研究集会は無事開催されました.現地・オンラインで多数の方からご参加いただきました.ありがとうございました!来年もよろしくお願いします!
地球表層では混濁流,土石流,雪崩,火砕流,傘型火山噴煙,溶岩流,洪水流,河川流,津波遡上,地滑りなどの様々な重力流が生じます.個々の重力流は現象としては異なりますが,物理過程の観点では多くの共通する特徴を持ちます.近年個々の現象に対しては各学問分野において研究が進み,実用に供するモデルが提示されつつあります.それぞれの現象に対して培われてきた知見を基に分野を超えて議論することにより,各現象の知見を統合し,各現象間の類似点・相違点などの理解を深めることが本研究集会の長期的目標になります.このことは学術的発展のみならず,自然災害のリスク評価などへの実用化においても重要です.
本研究集会は”様々な重力流現象に対して,異分野の研究者が一堂に会して学際的な視点に基づき議論する場”を作ることを目的としております.この研究会を通じて分野間の交流が活性化する一助になればと考えております.また,本研究集会は研究者・技術者として活躍する人材の育成を応援しています。新たに参入を考えている方及び粒子重力流に興味のある大学学部生・高専生・高校生等,分野だけでなく幅広い立場からの参加も歓迎しています.
注意)本研究集会は2021年度から2023年度まで「地球表層における粒子重力流のダイナミクス」として開催しておりました.
プログラム
話題提供: 40分(発表30分+質疑10分)/人
ポップアップ(超短時間話題提供):2分(スライド2枚まで)/人
※ポップアップの発表時間は発表希望者数で変動する可能性があります
(簡易版を記載しています.共著者等詳細な情報は話題提供をご参照ください.)
11月25日(月)
時間
話題提供者
内容
13:00 - 13:05
志水 宏行
砂防・地すべり 技術センター
開催にあたって
13:05 - 13:45
松島 亘志
筑波大学
DEM/CFD解析による侵食/堆積モデルの検討:粒子物性の影響
14:20 - 14:50
休憩
14:50 - 15:30
青木 尊之
東京科学大学
1000個の巨岩を含んだ土石流・1000本の流木の3次元流体シミュレーション
15:35 - 16:15
石峯 康浩
富士山科学研究所
火砕流と溶岩流の特徴に関するレビューならびにシミュレーションの試み
16:15- 16:45
休憩
16:45 - 17:25
齋藤 佳彦
雪研スノーイーターズ
MPS法による雪崩シミュレーションモデルおよびその工学的利用
17:30 - 18:10
Gary Parker
イリノイ大学
長距離移動する混濁流の二層モデル
-形態力学計算の適用に向けての第一歩-
18:20 - 20:30
技術・意見交換会(@現地会場)
11月26日(火)
時間
話題提供者
内容
9:30 - 10:10
中西 諒
京都大学
観測地震によるタービダイト形成過程の解明に向けて
10:15 - 10:55
江頭 進治
土木研究所
土石流と掃流砂と浮遊砂の機構について
10:55 - 11:25
休憩
11:25 - 12:20
総合討論-理論・実験・観測と防災応用について
12:20 - 12:30
江頭 進治
土木研究所
講評
現地参加者でご希望の方は研究集会終了後に宇治川オープンラボラトリーの実験施設見学を予定しております.
宇治川オープンラボラトリーの実験施設見学は,研究集会終了後,昼食休憩をはさんで2時間ほど実施する予定です.詳細が決まり次第追記します.
([at]を@に変換してください)
知り合いの委員会メンバーに直接お問い合わせいただいても構いません.