勾配屋根に伴う軒下空間が持つ接続性に関する研究
- 近代以降の日本の公共建築の分析および朝霞市における設計提案 -
並木 雅人 2021
勾配屋根に伴う軒下空間が持つ接続性に関する研究
- 近代以降の日本の公共建築の分析および朝霞市における設計提案 -
並木 雅人 2021
屋根は人間を自然的要因から守るシェルターの役割を担う要素として創造され、気候に応じて土着的な形態に変化をしてきた。日本の建築では雨の多い気候のため、勾配のかかった屋根が多く、またその下には「軒下」と称される、内部と外部の空間をつなぐ、曖昧な空間が存在する。勾配屋根はモダニズムの流入によって失われたが、今日の公共建築において、再び見られるようになった。そこには軒下空間が現代の建築に求められる公共性や周辺との接続性に良い影響をもたらしているのではないかと考えた。
本研究では近代から今日までの軒下空間を持った公共建築を分析し、場所との接続を持つ今日の建築の設計手法の一助とすることを目的とする。
設計提案1「柊塚古墳博物館」
設計提案2「朝霞市鳴子文化センター」