景間八景
勝田 流星 2019
景間八景
勝田 流星 2019
今日、水害の影響をうけることの多い河川空間において、過去の実体験として記憶に残る自然景観は徐々に体験しづらくなっている。場計画する八つの建築は、共通して「それぞれの所からの景観」と、「水位の変動」を意識したデザインとなっており、建築へは、河川内の中洲を経由することで行き来が可能となる。自らがかつて親しんだ自然はそのまま親しむことができる。一方、自然の中の位置づけとしては、自然との景観を一体的に作り出す意味で、より美観を高める。それぞれの建築は「瀟湘八景」をオマージュした手法を用い、それぞれが明確な景観をテーマとしているが、それぞれが共通点を持ち、点と点(建築)同士の繋ぎ方(廻り方)は訪れる人により変わり得る。