Photo by Ⓒ富本真之
会場:イベントホール(1F)(Zoom配信あり)
概要:
歴史フェスへようこそ! 昨年に引き続き、この場をどのようなものにするか、みなさんと一緒に考えたいと思います。その議論のために、京都の大学院で歴史学を学ばれ、その手法を活かして古代から近代までを対象に幅広く活躍されている直木賞受賞作家の澤田瞳子さんに、歴史研究と歴史創作のあわいについてお話いただきます。
登壇者:
澤田瞳子(直木賞受賞作家)
福島幸宏(慶應義塾大学、アーカイブズ学・図書館情報学)
休憩 11:00 ~ 11:15
セッション1
会場:イベントホール(1F)
概要:
舞台役者、古代ギリシアの竪琴リュラ―奏者、漫画家、小説家として多彩に活躍する佐藤二葉氏にご登壇いただきます。イーリアスに始まる叙事詩、ギリシア悲劇、祭礼賛歌などなど、古代ギリシアを代表する音楽と詩の世界を、竪琴の弾き語りで実演。背景となる神話や歴史の解説も行っていただきます。
登壇者:
佐藤二葉(作家・パフォーマー)
セッション2
会場:第1会議室(1F)
概要:
歴史の証である古文書や絵画は、紙や絹など脆弱な素材であるにもかかわらず、先人たちの「残して後世に伝えよう」という強い意志のもと、修理によって現在まで伝えられてきました。かけがえのない品物を過去から未来につなぐために奔走する現在の文化財修理の一端をご紹介するとともに、修理に不可欠な道具や材料に実際に触れていただくことで、歴史的資料の保存継承の大切さと今日的課題を参加者の皆様と共有する機会にしたいと思います。
登壇者:
大菅直(国宝修理装潢師連盟正会員/株式会社光影堂代表取締役)
主催:
国宝修理装潢師連盟
セッション3
会場:研修室(3F)
概要:
近年、民具資料や科学実験機器資料など、博物資料分野においても立体資料の3Dデータ生成および公開・利活用が始まっている。収蔵環境の物理的制約への対応や、よりインタラクティブかつインクルーシブなデジタル展示の実現など、博物資料を対象とした3Dデータ生成への社会的な期待は大きい。本ワークショップでは、実際のメタバース空間における資料展示を参加者が体験するとともに、3D資料データの生成や活用について自由かつ創造的な議論を行う。
参加形態:現地参加・オンライン参加
主催:
合同会社AMANE
共催:
山形大学附属博物館
新潟大学人文社会科学系附置地域映像アーカイブ研究センター
共創地域アーカイブ実行委員会(令和7年度文化庁Innovate MUSEUM 事業)
登壇者:
堀井洋・小川歩美(合同会社AMANE)・榎本千賀子(新潟大学)・櫻澤孝佑(OKUMock)・小幡圭祐(山形大学)・前田和弘(伊那市地域おこし協力隊)
実施内容:
・バーチャルミュージアムツアー
・3Dオブジェクト作成体験
・全体ディスカッション
セッション4
会場:第3・4会議室(3F)
概要:
昭和初期から戦後の京都の街並みを記録した『京都市明細図』を用いて、立命館大学が収集し、デジタル化した古写真や絵葉書の撮影地点を見つけ出し、100年間の景観の変化を若手の地理学者と一緒に探求しましょう。立命館大学の京都の歴史地理に関するデジタル・アーカイブの取り組みも紹介します。
登壇者:
佐藤弘隆(愛知大学)
前田一馬(京都橘大学)ほか
昼休憩 12:15 ~ 13:00
協賛企業ライトニングトーク 13:00-13:30
第二部 講演
13:45 ~ 14:45
セッション5
会場:イベントホール(1F)(Zoom配信あり)
概要:
京都で歴史を学ぶということには2つの意味がある。ひとつは、あくまでもローカルの視点で京都の土地の歴史を学ぶこと。そしてもう一つは、長く都であったということを念頭に日本の歴史を見ていくという視点。
この両方の視座を縦横に組合せながら、多様な研究を深めている考古学者山田邦和さんに京都と歴史学の魅力を存分にお話いただきます。
登壇者:
山田邦和(同志社女子大学特任教授/〔公財〕古代学協会研究部長)
セッション6
会場:第1会議室(1F)
日本、中国、韓国の間には歴史認識問題が存在することはよく知られています。ウクライナ侵略を正当化しているプーチン大統領、多文化共生を否定しているトランプ大統領の歴史修正主義の問題もあります。このような状況では、国境を超えて歴史認識を共有するというのは非常に困難に思われるかもしれませんが、ヨーロッパでは共通歴史博物館の試みが始まっています。私たちは、東アジアにも同様の試みが可能ではないかと考え、「東アジア共通歴史博物館」構想を提案します。まずは、バーチャル博物館から始めます。
登壇者:
剣持久木(静岡県立大学国際関係学部)
朴貞蘭(愛知大学国際コミュニケーション学部)
齋藤一晴(日本福祉大学教育・心理学部)
他
セッション7
会場:研修室(3F)
概要:
はじめに、講演セッションなのに実践型ですみません。
オーラルヒストリーということば、ここ数年、しばしば耳にされるようになったのではないでしょうか。歴史にかんする話を聞くというイメージは持てても、なかなか実際にやってみる、触れてみる機会は少ないかもしれません。
そこで、今回は歴史フェスで、みなさんに歴史にまつわる「聴く」と「話す」を体験していただける場を設けます。通常、3回270分のクラスで行う基本的な説明と「聴く」「話す」のワークを60分に詰め込んでお送りします。テーマは「あなたはなぜ歴史に興味を持ったのですか」「あなたと歴史の出会いについて教えてください」です。ご参加をお待ちしています!
