1 ゲオルグ・G・イッガース(中村幹雄訳) 『ヨーロッパ歴史学の新潮流』 晃洋書房 1986
2 望田幸男他 『新しい史学概論』 昭和堂 1991
3 ピーター・ゲイ(鈴木利章訳) 『歴史の文体』 ミネルヴァ書房 1977
4 ピエール・ショーニュ 『歴史の中の歴史家』 国文社 1996
5 アルフレート・シュミット 『歴史と構造』 法政大学出版会 1977
6 ポール・ヴェーヌ 『歴史をどう書くか』 法政大学出版会 1982
7 阿部猛 『太平洋戦争と歴史学』 吉川弘文館 1999
8 堀米庸三 『歴史をみる眼』 NHKブックス 1964
9 茅野良男 『歴史のみかた』 紀伊国屋新書 1994
10 今井登志喜 『東大新書7 歴史學研究法』 東京大学出版会 1953
11 阿部安成他 『記憶のかたち』 柏書房 1999
12 アーサー・C・ダント(河本英夫訳) 『物語としての歴史』 国文社 1989
13 斎藤孝 『歴史と歴史学』 東京大学出版会 1975
14 J・ミシュレ 『世界史入門』 藤原書房 1993
15 斎藤孝 『歴史の感覚』 日本エディタースクール出版部 1990
16 フェルナン・ブローデル 『歴史入門』 太田出版 1995
17 R・G・コリングウッド(小松茂夫・三浦修訳) 『歴史の観念』 紀伊国屋書店 1970
18 川口武彦 『唯物史観』 労大新書 1978
19 井上幸治 『歴史を語る』 二玄社 1979
20 中山治一 『史学概論』 学陽書房 1974
21 村岡晢 『レオポールト・フォン・ランケ』 創文社 1983
22 仲手川良雄 『ブルクハルト史学と現代』 創文社 1977
23 マルク・ブロック 『比較史の方法』 創文社歴史学叢書 1978
24 浜林正夫他 『歴史学入門』 有斐閣 1992
25 竹岡敬温他 『社会史への途』 有斐閣選書 1995
26 イーヴァン・モーズリー 『コンピュータで歴史を読む』 有斐閣 1997
27 小谷汪之 『歴史と人間について』 東京大学出版会 1985
28 小谷汪之 『歴史の方法について』 東京大学出版会 1985
29 弓削達 『歴史学入門(東大出版会)』 東京大学出版会 1986
30 小森陽一他編 『ナショナル・ヒストリーを超えて』 東京大学出版会 1998
31 ミシェル・フーコー 『ミシェル・フーコー 考古学と系譜』 新評論 1992
32 W・ケーギ 『世界年代記』 みすず書房 1990
33 W・ケーギ 『ブルクハルトとヨーロッパ像』 みすず書房 1967
34 キース・トマス 『歴史と文学』 みすず書房 2001
35 C・セニョボス & C・V・ラングロア(八本木浄訳) 『歴史学研究入門』 校倉書房 1989
36 中村政則 『歴史と真実』 筑摩書房 1997
37 関幸夫 『史的唯物論とはなにか』 新日本新書 1986
38 F・ブローデル他 『ブローデルとブローデルの世界』 刀水書房 1991
39 福井憲彦編 『歴史とメトドロジー』 新評論 1984
40 関幸夫 『現代に生きる史的唯物論』 学習の友社 1989
41 太田秀通 『史学概論』 学生社 1965
42 歴史科学協議会 『歴史科学の理論と方法(上)』 校倉書房 1983
43 歴史科学協議会 『歴史科学の理論と方法(下)』 校倉書房 1984
44 斎藤孝 『歴史の思想』 社会評論社 1991
45 Н・А・エロフェーエフ(梅田美代子訳) 『歴史とはなにか』 大月書店 1980
46 太田秀通 『歴史を学ぶ心』 大月書店 1970
47 浜林正夫 『現代と史的唯物論』 大月書店 1984
48 樺山紘一 『世界を俯瞰する眼』 新書館 1999
49 浜林正夫 『古典から学ぶ史的唯物論』 学習の友社 1988
50 中井信彦 『歴史学的方法の基準』 塙書房 1973
51 ユルゲン・コッカ(仲内英三・土井美徳訳) 『社会史とは何か』 日本経済評論社 2000
52 H-U・ヴェーラー 『ドイツの歴史家第1巻』 未来社 1982
53 H-U・ヴェーラー 『ドイツの歴史家第2巻』 未来社 1983
