会長挨拶


一般社団法人 広島県鍼灸師会

         会 長  山下 桂史

 鍼灸治療は2500年を超える歴史があり、日本でも明治初期までは、医療の中心でした。その後、明治政府による西洋医学化、第二次世界大戦後GHQによる鍼灸治療の禁止の通達など、非常に厳しい状況においても、鍼灸治療は脈々と受け継がれています。

 本会は、混乱極まる終戦の翌年昭和21年に鍼灸医学の発展と社会福祉の増進を目標とし鍼灸の専門団体「広島県鍼灸医会」として発足しました。昭和22年「広島県鍼灸師会」と改称し、昭和57年「社団法人広島県鍼灸師会」と法人化され、平成24年「公益社団法人広島県鍼灸師会」、平成31年「一般社団法人広島県鍼灸師会」に移行しましたが、公益性を重視し、本会定款に定める鍼灸学術の振作高揚に関する事業、鍼灸の医学的研究、鍼灸の業務振興に関する事業、鍼灸師の養成に関する事業、鍼灸師の資質向上に関する事業、鍼灸学術の普及啓発に関する事業、その他本会の目的を達成するための必要な事業を行っています。

 近年では、従来の鍼灸治療の枠を超えて、スポーツ分野でのアスリートのコンディショニング鍼灸や、美容鍼灸など新たな分野でも鍼灸師は活動しています。

 本会としても、鍼灸治療ボランティア活動をし、学術事業においては会員の発表や外部講師を招待し勉強会を開催し、鍼灸師の資質向上を目指しています。

 また、平成30年7月豪雨(西日本豪雨)を受けて、福山市・三原市と「災害時の鍼灸施術活動に関する協定」を締結しました。

 今後もより一層、鍼灸師の資質向上を図り、地域の皆様のお役に立てるように努力して参ります。