(春学期・必修科目)
人間環境デザイン基礎演習Ⅰは、ひと、もの、空間を総合的に捉える「人間環境デザイン学」への大切な導入科目である。人間環境デザインとは何か、あるいは何のための、誰のためのデザインかを徹底的かつ具体的に学習できる場とする。人を理解し、ものを作り、空間を演出するための考え方、 基礎的な造形とその表現、ものの動き方などの基礎を学ぶ。特に、空間(建築、都市、まちづくり等)、生活環境(福祉機器、リハビリテーション工学、住まい、まちづくり等)、プロダクト(プロダクトデザイン、色彩等)の3分野を横断的に学ぶために、「空間」「人体と動作」「平面・立体表現」に区分して、学生は3グループに分かれてそれぞれ各1か月ずつ集中的に学ぶ。デザインを学ぶ最初の科目であり、一人でじっくりと思索し、友と議論し、そして各教員のさまざまな経験をしっかりと学ぶ必要がある。 また、身近な住まい、生活環境、都市環境、製品等に関心を持ち、よく観察しながら、近い将来、空間デザイン、生活環境デザイン、そしてプロダクトデザインの各専門コースへ進むための道標を探し出すことが授業の目的である。
トイレの計測
実空間の体験を通して感じた空間の三次元的な広がりや、素材感、開口の意味等を、図面・模型等の作成を通して客観化し、更に、実際に空間を構想することに挑む。
敷地環境を理解する
平面構成の検討
設備ユニット・構造の設計
空間デザイン提案
人体計測、単位空間の実測、作図などの技術を習得する。また縮尺、生活姿勢、作業域、動作、基本寸法などの考え方を実習を通じて習得し、これらを反映した空間計画を行う。
図面の概念と描き方
単位空間のバリアフリー
階段・スロープの調査および評価
アプローチのデザイン提案
基礎的な平面表現と立体表現に取り組む。デザインワークに不可欠なスピーディーなスケッチ技術、アイデアを平面から立体に広げるための基礎課題を中心に、自分が考案したデザインを具体化する課題に取り組む。
ペンスケッチ①・簡易模型制作/ 既存品調査・行動観察
テープカッター 商品企画・エスキス
テープカッター試作評価・配色基礎・撮影基礎
テープカッター講評/ペンスケッチ②
学び舎「WELLB HUB-2」の顔である写真のエントランス空間を「交流」を促進する魅力的な空間(例えば、ミーティングスペース、作品展示空間、セルフカフェなど)にデザインする。普段利用する学生や教員だけのためではなく、大学を訪れた人にとっても魅力的な空間となるようにデザインする。