54 H-U・ヴェーラー 『ドイツの歴史家第3巻』 未来社 1983
55 H-U・ヴェーラー 『ドイツの歴史家第4巻』 未来社 1984
56 H-U・ヴェーラー 『ドイツの歴史家第5巻』 未来社 1985
57 カール・R・ポパー 『歴史主義の貧困』 中央公論新社 1961
58 岡田英弘 『世界史の誕生』 ちくまライブラリー 1992
59 井上幸治 『フェルナン・ブローデル』 新評論 1989
60 マルク・フェロー(大野一道・山辺雅彦訳) 『監視下の歴史』 新評論 1987
61 下河辺美知子 『歴史とトラウマ』 作品社 2000
62 安田元久 『歴史教育と歴史学』 山川出版社 1991
63 国際歴史学会議日本国内委員会編 『歴史研究の新しい波』 山川出版社 1989
64 A・G・フランク(山下範久訳) 『リオリエント』 藤原書店 2000
65 イブン=ハルドゥーン(森本公誠訳) 『歴史序説(一)』 岩波文庫青481-1 2001
66 イブン=ハルドゥーン(森本公誠訳) 『歴史序説(二)』 岩波文庫青481-2 2001
67 イブン=ハルドゥーン(森本公誠訳) 『歴史序説(三)』 岩波文庫青481-3 2001
68 イブン=ハルドゥーン(森本公誠訳) 『歴史序説(四)』 岩波文庫青481-4 2001
69 坂本太郎 『修史と史学 坂本太郎著作集第五巻』 吉川弘文館 1989
70 カール・ポランニー(玉野井芳郎・栗本慎一郎訳) 『人間の経済I 市場社会の虚構性』 岩波書店 2005
71 カール・ポランニー(玉野井芳郎・中野忠訳) 『人間の経済II 交易・貨幣および市場の出現』 岩波書店 2005
72 フェルナン・フローデル 『歴史学の野心 フローデル歴史集成II』 藤原書店 2005
73 E・W・サイード 『オリエンタリズム 上』 平凡社 1993
74 E・W・サイード 『オリエンタリズム 下』 平凡社 1993
75 E・H・カー(清水幾太郎訳) 『歴史とは何か』 岩波新書 1962
76 I・ウォーラーステイン 『近代世界システム I』 岩波現代選書 1981
77 D・キャナダイン編(平田雅博他訳) 『いま歴史とは何か』 ミネルヴァ書房 2005
78 佐藤正幸 『歴史認識の時空』 知泉書館 2004
79 福井憲彦 『歴史学入門』 岩波書店 2006
80 内藤湖南 『支那史学史1』 東洋文庫557 1992
81 桜井万里子 『ヘロドトスとトゥキュディデス』 山川出版社 2006
82 東京大学史料編纂所編 『歴史学と史料研究』 山川出版社 2006
83 劉傑・三谷博・楊大慶編 『国境を越える歴史認識』 東京大学出版会 2003
84 エリック・ホブズボーム(河合秀和訳) 『20世紀の歴史 上』 三省堂 1996
85 エリック・ホブズボーム(河合秀和訳) 『20世紀の歴史 下』 三省堂 1996
86 稲葉一郎 『中国史学史の研究』 京都大学学術出版会 2006
87 内藤湖南 『支那史学史―2』 平凡社東洋文庫559 1992
88 I・ウォーラーステイン(川北稔訳) 『近代世界システムⅠ』 岩波書
店(岩波モダンクラシック) 2006
89 I・ウォーラーステイン(川北稔訳) 『近代世界システムⅡ』 岩波書店(岩波モダンクラシック) 2006
90 遅塚忠躬 『史学概論』 東京大学出版会 2010
91 ピーター・バーク(佐藤公彦訳) 『歴史学と社会理論』 慶應義塾大学出版会 2009
92 佐藤真一 『ヨーロッパ史学史』 知泉書館 2009
93 岡本充弘 『開かれた歴史へ』 御茶の水書房 2013
94 桃木至朗 『わかる歴史 面白い歴史 役に立つ歴史』 大阪大学出版会 2012
95 I・ウォーラーステイン(川北稔訳) 『近代世界システムⅡ』 名古屋大学出版会 2013
96 I・ウォーラーステイン(川北稔訳) 『近代世界システムⅢ』 名古屋大学出版会 2013
97 I・ウォーラーステイン(川北稔訳) 『近代世界システムⅣ』 名古屋大学出版会 2013
