北海道を飛び出して秋田で巡検を行いました.
秋田大学鉱業博物館を見学しました.初めて見る鉱物が沢山あり,いつまでも滞在したい場所でした.
博物館見学の後は,秋田大学海外鉱業研究会の方々と交流させていただきました.北海道では見られない岩石の標本などを見せていただき,刺激的な時間でした.秋田大学海外鉱業研究会の方々には感謝申し上げます.
寒風山は約3万~1万年前に活動した第四紀火山です.ここでは火口や溶岩じわなどの火山特有の地形を観察しました.また,八郎潟を干拓してできた大潟村も眺めることができました.
鵜ノ崎海岸では,発達した波食台に露出した海成層の観察を行いました.互層が差別浸食を受けて洗濯板状になっている様子や,直径1メートルを超えるノジュールの観察を行い,堆積環境が深海にあったことを感じました.
潮瀬崎
潮瀬崎では,波に削られてできた波食台が隆起してできた地形が広がっており,約3000万年前の火山活動でできた火山礫凝灰岩の巨岩や,津波によって沖合から運ばれてきたとされる津波石が見られました.
潮瀬ノ岬砂礫岩部層とドレライト岩床
津波石と呼ばれる巨岩
八望台
八望台では,40万年前にできた単成火山の戸賀湾と,6~8万年前に形成された(北村, 1990)二の目潟がよく見えました。日本国内では貴重な単成火山のクレーター地形がよく見えました.