「群論と対称性」の講義では Ubuntu, mathlibre などを使うため、その準備をします。いくつかの選択肢があるため、自分に合ったものを選んでください。
Ubuntu を VirtualBox で Windows, MacOS などにインストール
Ubuntu を USB メモリや外付け HDD, SSD などにインストール
mathlibre を virtualbox, USB メモリなどにインストール
その他の Linux ディストリビューションをインストール
以前他の講義で使った USB メモリなどを利用
古い PC にインストール。(Windows 11 に対応していないものがあれば候補になる。)
お薦めは 1 です。状況によっては 2 または 6 もおすすめです。 4, 5 は自分で色々とできるならば選択してもよいです。3 は便利なのですが、ディストリビューションの管理が十分でないようなのでお勧めしません。ここでは主に 2 を説明します。
UBUNTU 24.04 LTS を USB メモリにインストールします。インストールする USB メモリは 16 GB 以上、インストールに USB メモリを使う場合は 8 GB が必要です。
Ubuntu のページから iso ファイルをダウンロードします。24.04 LTS をお勧めします。
iso ファイルからブート可能 DVD または USB を作成します。USB メモリを使う場合は、インストールする USB メモリと2つ必要になります。
詳しい情報はインターネットで検索すれば情報がたくさん得られます。https://www.youtube.com/watch?v=n37VPC4s8Rk&t
が丁寧で分かりやすいかもしれませんが、Windows を消して ubuntu をインストールする説明になっています。
USB メモリなどからの PC の起動方法は PC のメーカーなどによって異なります。各自で調べてください。
Ubuntu を日本語を選択してインストールすると多くのフォルダ名が「ドキュメント」のように日本語になっている。一部のソフトウェアは日本語のフォルダ名、ファイル名で誤動作をするため、これを英語表記に変更する。端末を開いて
LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
と入力すると画面が開いて、変更するかを聞かれるので、変更を選択する。その後、一度ログアウトしてログインしなおせばフォルダ名が変更されている。
セキュリティなどのために、システムは常に最新であることが好ましい。このために日常的にシステムの更新を行う。方法は大きく分けて2つある。
端末から以下のコマンドを実行する。一つ目のコマンドでパッケージ情報を更新し、二つ目のコマンドで実際にダウンロード、インストールを行う。
sudo apt update
sudo apt upgrade
Synaptic から「再読み込み」「すべてアップグレード」「適用」の順に行う。(synaptic を追加する必要がある。)
週に1回程度、しばらく使わなかったときには使用前に、システムを更新するとよいだろう。
必要なパッケージをインストールする。
Synaptic(パッケージマネージャー)
パッケージ (ソフトウェア) の追加は手動で行ってもいいが、パッケージマネージャーを用いる方が簡単である。
apt install synaptic
で Synaptic をインストールする。以下のものも同様にインストールすることもできるし、synaptic から GUI でインストールすることもできる。
C コンパイラ
apt install build-essential
で C コンパイラなど、開発環境の基本的なものがインストールされる。
maxima
apt install maxima
好みで xmaxima, wxmaxima (maxima の GUI 実行環境) もインストールする。
gap
apt install gap
必要に応じて gap 用のパッケージもインストールする。(パッケージとしてインストールするより、自分でコンパイルする方がよいかもしれない。)
TeX
TeX を入れると、入れ方によってはディスク容量をたくさん使うので 16 GB の USB メモリを使う場合は注意が必要になる。ここではインストールせずにクラウド上で利用できる CloudLaTeX まはた OverLeaf を利用することを想定する。
エディタ、ブラウザ、Office など
エディタ emacs, ブラウザ google-chrome-stable, libreoffice など、お好みで。