98 田中陽兒 『世界史学とロシア史研究』 山川出版社 2014
99 岡本充弘・鹿島徹・長谷川貴彦・渡辺賢一郎編 『歴史を射つ』 御茶の水書房 2015
100 歴史科学協議会編 『歴史学が挑んだ課題』 大月書店 2017
101 歴史学研究会編 『第4次現代歴史学の成果と課題1 新自由主義時代の歴史学』 績文堂出版 2017
102 歴史学研究会編 『第4次現代歴史学の成果と課題2 世界史像の再構成』 績文堂出版 2017
103 歴史学研究会編 『第4次現代歴史学の成果と課題3 歴史実践の現在』 績文堂出版 2017
104 ソニア・O・ローズ(長谷川貴彦・兼子歩訳) 『ジェンダー史とは何か』 法政大学出版局 2016
105 リン・ハント(長谷川貴彦訳) 『グローバル時代の歴史学』 岩波書店 2016
106 日本史研究会・歴史科学協議会・歴史学研究会・歴史教育者協議会編 『創られた明治、創られる明治』 岩波書店 2018
107 石母田正 『日本の古代国家』 岩波文庫 2017
108 ベネディクト・アンダーソン(白石隆・白石さや訳) 『定本 想像の共同体』 書籍工房早山 2007
109 マーガレット・メール(千葉功・松沢裕作訳) 『歴史と国家』 東京大学出版会 2017
110 秋田茂責任編集 『グローバル化の世界史』 ミネルヴァ書房 2019
111 李成市 『闘争の場としての古代史』 岩波書店 2018
112 ジョー・グルディ&D・アーミテイジ(平田雅博・細川道久訳) 『これが歴史だ!』 刀水書房 2017
113 大沼保昭(聞き手江川紹子) 『「歴史認識」とは何か』 中公新書 2015
114 須田努 『イコンの崩壊まで』 青木書店 2008
115 E・H・カントーロヴィチ(小林公訳) 『王の二つの身体(上)』 ちくま学芸文庫 2003
116 E・H・カントーロヴィチ(小林公訳) 『王の二つの身体(下)』 ちくま学芸文庫 2003
117 G・W・F・ヘーゲル(伊坂青司訳) 『世界史の哲学講義(上)』 講談社学術文庫 2018
118 G・W・F・ヘーゲル(伊坂青司訳) 『世界史の哲学講義(下)』 講談社学術文庫 2018
119 リン・ハント(長谷川貴彦訳) 『なぜ歴史を学ぶのか』 岩波書店 2019
120 東京大学教養学部歴史学部会編 『東大連続講義 歴史学の思考法』 岩波書店 2020
121 菅豊・北條勝貴編 『パブリック・ヒストリー入門』 勉誠出版 2019
122 成田龍一・長谷川貴彦編 『〈世界史〉をいかに語るか』 岩波書店 2020
123 I・ウォーラーステイン(川北稔訳) 『近代世界システムⅠ』 名古屋大学出版会 2013
124 長谷川貴彦編 『エゴ・ドキュメントの歴史学』 岩波書店 2020
125 御厨貴編 『オーラル・ヒストリーに何ができるか』 岩波書店 2019
126 前川一郎編著 『教養としての歴史問題』 東洋経済新報社 2020
127 学習院大学文学部史学科編 『新・歴史遊学』 山川出版社 2021
2022年度購入図書
128 E・H・カー(近藤和彦訳) 『歴史とは何か 新版』 岩波書店 2022
129 鈴木董・岡本隆司 『歴史とはなにか』 山川出版社 2021
130 南塚信吾・小谷汪之・木畑洋一編 『歴史はなぜ必要なのか』 岩波書店 2022
131 黒沢文貴 『歴史に向きあう』 東京大学出版会 2020
132 歴史学研究会編 『コロナの時代の歴史学』 績文堂出版 2020
2023年度購入図書
133 ヴァルター・ベンヤミン(編集解説 佐々木基一)『複製技術時代の芸術』 晶文社 1999
◯概要:テレビ、映画、新聞、絵画。メディアはいったい誰が、誰に向けて、どのような目的で作られるのだろうか。メディアが人びとに与える影響と、それを受け取る人びととの関係に切り込んだ、メディア史を志す人は必読の古典的名著。原著は1936年刊。(中村)
134 岡本充弘『過去と歴史 「国家」と「近代」を遠く離れて』 御茶の水書房 2018
135 イヴァン・ジャブロンカ(真野倫平訳)『歴史は現代文学である 社会科学のためのマニフェスト』 名古屋大学出版会 2018
