私は学生の時、研究者になるつもりはなくメーカーに就職するつもりでしたが、大学院時代に取り組んだ研究で考えが変わりました。
大学院時代の研究は、電子顕微鏡内で動くMEMS(微小電気機械システム)を作って、ナノ構造の特性変化と形状を対応付ける研究だったのですが、
なかなかうまく動作するMEMSができあがらず、何度も何度も試行錯誤していました。
また、電子顕微鏡観察の性能を引き出すための調整が難しく、標準サンプルで日々その技術を磨いていました。
あれは忘れもしません。修士2年の12月のことです。
MEMSもうまく作れるようになり、電子顕微鏡でもしっかり観察できるようになり、
でもあと一歩のところでうまく行かない日が続いていました。
そんな中、ある日のことです。
いつも通りMEMSを電子顕微鏡にセットし、今日もうまくいかないかもと半ばあきらめ気味に実験を始めました。
するとどうでしょう、MEMSが順調に動き、観察したいナノ構造ができ、
ついに自分で作ったデバイスを使って世界で誰も見たことのない原子の動きを観察することができたのです。
MEMSが動くのに合わせて、原子が動き、特性が変わる。
それが実現したとき、誰も知らない世界の一端を自分が最初に見てしまったと、手が震えました。
その実験が終わった後、興奮のあまり何度も何度もその結果を見返し、気が付くと空が白み始めており、自宅に帰るのを忘れていました。
本当に感動しました。
この経験によって、私の人生観が一気に変わり、研究者になる道を選ぶことに決めました。
そして、その思いを胸に研究をやっているうちに、自分の研究室を持つようになりました。
私は自分が経験した人生観が変わるような感動を、研究室の学生にも体験して欲しいと考えています。
もちろん、そんな感動は人生で何度も経験できることではありません。
研究は一筋縄でいかないことが沢山あり、心が折れそうになることもあると思いますが、
それに負けずに、課題と向き合い、考え、実験をし、解決するという営みを繰り返していくことで、
世界初の結果に辿り着くことができます。
バイオ、医療には実験装置がないために調べることができずに、未解明なことや未達成なことが数多くあります。
そんな分野にMEMSやマイクロ流路を持ち込んで研究を進めていけば、前人未到の研究成果に辿り着き、
きっと皆さんもそういうことを経験できると思っています。
(実際に博士課程の学生はみんなそういう経験をしています)
とはいっても、研究室に入ってすぐは誰もが素人です。
そんな皆さんでも世界初の成果に辿り着けるように、石田研究室では研究相談・環境・制度・人など考えうる限りのサポート体制を準備しています。
あとは、やる気を持った皆さん次第です。
人生は一度きりです。
学生時代にいろいろとやりたいことがあると思いますが、石田研にある世界トップレベルの研究環境だからこそできる研究にどっぷりと集中すると、
ある時、見える景色が変わります。
それは今まで単なる石と見過ごしていた中にダイヤモンドの原石が見えるようになるかのよう。
是非一緒に感動あふれる研究の世界を楽しみ、世界が驚く研究成果を出しましょう。
世界最先端の研究をしてみたい学生(世界を切りひらく!世界トップと切磋琢磨する!)
研究にどっぷりつかって研究の楽しさを感じたい学生(設備・頭脳・予算が充実した環境で、年単位で打ち込むからこそできる楽しみ!)
研究を通じて一流の技術&考え方を身につけたい学生(社会で使える人材になる!)
構想から設計、製作、実験、考察など機械開発のすべてをやってみたい学生(開発の全体像が分かるようになる!)
医療など人に役立つ研究をしたい学生(苦しんでいる人を助けたい!)
やる気のある学生(何をするにもやる気は必須!講義は受け身でしたが、研究は主体性が大事!)
(学部4年)学部3年までさぼってしまったが、ここから取り戻したい学生(今からでも間に合う!)
