『明日のハナコ』とは?

『明日のハナコ』とは?

2021年9月に福井県高校演劇祭で福井農林高校演劇部が上演した、2名の女子高校生による2人芝居。

当時の演劇部顧問であった元高校教諭・玉村徹氏が部員たちと相談しながら書き下ろした戯曲。劇中に「当時の敦賀市長が差別用語を用いて行った原発の誘致に関する談話」を引用したことや、劇中での「原発の扱い」が<福井県高校演劇連盟>とその背景にこっそりある教育委員会より問題視され、1校のみケーブルテレビでの放映およびDVDの作成禁止、配布台本の回収、という一方的な措置がとられた。

この問題に関心を寄せる各地の人々による「知るため」の上演活動がひろがっている。

『明日のハナコ』あらすじ

舞台はある高校。
「ハナコ」たちは今度上演する劇の稽古をしている。その劇は、1948年の福井震災から始まって現在までの歴史をたどるものだった。
学校のこと、仕事のこと、戦争のこと、原発のこと、未来のこと、そして生きる上で大切な誠実の問題。
この世界はいったいどうなるのだろう、自分たちはどうなるのだろう、彼女たちは不安と闘いさまざまなことを考え、そして成長していく。
軽妙なやり取りの中で想像力をつかって時空を旅する16歳の少女たちの物語。

『明日のハナコ』戯曲