もとすのランタン
- 人を導く光による夜の公園の姿 -
若林 来実 2022
もとすのランタン
- 人を導く光による夜の公園の姿 -
若林 来実 2022
人間の生活にインターネットが深く関わりを持つことは当たり前とされ、インターネットと関わり過ぎるがゆえに他との関わり方を忘れてしまっている。そんな現代でもう一度自然の中で生きる力を学びたい。時代の流れにも関わりながら自然の中で人間本来の生きていく力を学ぶ。それは、机の上だけでは学ぶことの出来ない学びだろう。自然の中でいのちの偉大さと大切さを学ぶ。自然の環境は住人の体自体も強くする。学びは時間を問わず生まれる。夜ならではの、天体や昆虫の鳴き声などへの気づき、季節の訪れの実感などがある。そして夜の時間にこそ人との関わりが生まれる。自由度の高い夜の時間は住人同士を結び合わせる時間になる。夜、空間に広がる温かい光の中でマルシェは開催される。マルシェでは自ら栽培した穀物が商品となり一つの命が人から人へつながる。光に導かれ住人は地産地消を行っていく。これもまた、自然の中で生きていく力である。