京大昆虫研で研究したい方へ

How to join our laboratory

京大昆虫生態学研究室(通称、京大昆虫研)の正式名称

学部:京都大学 農学部 資源生物科学科 生産環境グループ 昆虫生態学分野

大学院:京都大学 大学院農学研究科 応用生物科学専攻 植物保護科学講座 昆虫生態学分野


 京都大学農学部・大学院農学研究科昆虫生態学研究室(旧称 京都大学農学部農林生物学科昆虫学教室)、通称、京大昆虫研は1923年に日本で初めて昆虫の生態を専門に研究する研究室として設立されました。以来、90年以上にわたり、昆虫学の拠点として最先端の独創的な研究成果を生み続け、多くの昆虫学者・昆虫研究者を輩出してきました。京大昆虫研の出身者が活躍する場所は、アカデミア(大学や研究所・博物館)のみならず、様々な領域の民間企業、教育機関などに及びます。

 京大昆虫研の研究・教育の理念は、既存の学説を鵜呑みにせず、常に自ら見て、自ら問い、自らの頭で考えて独創的な研究を遂行することです。しっかりと自分の目で現象を観察し、新たな問いを見出し、道なきところに自ら道を切り拓いていく力を養うことが、教育の目標です。そのためには、最新の情報・技術を速やかに吸収し、研究室や国内外の多くの研究者と交流し協力しながら研究を進め、成果を世界に発信していく力も同時に培うことが必要となります。

小学生・中学生の方

 昆虫を含むさまざまな生き物にとても興味があって、将来、大学で昆虫の研究をしてみたいという夢がある小学生・中学生はぜひ夢を追い続けて頑張ってください。何より研究に必要なことは「好奇心」です。生き物を見て不思議に思ったら、自分で飼ってみて観察したり、写真を撮ったり、本を読んで調べたりしてみてください。大学で研究するときの底力は、小学生や中学生の頃に身につきます。理科だけでなく、算数と国語の力は後からとても重要になってきます。そして何より頑張れるだけの体力を養っておくことが大事です。


オープンキャンパス

 大学で昆虫を研究しているところを実際に見学してみたい人は、京都大学のオープンキャンパスの時に昆虫研を見に来て下さい。この日は申し込み不要で、誰でも自由に研究室見学できます。

 <オープンキャンパスの日程>

 日時:例年8月上旬 13時半~16時頃(昆虫研の見学時間)

 場所:京都大学農学部総合館1階 N159号室

 (なお、同日行われる農学部のオープンキャンパスのイベントについては農学部のホームページをご覧下さい。)

小中学生向けの本

 昆虫研でどのような研究をしているのか、昆虫生態学がどんな世界なのか詳しく知りたい人におすすめの本です。小学校高学年・中学生から一般の大人の方向けに分かりやすく研究のことが書いてあります。


 松浦健二著 「シロアリ 女王様、その手がありましたか」岩波書店 ISBN978-4-00-029602-1


昆虫学格致セミナー

 講演の内容は昆虫学の最先端の研究についてですが、無料の公開セミナーですから、どなたでも自由に参加していただくことができます。基本的に研究者向けですから、小中学生が内容を理解するのは大変ですが、どんなものなのか見てみたいというチャレンジングな小中学生なら歓迎します。日程や内容は随時このホームページでお知らせします。格致セミナーのホームページはこちら

高校生の方

 京大昆虫研は京都大学農学部の資源生物科学科にあります。したがって、大学の学部生から京大昆虫研で研究をしたい方は、農学部の資源生物科学科を受験して入学する必要があります。資源生物科学科の入学には以下の2つの道があります。上記のオープンキャンパスで是非京都大学を見学して下さい。

一般入試

 平成28年度の農学部の前期日程の募集人員は297人(うち資源生物科学科94人)でした。一般入試に関する情報は学生募集要項で確認してください。

 京都大学入試の情報はこちら

特色入試

 一般入試とは別に、少人数を高等学校段階までに育成されている学ぶ力及び個々の学部の教育を受けるにふさわしい能力並びに志を総合的に評価して選抜します。

 特色入試に関する情報はこちら

大学学部生の方

京都大学農学部資源生物科学科の学生

 資源生物科学科は多様な生物学分野を含んでおり、「資源植物」「資源動物」「海洋生物」「生産環境」の4つのグループで構成されています。その中で昆虫生態学分野は「生産環境」グループに属しています。3回生の終盤(通常1月上旬)に分野分属(卒論研究を行う研究室)の希望調査があり、分属が決定します。各分野の受入可能人員は4名となっています。希望者が4名以上の場合は教員との面接によって判断します。分属を希望する学生は事前に研究室訪問をして気軽に研究室の様子を見に来て下さい。もちろん1回生から可能です。

 研究室訪問を希望の学生は以下の教員にメールして訪問日程を調整して下さい。

 松浦 教授 matsuura.kenji.6s (at) kyoto-u.ac.jp *(at)を@に変えて下さい。


他学部・他学科の学生

 昆虫生態学研究室で卒論研究を行うには、3回生時に資源生物科学科に所属することが必要となります。したがって、他学部・他学科の人で卒論研究を昆虫研でやりたいという方は、転学部・転学科が必要となります。希望者は上記教員にメールして事前に相談して下さい。転学部・転学科に関する質問は農学部教務掛までお願いします。

 大学院から昆虫生態学研究室で研究したい人は、大学院入試を受けて応用生物科学専攻に入学して下さい。大学院農学研究科の修士課程には夏(8月)の一次募集と冬(1月)の二次募集があります。大学院入試情報はこちら 受験予定で大学院入試過去問をご希望の方は下記連絡先にメールして下さい。


他大学の学生

 昆虫研で研究をするルートには、上記の京都大学の一般入試による農学部資源生物科学科への入学もしくは、大学院入試を受けて大学院から応用生物科学専攻に入学することの2つの選択肢があります。上記教員にメールで気軽にご相談下さい。受験予定で大学院入試過去問をご希望の方は下記連絡先にメールして下さい  

 大学院入試説明会 農学研究科の大学院入試説明会が2月に行われます。過去の入試説明会情報はこちら

大学院生の方

他専攻の修士学生

 博士後期課程から応用生物科学専攻に移るルートと、ポスドク(博士研究員)として採用されるルートの2つがあります。

他大学の修士学生

 冬(1月)に行われる博士後期課程編入学学生募集で博士課程に入学するルートと、ポスドク(博士研究員)として採用されるルートの2つがあります。 大学院入試情報はこちら 受験予定で大学院入試過去問をご希望の方は下記連絡先にメールして下さい。

博士課程・ポスドクの方

 ポスドクには日本学術振興会特別研究員PDと、白眉、プロジェクトの特定研究員・特任助教・特任准教授のいくつかのケースがあります。当研究室での受入を希望される方はご相談下さい。

 日本学術振興会特別研究員PDに関する情報はこちら

 京都大学白眉センターに関する情報はこちら

 プロジェクト雇用のポスドク募集については随時この研究室HPに掲示します。

社会人の方

 農学研究科博士後期課程には社会人特別選抜編入学があります。受験する場合は、事前に必ずご連絡下さい。社会人特別選抜に関する情報はこちら

ご相談・連絡先

〒606-8502 京都市左京区北白川追分町 京都大学農学部総合館 昆虫生態学研究室 

松浦健二

電話 075-753-6136

email: matsuura.kenji.6s (at) kyoto-u.ac.jp *(at)を@に変えて下さい。