report_20221203
ひだまりカフェの小さなイベント報告
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ひだまりカフェの小さなイベント報告
第五回ひだまり講演会のご報告
2022年12月3日土曜日、2年半ぶりに家族・本人合同会「ひだまりゆる~りカフェ」が開催されました。今回は10代後半に拒食症を発症、極度の低体重のため数度の入院を経験、10年後の今はお元気に絵やデザインなどアートの活動をなさっているMさんのお話を聴くことが出来ました。
(ゆっくりと、考えながら、言葉を探しながら体験を語られるMさんのお話の誠実さやのびやかさを再現できないのが残念ですが、ここではお話の要旨だけをまとめさせていただきます。報告者)
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回復について
症状は拒食が主だったがのちには吐くことも。入退院を繰り返すが、その頃のことはあまり記憶にない。どうやって治ったかもよくわかっていない。でも、そういうものなのではないかと思う。「治したい、どうしたらよいのか」と家族がおっしゃっていたが、どうもしなくても時期が巡ってくる。将来の不安もよくわかるが、10年前の私の「○○なったらどうしよう?○○なったらいいな!」といった不安も希望も実際には起こっていない。不安は必ずしも実現するわけではないのだ。治そう治そうと思って自分をコントロールすることに注力していると、思うようにいかなかった時に自分を責めてしまいなおさら心が疲れてしまう(コントロール出来ないから病気なのに)。自分が楽になることだけを考えて、一見普通に見える日常生活を淡々と送っていくこと、流れに身をまかせること、自分の心を保つこと、意識しすぎないことが大事。頭の中で考えることは身体に出てくる。そうしようと思うことが身についてくる。染み付いてくる。以前“いい子”だった私はそんな自分を打ち破りたくて、例えば信号を赤で渡ってみるなど少しずつズルいことをしてみたりした。まぁ、他人に迷惑をかけない程度にですけれど…(笑)。表面から固めてくる感じというか…。
何かがやりたくなったらチャンス。好きなこと、楽しいこと…他のことに目を向けていたら、いつの間にか遠くまで行っていた。個展だって誰でもお金さえ出せばできます。プロになろうとか、すごいものを描こうとは思ってなくて、描いてインスタグラムに載せていたら見る人が出てくるわけで、「個展やった方がいいですよ、生で見たい」という人も出てきた。やってみたら色々な人と繋がった。何の目標もないまま、ただ気分でやってきた。
無心になれたり、心がほっとするような依存先を増やすのも楽になる方法。例えば、ドライブ、寝ること、スーパー銭湯、何かを作ること(ワークショップとか一日体験教室など。そこから作家になる人、お店を始める人もいる)など。
なぜ“いい子”だったか?
片親で母が疲れているところをよく見ていた。13歳年上の兄もよく家で暴れていた。母の愚痴を聴いてはよく慰めていた。学生の頃にはイジメも受けた。そんなことからいつも母の機嫌を伺うようになった。
一人暮らし
高校生の時は母と二人暮らしで、病気になると毎日重い空気が漂い、目を合わすことさえお互い避けるような生活だった。3年位引きこもっていたが、家の世界ばかりだと一緒にいる時間も増え、日記はまるで母親の観察日記みたい。めちゃくちゃ母ばかりにこだわっていた(何故わかって呉れないの?ごめんなさい!等)。母は病気が心配だからどうにかしようとしてくれるが、こちらは焦って自己嫌悪。親も不安定になった。結局、かなり長く入院した機会に、お互い冷静になり、それで気付いて、お互いのために離れることになった。ただ、住まいは実家と同市内。金銭面では、はじめは障害年金を申請して利用。一人でいると気持ちが不安定になることもあったが、自分でどうにかしなきゃという気持ちも強くなった。家にいると甘えてしまう。自分の嫌な部分が沢山出てしまう。だから親に会いたくない気持ちも。摂食障害はある種の反抗期。口では素直に言えないけれど察してほしいというような…。でも、今は母と喧嘩もできるようになりました!
そうおっしゃるにこやかなMさんのお顔が印象的でした。
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ご参加の皆さまからのメッセージ
*Mさんへ 明るくおはなししていただきありがとうございます。辛いときのことは憶えていないとのこと、病気が夢の中のできごとだったのでは?と推測しました。ゆるくなって回復したと思いました。おほめのことばに素直にうれしい、ありがとうと言われること素敵です。
*今日はとても貴重な時間をすごさせていただきありがとうございました。辛い体験をなさったことも今は明るく楽しくわかりやすくお話されていたお姿がとてもまぶしくて、すばらしかったです。皆さんのはげみになったことでしょう。これからもどうぞお元気で。
*今日は参加できて良かったです!!いつも、しゃべるときにキンチョーしちゃう(笑 でも、とても楽しかったです!ありがとうございました。☆N☆
*本人の生の声がきけてとてもよかったです。
*私はまだ毎日自分が摂食障害で肯定感もなく、今日は吐いてしまってダメだったと常にネガティブでマイナス思考で、もうこんな状況で回復するわけがないと思っていたのですが、今日のお話で意識もなくならないようにしたら、いつのまにか症状が治まっていたと聞いて回復への希望が持てました。
*Mさんの明るくほがらかな表情に、とても励まされました。自分の子供にも(自分自身にも)こういう時が来るのだろうと希望を持つことができました。日々の生活で反省することも多々ありました。自分(親)の意見を押しつけることの怖さに非常に後悔も生まれました。本当にありがとうございました。
*Mさんの自然さがとても素敵です。応援しています。今日はありがとうございました。S・Kの父
*Mさま♡ 10年越しでお会い出来て嬉しかったです!!思わず「うん、うん」とうなずきたくなるお話一杯でした。感謝♡ テキトー最高ですよね!あ!私も個展に伺いたいです♡ K
*一生懸命に丁寧にお話して下さるMさんのお人柄に心が温まりました。親としてできることは限られている中で安心できるように見守ることが大切なのだと改めて思いました。ご本人ならではの思いを伺えて貴重な時間となりました。ありがとうございました。
*ご本人からのお話を伺う事ができて、本当に参考になりました。人各々症状が違いますが、 どんな思いをしてきたかを知る事ができてとても良かったです。本人会、家族会が合同で話せる機会がまたあったら嬉しいなあと思いました。本当にありがとうございました。
*久々に皆様にお会い出来て嬉しかったです。Mさんのお話も共感できる部分もあれば新たな学びもたくさんあり為になりました。本日はありがとうございました。
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MK/yy[20221215]
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