マーケティングとデータ
私達の日々の買い物行動やインターネットやSNSの閲覧・発言履歴の多くは、データとして取得されています。これらは「ビッグデータ」とも呼ばれており、ビジネスの現場でもマーケティング・データ分析を行うデータサイエンティストのニーズは高まっています。
そもそもマーケティングとは?
・全米マーケティング協会(American Marketing Association; AMA)におけるマーケティングの定義
1985年
「個人や組織の目的を満たす交換の実現のために、アイディア、商品、サービスの考案、価格決定、販売促進、流通を計画し、実行するプロセス」
2004年
「マーケティングとは組織の機能であり、顧客に対し価値を創造・伝達・提供するとともに、当該組織とそのステークホルダーに恩恵をもたらす方法で、顧客との関係を管理するための一連のプロセス」
2007年
「顧客、得意先、パートナー、社会全般にとって価値のある提供物を、創造、伝達、提供、交換するための活動、機関、プロセス」
→売り手と買い手の交換から顧客価値へとシフトし、経済的な交換だけでなく社会全体も対象になってきている
マーケティング・サイエンスとは?
マーケティング・サイエンスの定義
『データと理論に基づいて市場を捉えるための基本的な考え方、および具体的方法を探求するものであり、常にマネジリアルな視点から発想されるもの (片平, 1987)』
→データと理論(数学や統計学などの科学)を用いて市場や人間行動をとらえる学問分野で、実務との結びつきが非常に強いのが特徴
隣接する分野
統計学/計量経済学・経済学・心理学
主要トピックス
ブランド選択モデル、新製品普及/開発、計量経済モデル、市場構造研究、広告効果、流通チャネル、顧客関係性管理、デジタル・インターネットマーケティング、セールスプロモーションなど