生物のカルマ
- 動物園における人の在り方と生物共同体の再考 -
日向野 秋穂 2021
生物のカルマ
- 動物園における人の在り方と生物共同体の再考 -
日向野 秋穂 2021
本設計は、02の論文に示した結果を基に計画している。論文では動物園における来園者の観覧エリアに関する設計要項を明らかにした。特に身体障害を持つ人、ベビーカーを利用する人など物理的に障害があるユーザーを対象としていることから、本施設においても広大な敷地内を移動する環境および各生物とふれあう空間はユニバーサルデザインの考えおよび研究結果より明らかになったことを基に設計した。一方生物が生活する空間については、人に利用されるその過程と本来の姿を見せるという2つのテーマ性から、生物にとって本来の姿で生活を送れる姿を見せるための工夫を行った。これについては既存の研究から明らかになっていること、動物行動学、下記の調査を基に設計している。しかし家畜については人との関りが本来以外にも食として上下関係が存在することから、それらにも注目するため、本来の動物の姿と人が利用する姿の双方を展示する。