※ 石田研では研究に打ち込むことを推奨しており、楽して卒業したいとか最低限の労力で卒業したいというスタンスだと苦労します。
バイオ医用マイクロデバイスの研究を通して、研究能力を身につけます。
石田研究室では、世界最先端の研究に取り組んでいますので面白い研究が目白押しです。
研究成果を出すには学生一人一人のやる気が不可欠です。ただ、世界最先端の研究は一筋縄でいかないものばかりであり、やる気だけでは足りません。
また、石田研の技術は学部時代に学習・経験していないものが多く、知らないことだらけで大丈夫か?研究はうまくいくのか?など不安も多いと思います。
でも、安心してください。石田研の先輩たちもみんな素人から始まっていますが、しっかり研究で成果を上げています。
素人の学生でも世界最先端の研究で成果を出せるように、以下の充実したサポート体制があります。
研究に必要な実験装置が整っており、思いついたアイデアをすぐに形にできます。そして、評価もできます。
研究に必要な実験装置の使い方を先輩やスタッフから学ぶことができます。
実験現場で先輩やスタッフと相談して問題解決能力を伸ばします。
学部で学んできた学問を使って課題を解決する能力を伸ばします。
研究成果を発表するのに必要なプレゼン技術や論文執筆方法を丁寧に指導します。
学生と研究ディスカッションを行い、研究の方針や進捗、問題点を話し合います。
共同研究先の医師や生命研究者とのディスカッションを通じて、異分野からの視点を学びます。
世界最先端の研究と万全のサポート体制で、やる気のある学生に沢山試行錯誤してもらいます。
当たり前ですが、成長するにはそれに見合った壁を乗り越える苦労が伴います。石田研の学生には小さな壁から順番に乗り越えることで成長してもらいながら、学生が自力で高い壁を乗り越えるための一生ものの力をつけてもらいます。この力は石田研の環境と学生のやる気があってこそ身に着けられるものなので、このタイミングでないと手に入れることが難しく、逆に言うと今を逃すと手に入らないと思います。
そのため、楽ができる研究室ではありませんが、しっかり成長できる研究室だと卒業生も言っています。多くの学生は、研究室で得られたスキルや考え方が、卒業後にも役に立っていると言っています。
これからの激動の世界を生きていく上で重要な力であり、きっとあなたの望む未来を歩む助けになるでしょう。研究室を旅立った先輩の中には、既に石田と肩を並べて研究をする研究者に成長している人もいます。
研究をやりたい気持ちをもって全力でチャレンジすれば、あなたもきっとできます。
石田研究室の学生は、東京科学大学出身者だけでなく、他大や高専出身の学生もいます。男子も女子もいます(今は男子だけ)。留学生もいます。そして、在籍中に留学をする学生もいますし、企業に就職してから博士として戻ってくる学生もいます。そんないろんなメンバーで研究に打ち込み、切磋琢磨し、研究を楽しんでいます。
もともと優秀な学生はもちろん、自分を成長させたい学生、大学時代に怠けたが研究室でやり直したい学生、最先端研究に挑戦したい学生など、やる気がある学生達は、学内、他大学、高専を問わず、良い成果を出して、学内や学会での受賞を取ったり、国際論文誌の表紙を飾ったりと、すごく活躍しています。
学部3年生は、それまで研究をしたことがないため、研究ってなんだ?研究室ってどんなところだ?というのが正直なところと思います。
大学院から研究室を移る人も、自分の研究室はわかるけど他の研究室はどんな感じなのか、異なる研究分野の研究スタイルがどんなものかを知りたかったりすると思います。
至極当然ですが、研究室の雰囲気というのはなかなか伝えずらいものです。説明の仕方はいろいろあると思いますが、文章で書いてもよくわからないと思います。そう思っていたら、石田研での研究生活の雰囲気をつかみやすくするために、OBが4コママンガを描いてくれました。
デフォルメが入っていますが、ある程度そんな雰囲気らしいです。
追加の4コママンガ(コロナ禍編)も描いてくれました。
それから、なんとなく写真を載せれば、研究室の雰囲気がわかるかなと思って、研究室のいろんなシーンの写真もピックアップして載せておきます。
そして、ライフエンジニアリングコースのPVにも、石田研の学生が出演しているので、参考になるかもしれません(PVに出てくる機械系の学生は石田研学生です)。
研究室について
Q: コアタイムはありますか?
