report_20161015-01
ひだまりカフェの小さなイベント報告
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ひだまりカフェの小さなイベント報告
第一回ひだまり講演会のご報告
10月15日土曜日、ひだまりカフェ初の試み、当事者本人のお話を聴く講演会が催されました。長年症状に悩みながらも回復(成長)の道のりを歩み続けているIさんがご自身の経験や気づきを話して下さいました。
地方の農家の伝統的な「察する(言葉で言わない)文化」のしがらみの中で育ったIさん、酒癖の悪い父、優遇される兄の陰で居場所確保のため懸命に「いい子」を演じてきた自分。上京して就職、結婚。生活の変化の中で、今までの「うまく察して周囲をコントロール(自分を否定してその場を無難に収める)」という方法が回らなくなった時、ダイエットから拒食に支配されるようになり、認められていた会社も退職。長期間症状に悩み続け、体重も最低限。このままでは死ぬかもと思い覚悟を決めて臨んだ二度目の長期入院とその中でのミーティングなどでの気づきがきっかけとなって、本音を言わずに(症状によって)相手をコントロールするのをやめよう、自分に忠実になり、パワーゲームから降りようと思ったそうです。
「みっともない、世間体が悪い、臭いものには蓋、良いことのみをアピールして悪いことはなかったことに」など、自分を縛ってきた育ちの環境のルールから自分を解放し、どんなに格好の悪い自分でも、今の自分を肯定的に受けとめようと決心。今までは痩せていることで感情に蓋をし、見たくないものを避け、自信もなかった。けれど、自信は失敗とそのリカバリーから築いていくもの、些細なことでも、失敗しても、少しずつ行動に移すことが自信になるのだから、未熟でもそれなりに自分の足で歩いて行こうと考え直した。そうするうちにちょっとずつ、自分、まっいいかと思えるようになった、色々な場所で気持ちを吐き出し段々に自分のことを許せるようになると、他人のことも責められなくなったとのこと。
周りとの人間関係に関しては、心の中で一度関係を断ち切った後、少しずつ適度な距離を作っていく工夫を考えていらっしゃるそうです。例えば、責め合いではなく、話し合いでどうしようかを考える。全否定ではなく、問題一つ、一つに焦点を絞って解決法を探す。諦められることは諦め、折り合いをつけ、感謝すべきは感謝する。便利だけれど感謝か謝罪かが曖昧な「すみません」で済まさず、「ごめんなさい」「ありがとう」とちゃんと言う。言葉を探しながら相手にきちんとそれを伝えようと努力するなど。そんな試行錯誤の中で自分らしさを見つけ、「責任あるいい加減さ」を身に着けていければよいなとIさん。
家族が摂食障害本人に対する際どんなことに注意すればよいかとの質問には、本人のやりたいこと、言いたいことを「監視」ではなく「関心」を持って見守り、聴いてあげて下さい、気持ちが落ち着いたところで「大変だったね」、「辛かったね」と不安や怖れを受け止めてあげると本人の本音がぽろっと出てくることもあると思います、「どんな状態のあなたでも見守っているよ」という気持ちで寄り添って!とのお答え。会参加者からも過食したとき家族から「ちゃんと食べられるようになったらいいね」と優しく言ってもらえてうれしかったとの声が聞かれました。
まとめとして「賢くなれって思わず、馬鹿になれ」と肩ひじを張らないこと、物事を複雑に考え過ぎず、単純でシンプルな考え方に戻すことへのお勧めがあり、週に7度は家族を褒めましょう、褒める点を探してみることが宿題ですと講演を締めくくられました。
長い間の重い経験から、柔軟で軽やかな気づきを得て日々の生活に活かしていらっしゃるIさん、貴重なお話をありがとうございました。
また、ご参加下さった皆様にも心から感謝申し上げます。(「来てよかった」など温かいお言葉を多数頂戴しました)
ひだまりではまたこのようなイベントができたらと考えております。ご意見ご要望などございましたらお気軽にお寄せ下さいね(*^^*)
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MK/yy [20161028facebook投稿]
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