report_20200229
ひだまりカフェの小さなイベント報告
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ひだまりカフェの小さなイベント報告
第四回ひだまり講演会のご報告
今回ひだまりカフェでは2020年2月29日(土)のひだまり合同会に摂食障害・引きこもりの当事者・支援者として精力的に気鋭の活動を続けていらっしゃる藤原秀博さんをお迎えしてお話を伺いました。熱のこもった内容豊富なお話でしたが、その中から印象深い部分をまとめてみました。
☆発症から居場所に繋がるまで
戦争直後の貧しい育ちで「こうあるべき」にこだわる頑固な父親と、浪費家だが明るい母親との間の一人っ子として生まれ育った藤原さん。家庭では喧嘩が絶えず、幼い頃は自分の感情を押し殺し、良い成績を取ることを存在の拠り所としていたそうです。中二の時に不良に目をつけられ金属バットなどでの集団暴行を受け、人間不信から対人恐怖症に。不登校に陥り、ただ食べて眠って現実逃避。心療内科医の勧めで家を離れ、祖父母宅へ。20代からは一人暮らし。吐けない過食で128キロに。このままではいけないと会社に勤めだすが、仕事は息苦しいし、人間関係もうまくいかない。27歳頃4か月で40キロのダイエット。食の感覚が狂い一度食べ始めたら止まらない、普通に食べられない。1日に18時間走ったり、黒いサウナスーツを着たりして消費カロリーを増やそうとしたが、ひどい悪臭を同僚から指摘され、ハッと自分の異様さを自覚した。けれど、医者もいや、リバウンドもいやで、居場所を探し、摂食障害の12ステップグループに繋がったとのこと。
☆回復の過程
病気と自覚できたことは良かった(病気なら治療手段がある!)。回復にとって大切だったのは、自分の操縦方法(コントロール法)の検討と居場所の活用だった。過食嘔吐(=毒を塗った浮き輪、害があっても泳げぬうちは手放せない)を必要としない自分の内面作り(自分の欠点や他人との関係を見直す等)を土台としながら、真剣にフードプラン等を行ってきた。今回の合同会にも出席してくれたユウさんが1年半にわたり厳しい回復プログラムに寄り添い、自分の苦しさを聞いてくれた。「人」によって傷つけられたが「人」によって回復し、サポートする側に回ることが出来た。居場所で役割を果たすことが自己肯定感を高めることにもつながった。物事を100%ではなく10%しか出来なくとも、同じ10%しか出来ない人の気持ちを分かってあげることが出来る自分であればいいかなと思えるようになった。でも、中二の時に体験した怖さが今でも蘇ってくることがある。過去の傷に影響されることがある。解決には心理学だけでは足りず、何らかのスピリチュアルなものが必要。そして、目標は「完成」ではなく「成長」。季節や環境や年齢などに左右されて再発することもある。回復はあるが完治はない。常に回復や成長を心掛けることによって状態が保たれている。それには4つの「感」: 安心感、達成感、信頼感、一体感が得られる(ひだまりカフェのような)居場所や繋がりが大事。自分の人生に責任を持って、健全な(自分の状態を認めながらも前向きな)摂食障害者として生きていきたい。
*回復アイテム:食事計画(フードプラン)、行動計画、ミーティング(居場所)、書くこと(すぐ食べずに「書く」をまず!)、電話・メール・ラインなど(仲間とのつながり)、自分のコントロール法ワーク、係りの役割を果たす、等々。
*12ステップの意味について(「神」などの言葉が出て来て抵抗があり分かりにくいとの筆者の質問に答えて)
自分も始めは抵抗があった。でも、人間の出来ることはせいぜい30%、その部分は精一杯やる、けれども残りの70%はスピリチュアルな存在に任せるという意味だと考えてみて下さい。この考え方をすると自分へのとらわれが減るのです。(筆者独り言: なるほど、どうしても「私は」「私って」「私だけが」などと思い詰めがちな本人や家族にとって、30%以上は人の力の及ばぬことと考えることで、自分の限界もはっきり見え、現在の状態を認めて負いすぎる責任も降ろせるし、腹も座って不安も減るのかもしれません。良い意味での「諦め」や「委ね」が回復には必要なのでしょうね。)
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ご参加の皆さんからのメッセージ
*娘と共にお話を聞けて本人も得るものが沢山あったと思います、私もですが。ありがとうございました。
*実体験に基づいたリアルなエピソードを聞けて、とても有意義な時間でした!私もこれからより一層自分の内面を替えていこうと思います。そしてまたこのような機会があれば参加したいです!
*今日はありがとうございました。少し頭でっかちになっていた自分に気づけました。スーっとした気持ちになれました。
*深いお話を有難うございました!学びと共感に溢れる時間を味わえました。感謝です
*子供へのメッセージとして、・自分のコントロール法 ・居場所・仲間+スピリチュアル が大切ということが良くわかりました。でも何より、私自身が自身の問題を見つめ直し、こだわりをなくす大切さを教えて頂きました。ありがとうございました。
*Hideさん、やっぱり素敵なお話でした! コロナウィルスの中がんばって来て良かったです。あと摂食障害の人たちって皆な頭がいい人ばっかりですネ~(コメントが鋭い!!)。
*今日はありがとうございました。だいぶ落ち着いてきている娘ではありますが、新たな家族の問題もあり、今後の娘の心情が心配です。今日のヒデさんのお話をいろいろ参考にさせていただき、母娘共にがんばっていこうと思います。
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コロナウィルスの感染拡大の不安の中、遠くからお越し下さり貴重なお話をお聞かせ下さった藤原さん、そしてご参加下さった皆さんに心からお礼を申し上げます。
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MK/yy[20200315]
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