A: 夜型人間は良くないので、昼までに来るようにしてもらっています。
Q: 研究室の雰囲気はどんなかんじですか?
A: なんでそんなに笑い声が絶えないのだろうと思うくらい、学生居室からは笑い声がしています。学生居室についてなぜそんなに笑っているのか詳しくわかりませんが、おそらくわきあいあいなのかなと思います。テキストじゃ絶対伝わらないと思っていたら、OB有志が4コママンガを作ってくれたので、参考にしてみてください。
Q: ゼミの頻度はどの程度ですか?
A: 週に1回あります。研究について知っておくといいことを話したり、進捗を共有したりします。
Q: 居室以外の部屋は何があるのでしょうか?研究にはどのような装置を使うのでしょうか?
A: 居室以外には実験室が4室あります。MEMSプロセスの部屋、計測部屋、機械加工部屋、バイオ部屋があります。
・MEMSプロセス: 半導体微細加工装置(デジタルミラーデバイス描画装置、スピンコータ、ドラフト、スパッタ、反応性イオンエッチング装置、オスミウムコータなど)
・計測:観察(明視野・蛍光顕微鏡、共焦点顕微鏡、走査電子顕微鏡、倒立走査電子顕微鏡、液中原子間力顕微鏡など)、電気・熱計測(オシロスコープ、ファンクションジェネレータ、バイポーラ電源、SMU、熱電対、赤外線カメラなど)
・機械加工: 3Dモデリングマシン、3Dプリンタ、3Dゲルプリンタ
・バイオ実験: バイオ実験道具(インキュベータ、振とう培養器、安全キャビネット、クリーンベンチ、低温遠心機、オートクレーブなど)
このほかにも、すずかけ台キャンパスには最先端の共用の設備があるので、適宜それらを活用します。
メンバーについて
Q: 先生はどんな人ですか?
A: これは会って話してみないとわからないですね。学生が成長できるように頑張っています。また、相性は大事です。こちらもOB有志が作ってくれた4コママンガが参考になると思います。
Q: 石田研には学生は何人いるのでしょうか?
A: 博士2名、修士8名、学士1名です。(2025年度)
Q: 石田研の修士学生における外部生の割合はどのくらいでしょうか?
A: 内部生3人、外部生5人です。
Q: 石田研に来る外部生はどこから来るのでしょうか?
A: これまで、群馬高専、横浜国大、南山大、東京理科大、東京都立大、青山学院大、明治大、立命館大、長岡高専、工学院大、防衛大、岐阜大といろいろなところから来てくれました。
Q: 外国人留学生はいますか?
A: 留学生は2名です。インターンなどでも時々来ます。
Q: 石田研の学生は、どの程度バイトをしているのでしょうか?
A: 研究とバイトの両立は可能です。ただし、研究がメインというのを忘れないように注意が必要で、学生自身が自分で時間のうまくやりくりをして、研究の時間を確保することが前提です。そうでないと、最先端の環境を活かしてどっぷりと研究できなくなり、せっかくのレベルアップのチャンスを失ってしまいます。またバイト以外にも貸与や給付の奨学金をもらっていたりしています。現在2/3くらいの学生がバイトをしています。
Q: ドクターにはどのくらい進学しますか?
A: 現在ドクターは2名です。来年も1名進学します。
Q: OBOGはどんなところに就職していますか?
A: 博士卒は、東京大学(助教)、東洋製罐です。修士卒は、テルモ、アズビル、村田製作所、新日鉄、京セラ、日立製作所、本田技研、ホギメディカル、ベネッセ、三菱重工冷熱、キャノン、経済産業省、GEヘルスケアジャパン、JFEスチール、東京エレクトロン、日産自動車、日鉄ソリューションズ、アビームコンサルティング、ソニーミュージックエンタテイメントです。学士卒は、特許庁、アーサー・ディ・リトル・ジャパンです。
その他
Q: 授業の関係で頻繁に大岡山や御茶ノ水へ行き来するのでしょうか?
A: 私が主担当の人間医療科学技術コース/ライフエンジニアリングコースの場合は、キャンパスをまたいで学生が所属するためZoomによるオンライン講義が多いです。入学式と卒業式は大岡山ですが、それ以外はほとんどすずかけ台で完結します。
Q: 予算はありますか?
