拝殿・覆殿
現在の拝殿・覆殿は、平成9年に建設されました。腐朽の目立つようになった旧社殿を建て替えたもので、旧社殿を踏襲し神明造としました。費用は氏子の寄付により賄われ、その年10月に斎行された竣工奉告祭は、建設委員、来賓など二百余名が参列する盛儀でありました。
本 殿
本殿は、覆殿の内部に鎮座しています。周辺の神社と比べ相当に古い時代の建築です。
《一間社流造(いっけんしゃながれづくり)、杮葺(こけらぶき)。弁柄(べんがら)と黒漆(くろうるし)の彩色を施し、一部を素木造り(しらきづくり)とする。前面に浜縁(はまえん)を施す。》《棟札の記録には、『元禄八年亥年(1695)』に当地の大工棟梁『原三郎兵衛』により再建されたと記されています。向拝水引虹梁を蝦虹梁とし簡素な彫物を施した素晴らしい出来栄えの社殿で、当時の特徴を備えた貴重な文化財です。》・・・引用『姫宮神社本殿』丸山日出夫著
拝殿掲額『鶯に梅樹』
《拝殿右壁(向かって左側)に岩絵の具で描かれた鶯に梅の素晴らしい絵が掲げられている。「墨亭」と銘が記されているが、詳細は不明。当地の画家だろうか。なかなかの出来栄えである。木の状態から、旧社殿小壁に描かれていたものではないだろうか。新社殿建設に当たり、なんらかの形で保存したいと願った先人に文化の高さを感じる。》・・・引用『姫宮神社本殿』丸山日出夫著