研究概要

炭素・水素・酸素などありふれた元素からなる有機物質は、高い活性を持つパイ電子やプロトンの動きを引き出す材料設計によって、優れた半導体や強誘電体になることが明らかになりつつあります。これら有機エレクトロニクス材料は、大面積化に有利な印刷法を用いた常温・常圧でのデバイス加工に最も適していることから、大面積・軽い・薄い・曲げられるという特徴を持ったフレキシブルな近未来デバイスを実現する上で、要(かなめ)となる電子素材として期待されています。

本研究チームでは、有機半導体によるフレキシブル・エレクトロニクスの実現を目指し、

の3課題に重点的に取り組みます。物性物理学・物性化学・電子工学の先端的知見を強力な基盤に、材料・プロセス・デバイス物理の革新によって、新しいエレクトロニクス産業創造への突破口を切り拓くことを目標とします。