A; 学生が研究するのに必要な予算はいつもあります。ご心配なく。
Q: これまでバイオやMEMSとは無縁でしたが、ついていけるか不安です。
A: 研究室に来た人は100%バイオの勉強したことはありませんでしたが、みんなしっかり研究を理解しています。最近MEMSを卒研でやった学生がちらほらやってくるようになりましたが、今もMEMSをやったことがない人の方が多いです。やる気をもって研究してくれれば、大丈夫になるように丁寧な指導をしています。その結果、1年後には受賞したりしています。
Q: 学会の参加頻度はどのくらいですか?学会はいつ頃から参加できるのでしょうか?
A: レベルアップのために学会への参加は推奨しています。ただ、学会は研究成果を議論する場なので、結果が出なければ学会には行けません。国際会議もそれに見合う結果があるときに行けます。2025年度は全員、学外発表しました。
Q: どこに入れば、石田研に所属できるのでしょうか?
A: 工学院機械系の学生を受け入れています。大学院入試では工学院機械系を受験してください。
石田研究室では、ワクワクする研究をしたい、ゼロをイチにする研究がしたい、世界最先端にチャレンジしたいというやる気のある学生を歓迎します。たいそうな志がなくても、これまでさぼってあまり自信がなくても、石田はやりたいという気持ちの方が重要だと思っています。志や自信はあとから自然とついてきます。研究内容やここまでの内容に興味を持ったら、とりあえずお問い合わせフォームから石田に連絡してください。そして、見学に来ることを勧めます。
個人での研究室訪問は随時歓迎しています。訪問したい場合はお問い合わせフォームで連絡してください。学部4年での特課研配属生や次年度以降の受験生、他大学、高専及び他分野の学生も歓迎します。特に、修士課程で石田研を上位で志望する学生や博士後期課程からの入学したい学生は対面での見学を強く推奨します。研究内容のほか,入学後の生活や進路等の質問や相談もお気軽に問い合わせてください。
毎年3月(学部4年の研究室配属向け)、4月から6月頭まで(大学院志願者向け)の期間に、すずかけ台キャンパスの機械系研究室で集まって、合同研究室ツアーを開催しています(開催中は各研究室HPのトップに情報が載っています)。そちらに参加されると、いろいろな研究室が見れて、自分の希望する研究室を見つけやすいと思います。ツアーの最後にある座談会には、教員や研究室所属の学生とお菓子を食べながらざっくばらんにいろいろな話ができるため、こちらに参加すれば学生たちから生の声を聞けていいと思います。
石田研究室への進学を志望する学生は、東京科学大学工学院機械系の修士課程もしくは博士課程に応募する必要があります。工学院機械系の大学院入試説明会動画やFAQ、過去問などの情報は「機械系HPの大学院入試」を確認してください。石田研に第一志望で入りたい学生が他の学生に押しのけられることがまぁまぁあるので、しっかり点数を取れるように院試勉強を頑張ってください。
大学院応募方法に関しては、「東京科学大学 大学院入学」の下の方を参考にしてください。機械系の大学院入試では4力必須になります。他分野の学生が志望する場合は大変かもしれませんが、石田も学生時代に機械→電気と他分野で大学院入試を受けました。受けたことがない科目でも自学自習すればできるようになります(自学自習は研究の基本)。後から振り返ると、他分野の知識があることは自分の研究者人生にすごく役立っているので、敬遠せずに勉強して突破することを勧めます。
◎ 博士課程を考える人へ
研究者になりたい場合は、博士課程への進学を強く勧めます。博士号を持っていた方が研究者になりやすいというのもありますが、研究者としての素養をしっかり身に着けることができ、自分で魅力的な研究を考えて実行できるようになります。しかも、東京科学大学は他の大学に比べて経済的支援制度が整備されており、安心して博士課程に挑戦できる環境が整っています(国際卓越大学に選ばれて、さらに手厚くなる予定)。これだけの条件があることはなかなかないので、博士課程が少しでも気になるようなら、今は千載一遇のチャンスです。
さぁ、石田研で世界最先端の研究をして、成長しよう!