◯概要:言語論的転回以後、事実なるものへの懐疑が広がった現代社会に歴史研究者はどのように向き合っていけばいいのだろうか。研究者が歴史する場を明らかにし、歴史を公に開かれたものにしていくことで新たな歴史学のありかたを切り開いていく! 原著は2014年刊。(中村)
136 岡本充弘『「小さな歴史」と「大きな歴史」のはざまで 歴史についての断章』 花伝社 2022
2024年度購入図書
137 小澤実・佐藤雄基編『史学科の比較史』勉誠社、2022年
◯概要:本書は修史事業が開始された1869年から1945年に至るまでの、近代日本における史学科(歴史研究機関を含む)の歴史を比較史的アプローチから史学科の展開と特徴について述べたようとしたものである。これまで史学科を対象とした研究は大学史や所属する著名な歴史家の伝記研究などによって一定の情報が蓄積されている。これらの先行研究の成果を踏まえ、本書では東京帝国大学、同史料編纂所、京都帝国大学、東北帝国大学、九州帝国大学、京城帝国大学・台北帝国大学・建国大学、東京商科大学(現一橋大学)、広島文理大学(現広島大学)、早稲田大学、慶応大学、立教大学、龍谷大学、皇典講究所・國學院大學の14大学2研究機関を取り上げ、それぞれの大学のカリキュラムや卒業者数など具体的な史料をもとに、各大学における史学科の変遷と史学科卒業生が果たした役割などを論じている。各大学の分析軸は大学ごとの特色を反映しているため、一定ではない。しかし、いくつかの大学の史学科の在り方を比較してみると歴史学を教える教員育成のための研究大学であった東京帝国大学(および京都帝国大学)の在り方と後続の帝国大学の抱えた課題、教育の「大衆化」によって史学科の学生たちによるコミュニティから作られた独特の「研究室」カルチャーが明治末期に構想された「研究室」とは形を変えながら、現在まで続いているなど興味深い史学科の歴史を知ることができる。本書は明治~昭和期の教育者や大学史について学びたい人のみならず、同時期における日本の歴史教育や史学科で身に付けた力をどのように社会に活かすのか、その道に迷っている学部生にも役立つ書籍であろう。(林)
138 武井彩佳『歴史修正主義』中公新書 2021年
139 甚野尚志他編『近代人文学はいかに形成されたか』勉誠出版 2019年
→本書については、文学部史学科教授・千葉正史先生の書評があります。こちらをご覧ください。
140 會田康範・駒田和幸・島村圭一編『「歴史的思考」へのいざない 人びとをつなぐ歴史の営み』戎光祥出版 2024 年
◯概要:社会科は暗記科目である――歴史学を専攻していれば、このように考えることはほとんどないだろうが、一般的には依然として暗記科目として認知されている。しかし、平成二十九年(二〇一七)に改訂された学習指導要領で「主体的・対話的で深い学び」の導入が謳われて以降、各教科で思考力の育成を重視した授業展開がめざされるようになっている。本書は、このような学校教育の変化を受けて、令和二年(二〇二〇)から開催されてきた「歴史的思考研究会」の成果をもとにした書籍である。内容は、歴史的思考について考える際に意識するべきことや、歴史的思考力を育成するための授業実践、これまで歴史教育に携わってきた方々へのインタビューなどがまとまっており、歴史系の科目を担当する学校教員や教員をめざしている学生へ向けたものとなっている。けれども、ほんらい教育とは学校教育に限定されるものではないだろう。学習指導要領でも図書館・博物館の活用がめざされているように、司書・学芸員など、広く歴史教育に携わる人々に手に取っていただきたい書籍である。(岸野)
141 松沢裕作『歴史学はこう考える』ちくま新書 2024年
◯概要:この書籍は、ある立場を正当化するために引き合いに出されるものとしての歴史、あるいはそれを物語る史料の性質について考察する内容になっています。筆者のご専門である日本近代史のみならず、日本中世史や世界史に対する史料の考え方も所収されているため、幅広い範囲の読者におすすめできる一冊です。(水谷)
以上