(秋学期・必修科目)
人間環境デザイン学科の特徴である3年次の専門コース分け前に行う最後の演習。空間デザイン・生活環境デザイン・プロダクトデザインの三分野における総合的な造形演習。展示空間のデザイン、歩行習慣や歩容を改善する機器のデザイン、プロダクト製品のデザインを通じて、様々なスケールにおけるデザイン手法を学び、各専門分野がいかなる特殊性を持っているかを、体験を通じて理解する。
展示空間の設計演習を行う。敷地や環境的な前提条件を把握しながら、法規の基礎や具体的な利用者の条件を勘案し、総合的な環境造形にまとめてゆく。 基本的な構造形式や図面表現を学びながら、基本構想、基本設計からプレゼンテーションまでの技法を通して作業することによって、基本的な建築空間構成と作品表現のまとめかたを学ぶ。
第一課題
即日設計:三種類の壁と一枚の屋根で展示空間を設定
第二課題
美術館の設計:身近な敷地に市民参加を期待する展示空間を設計
[設計条件]
周辺環境の把握をもとに空間配置を行う
市民の共有財産としての美術館をありかたを考える
第一課題で取り組んだ、開く・閉じる、の感覚を生かしながら、人の動きを演出する空間設計を考える
歩行に関する人間工学的な基礎を学ぶ。歩行習慣や歩容に影響を与える機器について調査し、問題点と解決案をまとめる。マイコンに対するプログラミングについて学ぶ。マーケットのニーズやペルソナを意識して,マイコンの機能をいかした歩行習慣や歩容を改善する機器のデザイン案を考える。デザイン案を模型によって具現化し、プレゼンテーションボードを作成し提出する。
課題
歩行のエビデンスの理解+マイコンを活用したデザイン
デザインのプロセスにおいて、アイデアをビジュアライズすることは基本的かつ必須の技術となります。この演習では、フリーハンドスケッチ、モックアップ(模型)制作、コンピュータによる3DCG表現の基礎を学び、それらを通して、自分のアイデアをプレゼンテーションボードとモックアップでビジュアライズします。最後のプレゼンテーションはそのまとめとして行われることが期待されます。
課題
テーマ「身支度のカタチ」。自身の「身支度」体験をもとに、さまざまな「環境」や「状況」に着目し、そこから導き出された困りごとや課題を解決したり、新しい価値を提供する新たなプロダクト(電化製品)の提案を行います。