とある日のスタジアム
後藤 悠馬 2019
とある日のスタジアム
後藤 悠馬 2019
スタジアムの形式を再設計する。スタジアムというビルディングタイプは形式化している。お椀のような形の観客席とその外側にコンコースがあるという空間構成は古代ローマまで遡っても全てのスタジアムに共通している。スポーツがビジネスとなり、「タダ見」を防ぐために、スタジアム内外は分断されたかたちが現在のスタジアムである。観客席、コンコースは冗長で暗く寂しい空間となっている。これらの分断された要素を連続的に設計し直し、スタジアム内外を隔てる「壁」を取っ払い、スポーツ観戦以外の人もアクセスすることが可能なスタジアムを計画する。特定のスポーツ観戦以外を目的とする人を受け入れ、試合のない日でもスタジアムに人が訪れる、地域に根差した存在を目指す。