振り返ればあっという間の期間でした。
お忙しい合間を縫って息子の勉強を見ていただきどうもありがとうございました。
受験を目前に控えた11月、塾には行かせていても、とても不安な時期でした。知名度は高く、合格実績を主張している塾に通わせていたものの、6年生になってから成績がどんどんと落ちていきました。親子共に元気を失い、実際には合格はほど遠い気持ちでいました。
そんな中で、中崎先生とお会いしました。
最後の望みとしていた志望校に過去問で10点ほど足りませんでした。本当に残りの3ヶ月で合格まで実力を高めることができるのか、焦りと失望でいっぱいでした。しかし、中崎先生は最初のお電話で「10点足りないのなら合格するんじゃないかな。」とおっしゃってくださいました。「可能性が低い学校であっても何校か受ければ合格する可能性は上がります。」と客観的な数値を示して説明してくれました。経験豊富な先生がおっしゃって下さったという心強さに救われた気持ちになりました。
そして、私と息子の心のよりどころとなりました。
それまで出会ってきた先生は、どの先生も、私が準備しておいた息子がミスした問題を黙って見てくださるだけでした。そして時間になればすぐに帰ってしまいます。しかし、中崎先生はまず息子の現状についてじっくり聞いて下さり、合格のために今何をすることが先決か非常に適切なご意見をくださいました。
合格に向けて効率を考えた場合、時間を割いてでも取り組むべき事柄と、優先的にこなす必要はない事柄があるとは認識していました。しかし、限りある時間の中で、その取捨選択が本当に難しく焦りがつのっていました。
そんな中で、中崎先生は今まで出会ってきた先生とは違い、取捨選択について的確にご指示くださいました。多数の生徒を見ていらした実績、そこからくる自信を感じました。とても心強かったです。
先生は「授業は、マンツーマンか多くても1:3の授業形式で。」という信念を貫かれています。大手の塾では、個人個人の苦手な箇所は違うにも関わらず、画一的な授業しか受ける事が出来ません。大手の塾とは違い、息子ととことん向き合い、きめ細かく指導して頂いたことが最後のひと伸びにつながったと思っています。
また、先生はすぐに解き方を教えてしまわず、徹底的に自分自身で考えさせる事を実践してくださいました。その結果、息子も次第に、「人の力を借りて解いた」のではなく、「自らが解いた」と自信を持てるようになっていったと実感しています。
先生のご指導のおかげで、息子は自ら考え自ら答えを導き出すことの面白さに気づいたようでした。
誰の力も借りることができない入試会場で、最終的に合格を掴み取ることができたのは、自ら考え自ら答えを導き出すことを息子なりに全うしてくれたからだと思っています。これからも自ら考え自ら答えを導き出すことを続けて欲しいと願っています。
受験の目前はかなりストレスを受ける状況でした。中崎先生は、息子の今の自宅学習のやり方や、私のやり場のない不安感等を時間を惜しむことなく聞いて下さり、アドバイスをくださいました。
一日の時間の使い方を手帳につける事などもご提案くださり、勉強以外のことも沢山学ぶことが出来ました。
息子が合格可能性が低かった学校に合格出来たのは、最後に中崎先生に出会えたお陰だと思います。
また、礼儀作法を大切にし、寺子屋のような、勉強したい子供が集まる環境を作ろうと邁進されている中崎先生をこれからも応援したいと思います。
私は息子が中崎先生のようになってくれたらいいと願っています。中崎先生の「人間性」は、本当に素晴らしいです。
いよいよあと数週間で受験という直前期、この最もナーバスになる時期に、心の底から「自分はこの時期何をしていたか。」と思い出して下さりました。そして、「今、自分がやりたいと思う勉強をすればいいんじゃないですかね。」とおっしゃって下さった時、私たち親子の中に、受験への「覚悟」が生まれました。
また、これも出来ない、あれもダメだ、と不安材料を抱え込む私達に「今はそれはやらなくていい。」とおっしゃって下さった時、本当に救われました。
才能もお人柄も素晴らしい先生に出会えて幸運でした。
とりとめのない長いお手紙になってしまいました。また、中学で勉強につまづいたときは、どうか息子を宜しくお願いいたします。
怠けぐせがあるので、時々先生から知的関心をそそられる話を聞くことで「大学で慶應に再チャレンジ」という気持ちを思い起こしてくれるのではないかと思っています。
二度と繰り返すことができない大切な受験生活を、中崎先生とご一緒できたことで有効に過ごすことができました。
一生懸命に息子を見てくださって本当にどうもありがとうございました。
先生のお陰で私と息子は受験を乗り越えることができました。
先生のお陰で合格することができました。本当に、本当に有難うございました。
どうか今後もご活躍ください。
まずは御礼まで。