よくある質問

該当する質問項目をクリックしてください。

『いろどり』について

Q1.『いろどり』はどんな学習者を対象としていますか。

A1. 日本で生活し、働く予定の外国人が対象です。

『いろどり』は主に日本の生活場面で使う日本語を身につけるための教材のため、来日予定のない方は『まるごと』をお勧めします。また、JFT-Basicのための準備にも使うことができます。

Q2. 来日予定のない中高生や、日系企業で働く人などにも使えますか。

A2. 部分的に使えますが、学習者がタイでも実際に使える内容を選び、工夫する必要があるでしょう。しかし、居酒屋などの場面もあるため、学習者が子どもの場合は、他の年少者向け教材をお勧めします。

K→部分的に使えますが、学習者がタイでも実際に使える内容を選び、工夫する必要があるでしょう。また『いろどり』は大人としての会話や場面設定のため、学習者が子どもの場合、他の年少者向け教材をお勧めします。

(参考)来日予定のない学習者向けの内容 入門 :L1、L2-1,3、L3-1,3、L4、L5、L7-3,4、L8-1,2,3、L9-1,2,4、L10、L11、L12-3,4、L13-3、L14-2,3、L15-4、L17-1,2,3,5、L18

初級1:L2-1,2、L3-9、L11-1,2,3、L12、L15-1,2、L16-1,2、L17、L18

初級2:L1-3,4、L2、L3-2、L4-1~4、L5、L6-4,5、L9、L10、L12-1、L15-2、L17-3、L18

Q3. 「読む・聞く・書く・話す」をバランスよく勉強できますか。

A3. 『いろどり』は日本の生活場面で日本語でコミュニケーションできるようになることが目標のため、「聞く・話す」に重点を置いた教材となっています。

Q4. どうして文法や漢字の練習が少ないのですか。

A4. 『いろどり』は文法や漢字の知識などを身につけることが主な目標ではないからです。

漢字は全部で429字(入門:92字、初級1:182字、初級2:155字)学習します。漢字リストもご参照ください。

Q5. どうして漢字を書く練習がないのですか。

A5. 外国人が日本で生活する場合、最近は文字を書くよりも、スマホやPCで入力する機会のほうが多いので、書く練習はありません。

(『いろどり』は日常生活に必要な漢字の意味が見てわかり、スマホやPCで漢字が入力できるようになることが目標です)

Q6. いろどりを使って1人で日本語を学習することはできますか。

A5. 1人での学習には、自学自習のための「いろどりオンラインコース」をお勧めします。

Q7. 『いろどり』の書籍(製本版)としての出版・販売はありますか。

A6. 現在、書籍としての出版・販売の予定はありません。ダウンロードは無料なので、必要な方はご自身で印刷してお使いください。

Q8. 『いろどり』の初級2以降(B1レベル以上)の教材は公開されますか。

A7. いいえ、その予定はありません。『いろどり』は、日本で生活や仕事をするための基礎的なコミュニケーション力を身につける教材として、A2レベルを想定して開発されているためです。

『いろどり』の活用

Q1. 学習時間は「1課」にどのくらい、全体を終えるのに何時間くらいが必要ですか。

A1. 1課あたりの目安は、授業150分~180分、言語知識の練習60分~120分を想定しています。「入門」「初級1」「初級2」のそれぞれにつき80時間~100時間、全部で240~300時間程度の学習時間を想定しています。

Q2.1課から順番通りに使った方がいいですか。

A2. 基本的には順番どおりに使うことをお勧めします。しかし、復習や副教材として使う場合には部分的に選んで使ったり、課の中の順番を変えたりしていただいて構いません。

Q3.文法ノートや生活TIPSは、授業でどのように扱ったらよいですか。

A3. 文法ノートや生活TIPSは、学習者が母語で読み、学習の参照とするためのものです。必要があれば授業内で扱ってもいいでしょう。

(文法ノートや生活TIPSの日本語は教師の参考用)

Q4.授業のとき、教師はタイ語と日本語とどちらで進めるべきですか。

A4. 日本語を使う機会を少しでも作るために、教師も学習者もできるだけ日本語を使うようにしてください。Can-doの確認や「形に注目」「文法ノート」などの説明部分は、タイ語でもかまいませんが、クラスの様子に合わせて、できるだけ日本語を使う機会を作りましょう。

