終了後、会場になった本堂にて記念写真
6月29日(日)に実施、昨年度を上回る13名の皆様のご参加をいただきました。
萩の寺では、定例の坐禅会が催されていますが、昨年同様、私たちのために特別のプログラムを設定していただきました。
最初は、村山博雅副住職のご指導で、坐禅作法を学びました。
ここでは、有名な道元禅師の『正法眼蔵』の現成公案の巻から
仏道をならふといふは、自己をならふ也。
自己をならふといふは、自己をわするるなり。
自己をわするるといふは、万法に証せらるるなり。
万法に証せらるるといふは、自己の身心、
および他己の身心をして脱落せしむるなり。
とする一節を味わいつつ、それぞれの心の声に耳を傾けました。
次に、本堂に移動し、「いす」を使うグループと「坐蒲」を使うグループに分かれ、時折、響く警策の音を聞きながら、30分あまりの坐禅体験を行いました。
坐禅終了後は、昼食の精進料理をいただきます。
いただくにあたっては、「食事作法」を学びます。ここでは、次の「五観の偈」が重要とされているようです。
「五観の偈」
一、功の多少を計り彼の来処(らいしょ)を量(はか)る。
二、己が徳行の全欠を(と)忖(はか)って供に応ず。
三、心を防ぎ過(とが)を離るることは貪等(とんとう)を宗(しゅう)とす。
四、正に良薬を事とするは形枯(ぎょうこ)を療(りょう)ぜんが為なり。
五、成道(じょうどう)の為の故に今この食(じき)を受く。
終了後、予定時間を延長して、禅宗(なかでも、「曹洞禅」)を中心とした仏教談義に花を咲かせながら、非日常の体験を通して、各参加者それぞれ得るものの大きい一日になりました。
昼食の精進料理