なお、本WSでは、話し手から聞いたことを他の方に話さない、公開しないという約束のうえでご参加いただきます。ご承知おきください。
登壇者:
清水唯一朗(慶應義塾大学総合政策学部)
慶應SFCオーラルヒストリーゼミ生
セッション8
会場:第3・4会議室(3F)
私たちにとってなじみ深いアニメ・漫画・ゲームや映画の中のファンタジー世界から「中世のヨーロッパっぽい」という印象を受けることは少なくないでしょう。それは実際の歴史上の西洋中世世界とはどこか違うこともみんな知っているけれど、具体的な違いまではよくわからない。学問としての歴史を知ったら、「中世ヨーロッパ風ファンタジー」はどう見えてくるのか?このセッションでは大学で西洋中世の歴史を研究しつつ、自らもアニメ・漫画・ゲームを入口にこの世界に入り、今でも「中世ヨーロッパ風ファンタジー」世界を楽しむ仲田公輔さんに登壇いただいて、創作世界の「中世っぽい」要素を語っていただきます。(会場ではウェブ上のアプリを用いてリアルタイムで参加者のご意見を集約・可視可する試みも行う予定です。QRコード読み取り・インターネット接続可能な端末の持参をおすすめします)
登壇者:仲田 公輔(岡山大学 文学部/大学院社会文化科学学域 准教授)
休憩 14:45 ~ 15:15
第三部 議論
15:15 ~ 16:45
セッション9
会場:イベントホール(1F)
概要:
本セッションでは、精神疾患やハンセン病などによって長期にわたり社会から隔離された状況におかれた人たちに「音楽」がどのように寄り添い、かれらの日常や治療に介在してきたのか――。その多面性を近・現代の事例をもとに、一部音源も交えつつアーティスト・研究者によるトークを軸に紹介する。昨今、注目があつまっている「ヘルスヒューマニティーズ」に着座した領域・時代を横断する学際的な研究成果を伝えるとともに、「歴史」をつうじて「現在」「未来」を考える「活きた歴史学」の在り方をも考えてみたい。
登壇者:
沢知恵(歌手/有限会社コモエスタ代表取締役)
橋本明(愛知県立大学教授)
光平有希(国際日本文化研究センター助教)
セッション10
会場:第1会議室(1F)(Zoom配信あり)
概要:
学術の社会において、若手だけでなく中高年以降も対象とした人材の流動性について議論する。民間企業においては、40代以降の転職・キャリア形成が重要なテーマとなっているが、学術の世界、特に人文学分野においては、年齢があがればあがるほどキャリアは固定化する傾向がある。この状況を課題として認識することによって、若手のキャリア形成の問題を学術社会の関係者に自分事としても捉える機会となることをめざす。
登壇者:
報告者:佐藤琴(山形大学附属博物館)、櫻澤孝佑(OKUMock代表)、堀井洋・小川歩美(合同会社AMANE)
コーディネーター:堀井美里(合同会社AMANE)
主催:
合同会社AMANE
共催:
日本ミュージアム・マネージメント学会 「権利と尊重」(仮)検討チーム
セッション11
会場:研修室(3F)
概要:
本セッションでは、幕末京都で起こった禁門の変に関わった人々の残した記録から、幕末の京都に迫りたいと思います。京都の画家、鳥取藩、会津藩と新選組の残した古文書をグループワーク形式で読みながら、幕末の京都や、そこに暮らした人々、活躍した志士の実像に迫ってみましょう。デジタルアーカイブやさまざまなアプリの開発によって、現在、古文書はとても身近になっています。古文書に興味のある方、幕末京都についてもっと知りたい方、ぜひ気軽にご参加ください。
登壇者:
笹部昌利(京都産業大学)
西山剛(京都文化博物館)
三野行徳(昭和女子大学)
セッション12
サイネンショーより
会場:第3・4会議室(3F)
概要:
資料?作品?ゴミ?をめぐって大胆に「遊んでみる」試み。登壇者がよりすぐりのゴミを持ち寄り、自慢しあいます。
遺跡のゴミで茶器を作り、ゴミを百鬼夜行に見立て、ゴミが発掘報告書の巻頭を飾る。
アートと考古学がコラボした様々な試みから、考古学の現状、資料の扱い、歴史学の営為と社会の接続を改めて考えます。
登壇者:
村野正景(静岡大学・考古学)
安芸早穂子(歴史復元画家)
松井利夫(京都芸術大学・陶芸家)
主催:
静岡大学村野研究室
(Zoom配信あり)