Q5. 教師用の指導手引きや、補助教材(単語リストや文法や語彙・表現の練習問題など)がありますか。

A5. 「この教材の使い方」に教え方の説明があります。また、他海外拠点の作成した、教え方のポイントや授業での活用紹介動画などもありますので、ご参照ください。なお、ことばリスト(タイ語版)は今後公開予定です。また「いろどりオンラインコース」の「練習コンテンツ」には、「ことば」「漢字」「文法」「表現」の練習がありますので、ご活用ください。

(参考)JFヤンゴン日本文化センター  :教え方のポイント

    JFベトナム日本文化交流センター:授業動画『いろどり 生活の日本語』の使い方 初級1-15課 話す活動

他教材

Q1.『いろどり』と『まるごと』は何が違いますか。

A1. 1番異なるのは日本語の使用場面です。『いろどり』では日本の生活や仕事の場面、『まるごと』では海外で日本語を使う場面を扱っています。

Q2.『いろどり』と『まるごと』は一緒に使えますか。

A2. 一緒に使えます。『いろどり』で出題されている文型などは、『まるごと』でもほぼ同じ課で出題されています。(※全て同じとは限りません)『いろどり』のあとに、同レベルの『まるごと』の「りかい」編を使って練習することもできると思います。

Q3.『みんなの日本語』や『あきこと友だち』に『いろどり』を取り入れることはできますか。

A.『いろどり』は『みんなの日本語』『あきこと友だち』と学習目標が異なります。*                           そのため、『みんなの日本語』など文法習得時の応用練習として『いろどり』を使うより、文法をある程度学んだ後、聴解力や会話力向上を目的とした授業として『いろどり』を部分的に活用することをおすすめします。(JFベトナム日本文化交流センターが『いろどり 生活の日本語』と『みんなの日本語』の対応表を作成していますので、ご参照ください。)

*『いろどり』は課題遂行型(Can-do)で、『みんなの日本語』『あきこと友だち』は文法積み上げ型の教材です。

(参考)JFベトナム日本文化交流センター:『いろどり 生活の日本語』『みんなの日本語』対応表

その他注意点等

Q1. 民間の日本語学校ですが、営利のコースで「いろどり」を使用することはできますか。

A1.できます。教育機関での授業かプライべートレッスンかにかかわらず、使っていただいて問題ありません。

Q2.オンライン授業の教材として『いろどり』を利用できますか。

A2. はい、学校の授業やプライベートレッスンで自由に利用できます。

Q3.『いろどり』を印刷して、配布や貸出をしてもいいですか。

A3. はい。授業で使うのであれば問題ありません。ただし、その場合、印刷や製本にかかった実費を徴収するのはかまいませんが、教材の販売によって利益を得ることはできません。

Q4.『いろどり』の転載・複製・改変について、ルールがありますか。

A4. 「このサイトについて」の「著作権・利用指針」を参照してください。

https://www.irodori.jpf.go.jp/privacy.html

Q5.『いろどり』のPDFをパワーポイントのスライドにして、音声を貼って授業で使ってもいいですか。

A.はい。授業に使うのであれば、自由に加工してかまいません。

Q6.『いろどり』を加工してワークシートなどを作ってもいいですか。また、イラストを加工して使ってもいいですか。

A.はい。『いろどり』の必要な部分を編集したり、加工したりしても問題ありません。ただ、イラストは、権利の関係で、イラスト自体を加工したり改変したりすることはできません。また、利用は『いろどり』を教える目的に限られますので、『いろどり』とは全く関係のない授業や教材にイラストを利用することはできません。

Q7.自分が作った『いろどり』のスライドや教材、動画などを、インターネットで公開してもいいですか。

A.はい。作成した教材や資料を公開・共有することに制限はありません。実際、世界の先生方が作った教材や資料が、インターネット上で多数シェアされています。ただし、これらを有料で販売することはできません。

Q8.『いろどり』で勉強すれば、JFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)に合格できますか。

A.JFT-Basicは、「ある程度日常会話ができ、生活に支障がない程度の能力」があるかどうかを判定するテストです。『いろどり』は、日本の生活場面でのコミュニケーションに必要な日本語能力を身につけるための教材として作成されていますので、JFT-Basicの受験準備にも役立ちます。

Q9.『いろどり』は、JLPT(日本語能力試験)でいうとどのレベルに対応していますか。

A.『いろどり』とJLPTの関係は、1対1対応ではありませんが、『いろどり』の「初級2」までを学習すると、「基本的な日本語を理解することができる」というJLPTのN4レベル相当の力を身につけることができると考えられます。ただし、JLPTは「読む」「聞く」という受容の課題遂行能力を測る試験であるのに対して、『いろどり』は話したり書いたりすることも目標になっています。