公演内容

◆ 生笑一座(いきわらいちざ)のご案内 ◆

① 一座が始まったきっかけ

座長である〈蛤 牡蠣右衛門〉こと奥田知志は、ある日ふと思った。

どうしてこんなに〈豊か〉になったこの国で子どもたちが、自らを追い詰めてしまうんだろう。

そんな気持ちを仲間に相談をすると「わしらもおんなじような気持ちになったことがあるぞ」

「どうやったら生きていけるか、ちょっとわしらが話してみようか」

「ありがとう。一人で悩まず、仲間に話してみて良かったよ!」

そして「よし、デビュー公演は、2013年8月、福岡県だな!」から始まりました。


② 一座の伝えたいこと

住む家や家族を失った経験からわかったことや見えてきたこと、そんな自分を真剣に大切に思ってくれる人がいたこと、「生きてさえいれば、いつか笑える時が来ること」を子どもたちに伝えたいと思います。そして、困ったとき、苦しいときは遠慮しないで、「助けて」と言っていいんだよ。「助けて」は恥ずかしい言葉ではないんだよということを知ってもらいたいと願っています。


③ 楽しい内容

サバイバルな生活の知恵(野宿時代生活を支えていた空き缶集めの奥義や、それにまつわる社会とのつながりの話、食べ物を大事にする方法など)について、会場の皆さんにも参加していただきながら伝授します。「空き缶仕分け競争」や、上手な「助けて」の言い方、元気の出る声の出し方(歌と振りつき)などのハウツーも子どもたちに分かりやすい形で紹介します。


④ 公演に関するご負担

福岡県北九州市から、出向いてまいりますので、公演に際しては、交通費等の実費のご負担等を相談いたします。実行委員会にお問い合わせください。

インタビュー、メッセージ、ワークショップ、歌などで構成する90分。(ワークショップなしの60分版も可能です)

① 座長挨拶・生笑一座の紹介(8分)

② 一座に質問(10分)

③ 路上のおしごと(西原さん)(8分)

④ 【ワークショップ】空き缶仕分け競争と生活費分析(20分)

⑤ 松葉さんに聴いてみる(8分)

⑥ 松尾さんに聴いてみる(8分)

⑦ 下別府さんの語り(8分)

⑧ さっちゃんによる「シャボン玉」のメッセージと歌(演奏:谷本仰)(6分)

⑨ みんなで踊る「ひょっこりひょうたん島」(8分)

⑩ 座長の終わりの言葉(6分)


※一座メンバー(5~7名)に、スタッフ(1~2名)が随行いたします。

※ 公演会場等は、どんな状況でも工夫し対応いたします。(多目的教室~体育館まで、場所は問いませんが、プロジェクター使用でパワーポイントデータを投影、またCDによる音楽再生がございます。)

■子どもたちから届いたお便り


家族がいなかったら、わたしもきっと死にたいと思っただろうなと思います。

わたしも、友だちとの関係がよくなくて、ほんとたまに、生きてる意味あるのかなだとか思うことがあります。でも、今日、お話を聴けて、死にたいとか思わないようにしようと思えました。わたしは今まで助けてほしい時に、助けてのひとことが言えませんでした。でも、これから、助けてほしい時は、ちゃんと、親や友だちに言おう!ありがとうございました。(中学2年・Kさん)


「生きていれば笑える日が来る」という言葉は、私の心に、すっと入って来ました。それは私がもう死にたいと思った時の自分にかけてあげたいと思います。私たちに思いを伝えたい!と思って伝えてくれるその伝え方が、すごく心があたたかくなり、とてもうれしくて、ありがとうございました。(小学6年生)


実は4年生のころまで、私たちは あれていて、一人一人 個人で、誰もが自分だけを守っていて、周りを見ようとしませんでした。だけど今は、助け合い・支え合いが当たり前・・・なんか一座の方々の昔と今のかんじと、じょうきょうはちがうのだけど、似てるんです。一座の方々のように、これからもみんなで助け合い、支え合える関係を続けていきたいです。本当にありがとうございました!(小学6年生)