会長挨拶

念願であったS.E.N.Sの会群馬支部がようやく今年、発足されます。群馬支部では、「ぐんま」という地域に根ざした活動を通して、会員の資質と技能の向上を図るための事例研究会や、特別支援教育の啓発を図るための研修会を実施したり、LD等に関係する諸団体との連携等をしたりするなど取り組んでいきたいと思います。

平成19年4月に「特殊教育」から「特別支援教育」と名前を変え、今年で15年になりました。その間に障害者権利条約の批准や、障害者差別解消法の施行、発達障害者支援法の改正と大きな変化があり、特別支援教育は全ての教員が理解する必要があるという時代になってきました。また、特別支援教育を対象とする子どもや大人の増加に伴い、専門家の要請は増大の傾向にあります。加えて、「新型コロナウィルス」の感染拡大で、子どもも大人も想定外の課題に直面しているケースが多く出てきています。そのため、今までとは異なった新しい特別支援教育にも対応していかなければなりません。このような変化の中で特別支援教育士の担うべき役割も大きくなってきていると考えられます。

これまで群馬県内ではLD等に関する自主的な研修会があったと聞いております。また、LD親の会などの団体も活動しています。更には他の心理・教育関係の団体も存在しており、それら団体との連携も念頭に活動していくことも、全ては一人ひとりの子どもたちを支えることにつながっていくことになります。

新型コロナウィルスの感染も減少傾向をたどっており、これから活動を始めるのにもってこいの状況となってきました。もちろん新しい生活様式の元、十分な感染防止策を取りながらできるだけ対面での研修会を企画・実施することも可能になってくることでしょう。会員数も少ない「ぐんま」だからこそ、これからも群馬支部らしい活動を模索していきたいと考えています。特に、コロナ禍の中、社会的なアピールをどう進めるかなど、検討していくことも必要です。

また、 多くの支部会員の方の力をお借りしながら、 群馬支部の活動を活性化させていきたいと考えます。ご協力をよろしくお願いします。

S.E.N.Sの会 群馬支部 会長 佐藤雅次