昭和大学 薬学部 社会健康薬学講座
衛生薬学部門
Division of Health Chemistry,
Department of Healthcare and Regulatory Sciences,
School of Pharmacy, Showa University
~Mission~
衛生薬学とは、「生を衛る」薬学であり、私たちの身の回りにある食品、飲料水、大気など、社会活動を通じて人に摂取、吸収される物質によって健康に影響が出ることを防止し、健康の維持や増進を考えていくものです。衛生薬学部門では、生体のアラキドン酸代謝反応に注目し、この反応に環境中に存在する物質がどのような影響を与えるか、この反応の破綻が健康にどのような影響を及ぼすかについて、解析を進めています。
~News~
[2024.9.14]
[2024.9.5]
博士課程1年の本沢駿弥さん、学部4年生の田中萌さんがフォーラム2024: 衛生薬学・環境トキシコロジーにて実行委員長賞を受賞しました!
[2024.6.15]
学部6年生の麻生武希さんが2024年度日本生化学会関東支部例会で優秀ポスター発表賞を受賞しました!
[2024.3.25]
冨塚祐希さんが大学院研究科最優秀者に贈られる上條賞を受賞しました!
[2024.3.19]
本沢駿弥さんが上條旗が岡賞を受賞しました(今枝弘輝さんが卒業式で答辞)!
[2023.8.12]
[2023.2.2]
東京大学大学院医学系研究科 健康環境医工学部門との共同研究により、肝臓の細胞膜から重要な栄養素コリンを取り出す仕組みを発見しました!
[2022.12.17]
博士課程3年の冨塚祐希さんが第35回日本酸化ストレス学会関東支部会にて優秀演題賞を受賞しました!
[2022.11.1]
[2022.10.24]
原俊太郎教授の研究が細胞.jp「研究・開発の窓」で紹介されました!
[2022.8.31]
博士課程3年の冨塚祐希さんがフォーラム2022: 衛生薬学・環境トキシコロジーにて実行委員長賞を受賞しました!
[2022.3.25]
落合翔さんが大学院研究科最優秀者に贈られる上條賞を受賞しました!
研究論文が日本薬学会学術雑誌のHighlighted Paper selected by Editor-in-Chiefに選定されました!
博士課程2年の冨塚祐希さんと博士課程4年の落合翔さんがフォーラム2021:衛生薬学・環境トキシコロジーで受賞しました!
博士課程3年の落合翔さんが第93回日本生化学会大会で若手優秀賞を受賞しました!
博士課程2年の落合翔さんがフォーラム2019:衛生薬学・環境トキシコロジーで優秀若手研究者賞を受賞しました!
〜沿革〜
衛生薬学教室は、1964年の薬学部創設時に衛生裁判化学講座として開設され、秋谷七郎教授が初代教室主任として着任なされました。その後、1972年、生物薬学科の増設に伴い衛生裁判化学の名が衛生化学に改められ、同年から1995年まで濱田昭教授が担当されました。濱田教授は糖質を中心に研究を進め、キノコ多糖の制癌性や赤血球膜糖タンパク質の構造と生物活性との関連について多くの業績をあげられました。
1995年工藤一郎教授が就任し、生体内の生理活性脂質生合成の代表的な経路であるアラキドン酸代謝、特にプロスタグランジン産生機構に関する研究が開始されました。臨床医学の現場で広く用いられている非ステロイド性抗炎症薬の薬理作用が、プロスタグランジン産生系の酵素であるシクロオキシゲナーゼに対する阻害効果に起因することは良く知られておりますが、当時衛生化学教室では、このシクロオキシゲナーゼの上流と下流でそれぞれ働くホスホリパーゼA2とプロスタグランジンE合成酵素を中心に研究を進め、工藤教授はこの研究領域でめざましい業績をあげられ、その研究成果に対して2005年に日本薬学会賞を受賞されています。工藤教授はこれらの研究をさらに進めていく一方で、日本の医療をより良くするべく薬学教育にも精力を注いでおられましたが、2008年4月病気加療中のところご逝去されました。
2009年に原俊太郎教授が着任され、これまでの研究をさらに発展させ、“世界をリードする研究”を行うことを通じて、公衆衛生の増進に貢献すべく日々研究に取り組んでいます。