diamond

ダイヤモンドの個性|4Cについて

メモリアルダイヤモンドもGIA(米国宝石商協会)の国際標準の鑑定により客観的に測定が可能です。とくに4Cと呼ばれる規格は以下のとおりです。

COLOR |色

天然ダイヤモンドでは無色透明なほど希少価値が高まります。ピンク、ブルーの「ファンシーカラー」は例外ですが、無色に近いほど高く格付けされています。遺骨からダイヤモンドを作る場合は、色にも個性が現れます。


CARAT|重量

1ct(カラット)は0.2gです。重さは貴重価値は上げますが、大きければ「すごい」というものではなくて、カット・カラー・クラリティーも合わせて総合的に評価されるべきです。

CLARITY|透明度

ダイヤモンドの内部、または表面にある異物や傷の大きさ・位置・数を基準に基づいて格付け。10倍の拡大検査で格付けされます。

CUT|カット

古来から輝きを生み出すためにさまざまなカットが考案されてきました。ブリリアントカット、プリンセスカットが有名です。プロポーション(形状)・シンメトリー(対象)・ポリッシュ(研磨)の状態を格付けします。

カラー

合成ダイヤモンドのカラーは5色あります。無色透明以外にはファンシーという名称が付けられています。ダイヤモンドでいうファンシーカラーは「人工着色でなく、天然で色がついたダイヤモンドのこと、 産出量が極端に少ないので希少価値が高い、 ピンク、ブルー、グリーンなどがある」とされています。メモリアルダイヤモンドもそのファンシー表記を用いています。「天然で色がついたダイヤモンド」の意味は、塗装、被膜加工で着色していないという意味です。

※天然ダイヤモンドの場合は透明ダイヤモンドを表面加工で着色したり、強い光線で変色させる場合があります。また着色には重金属を使う場合もあり注意が必要です。

FANCY ORENGE

あたたかみのある黄色。色をかえるための添加は行いません。わずかに残る窒素元素により、ひまわりのようなファンシーオレンジのダイヤモンドができあがります。ダイヤモンドの成長は早いです。

FANCY YELLOW GREEN

微量のニッケルを結晶中に残すことで、春の日のおだやかな若草色ダイヤモンドができあがります。通常の工程のあと、追加HTHP(高温高圧)付加で色調を整えていきます。

FANCY RED

いのちみなぎる濃い赤色のダイヤモンドです。微量の窒素が結晶中に残った状態で電子ビ-ム加工することでファンシーレッドダイヤモンドにしあげます。ラボでの滞在時間が比較的長めになります。

FANCY BLUE

天空のような、または深海のような青色のダイヤモンドです。微量のホウ素を結晶中に残すことで作られます。ダイヤモンドの成長過程が複雑なため、ラボ滞在時間が長くなります。

COLORLESS

炭素から、窒素をとりのぞくと透きとおる氷の結晶のようなダイヤモンドに成長します。ダイヤモンドの成長行程がいちばん難しく、ラボで形成する時間と手間がいちばん多くかかります。

カラット

カラットは重さの単位です。1カラットは0.2gになります。

ダイヤモンドの大きさは?

0.01ct 1.3mm

0.03ct 2.0mm

0.10ct 3.0mm

0.25ct 4.1mm

0.50ct 5.1mm

0.75ct 5.9mm

1.00ct 6.5mm

1.25ct 7.0mm

1.50ct 7.4mm

2.00ct 8.2mm

クラリティ

透明度の度合いのことをクラリティと呼びます。ダイヤモンド内部の内包物(不純物のかたまり)やキズを10倍に拡大目視検査し、インクルージョン(内包物)の有無や位置、サイズ、数などを総合的に判断して透明度を評価します。内包物のない「FL」や「IF」から包物の確認が困難な「VVS」「VS」クラスが、一般的に流通しているダイヤモンドです。

カット

ラウンドブリリアントカット・プリンセスカット・ラディアントカットを用意しています。カットだけは、研磨するダイヤモンド職人の技量を評価する指標になっています。

ラウンドブリリアントカット

58面体で上部から進入した光が内部で全反射して上部から放たれ輝きをきわだたせるように設計されています。1919年マルセル・トルコフスキー(ベルギーの数学者・宝石職人)が、ダイヤモンドの反射・屈折率といった光学的特性を数学的に考慮して最も美しく輝く型を理論的に見いだしました。1600年代のヴェネツィアでは、すでに原形が考案されていました。

プリンセスカット

輝きと高貴さ。モザイク模様のようにカットが細くて繊細(シェブロン型:鋭角三角形)です。ファセット(カット面)が50以上あるので、あらゆる角度からすべて違う輝き(ブリリアンシー:きらめき)があり、観ていてあきません。比較的大きめのダイヤモンドに用いるカットですが、それはカットするときの研磨ロスを減らせることができるからです。細かいカットがあるのでエッジの欠けやプロング(ダイヤモンドを支える爪)の検査を定期的に行いましょう。

ラディアントカット

1977年に考案された比較的新しいカットです。ダイヤモンドの「ブリリアントカット」と、エメラルドシェイプの「ステップカット」を組み合わせています。ファイア(プリズム光)と輝き(白い光)のバランスが特徴です。ブリリアントカットのファセット(カット面)パターンがダイヤモンドの輝きを力強くするので大きなダイヤモンドに使われることも多いです。

ダイヤモンドを選ぶ

ダイヤモンドの個性が理解できたところで、メモリアルダイヤモンドの価格表から選んでみましょう。