当研究室で学びたい方へ
人間心理学科2年生および編入生
本学では、2年生の秋学期に3年生から所属する研究室を選択することになっています。編入生で当研究室への所属を考えている人は、まずは個別にご相談下さい。当研究室では、以下のことに該当する人をお待ちしています。
動物の知覚・認知について興味のある方
行動分析学に興味のある方
責任感と協調性を持って研究プロジェクトに参加できる方
ゼミの連絡用ツール
当研究室では、ゼミ内での連絡などにMicrosoft Teamsを使っています。アプリをインストールして下さい。チームへのメンバー追加は教員が行います。
科目履修について
スペシャリスト・バッジの「こころの科学」候補生(初級)の科目を履修するようにして下さい。3年生の終わりまでに「こころの科学」スペシャリスト(上級)が取得できるように計画的に履修することをお勧めします。
1. 学習・言語心理学
ゼミ配属時に修得済であることが望ましいです。レスポンデント条件づけやオペラント条件づけなど、学習についての基本的な考え方は当研究室での研究活動には不可欠です。
2. 心理学統計法II, 心理学実験演習II
当研究室での卒業研究で実験に取り組む人は、3年生のうちに心理学統計法II, 心理学実験演習IIを履修することをお勧めします。
その他、3年次開講科目の動物心理学, 神経・生理心理学も計画的に履修をお願いいたします。
ゼミでの活動内容について
3年次の春学期は、教科書の輪読を通じて専門分野に関する知識を深めながら、論理的に考える力を養います。初回のゼミで教員が提案したものから1冊、教科書を選定します。これまでに以下の本を読んでいます。
2014年度
長谷川寿一・長谷川真理子(著) 進化と人間行動
2015年度
五百部裕・小田亮(編)心と行動の進化を探る:人間行動進化学入門
2016年度
今田寛(著)ことわざと心理学 ― 人の行動と心を科学する
2017年度
ロジャー・R・ホック(著) 心理学を変えた40の研究―心理学の“常識”はこうして生まれた
2018年度
三田村仰(著) はじめてまなぶ行動療法
2019年度
邑本俊亮・池田まさみ (編)心理学の神話をめぐってー信じる心と見抜く心
小野浩一 (著)行動の基礎 ―豊かな人間理解のために 改訂版
2020年度
眞邉一近 (著)ポテンシャル学習心理学
2021年度
島宗理 (著)応用行動分析学―ヒューマンサービスを改善する行動科学
2022年度
実森 正子/中島 定彦(共著)学習の心理―行動のメカニズムを探る (第2版)
2023年度
今本繁(著)自分を変えたい人のためのABCモデル―教育・福祉・医療職を目指す人の応用行動分析学(ABA)
秋学期には、行動分析学研究の中から自分の関心のある論文を見つけ、発表します。4年生で取り組む卒業研究についても、適宜、個人面談などを行い、3月までに卒業研究のテーマを見つけられるようにしています。
日本学術振興会特別研究員(PDなど)を申請したい方
2016年度から本学でも学振PDなどの受入が可能になりました。当研究室から学振PDの申請を考えて下さる方、歓迎です。
当研究室 では、げっ歯類専用の動物実験施設において、マウス用のオペラント箱を用いて視聴覚刺激を用いた弁別などの実験を実施しています。現在はマウスでのみ実験をしていますが、飼育施設で飼育できるものであれば、他のげっ歯類を対象とした研究も実施可能です。
研究環境について
個人研究室内でヒト成人を対象とした一般的な実験が実施できるようにしています。視聴覚刺激を用いた実験を実施するためのコンピューター、あご台、反応ボタン、アイトラッカーを備えた装置と、他の動物種やヒト幼児との比較発達実験用のタッチモニターを備えた装置があります。
ヒト成人を対象とする心理学実験環境
個人研究室内にあご台とアイトラッカー、ボタンボックスを取り付けたPCが1台あります。
動物実験室
実験室では、複数のマウス用オペラント箱が稼働しています。ノーズポークキーを備えた装置2台、タッチモニタを取り付けたオペラント箱4台があり、すべて防音箱に入っています。
防音箱を開けたところ。