武道や武術を始めるきっかけは、人それぞれだと思います。近くに道場があったからとか、友達がやっていたからとか…。
空手・柔道・剣道などの古くからある武道、格闘技系では総合格闘技・ブラジリアン柔術・キックボクシング他に、中国武術、日本の古流系武術、海外発祥の実戦的な武術など数えきれないほどの選択肢があります。
昔、知人から空手と柔道どっちが強いの?とか聞かれたりしたこともありますが、比べようもありません。ルールが違いますから。ルール無しでだったら? 素手よりも武器を持った者が有利であり、1対1よりも多人数の方が有利ですから、最終的には一国の軍を動かせる立場の人が一番強いということになります。なので、この質問は、愚問であり何の意味も持ちません。
そもそも武道や格闘技を始める人で、一国の総裁を目指して始める方は極々少数派でしょう。この説明こそ駄文でした。最も強い格闘技はと問われたら、あらゆる戦い方を想定してそれに対して日々稽古を積んでる者、でしょうか。流派ではなく個人になります。
話が逸れました。とりあえず強くなりたくて、興味のある団体や道場の門を叩く方が大半だと思われます。その中で、数年で団体・道場を離れる人もいれば、20年30年と一つの流儀を全うする方もいます。何を求めてその武道・武術・格闘技を始めたのか?により、違ってきます。
取っ掛かりは、何でも良いと思います。自分が求めたものがそこにあれば、一つの流儀で全うできると思います。1年2年位の稽古では、流派の真意を得られるのは難しいと思われますが、3年4年と稽古するうちに自分の求めたものに不足や方向性の違いを感じるようになれば、次を求めれば良いと思います。個人的な意見です。
武術の技術というのは、本当に奥が深いものです。稽古して先に進み理解するほど、その奥の深さが深すぎて見えなくなります。
技術習得度合は、人それぞれだと思いますが、最終的には鍛錬・稽古を通して自分自身と向き合うことであると思います。
2022.11.17
先日、NHKの「スイッチ・インタビュー」という番組で、養老孟子さんと太刀川英輔さんのEP2の放送がありました。養老さんは言わずと知れた解剖学者です。太刀川さんも著名なデザイナーらしいのですが、世間に疎い私は初見でした。
いくつか気になるフレーズがあったので、紹介します。「考えるって何ですか?」の件で、太刀川氏が「考えることは悩むことだと勘違いされやすいけど、そうではなくて“適応的か観察する事と”変異的なガチャをかけること”の往復現象だと理解している。」的な発言をしています。
これをそのまま合気的柔術の稽古に置き換えると、「何で手上げが 上手くいかないんだろう」って悩むのではなくて、出来る人と出来ない人の違いを観察する。その上でトライ&エラーを繰り返しながら、手が上がるという適応性という技を身につけるってことだと思ます。
さて、難しいのはここから。手を上げるって動作に、どんな違いがあるのか初めのうちは気づかないんですね。何回やっても同じような動作を繰り返してしまう。トライ&エラーから抜け出せない。 動作が単純だから。
なので口伝が必要となるのだけど、言葉としての理解は出来る。だけど思考に身体が、感覚が追いつかない。そこで師匠の動作をもう一度観察してみる。真似してみたつもりでも、結果が”error”と教えてくれる。だから、どこが違うのかも一度よく観察する。
「見て盗め」は武術に限らづ日本の伝統技術ではよく使われることだけど、理屈を教わり、目の前で見せてもらい、それでも出来ない。
だから、もう一度 考えてみよう。
それが、相手にどんなに強く手首を押さえつけられても「自由に動ける」って適応性が身につく事だとと信じて。
2022.11.17
現在、諸事情により護心館の稽古場が移転しています。知人のHさんの計らいで、弘前市立南中学校の柔道場をお借りして稽古しております。
練習時間は、以前同様に 毎週金曜日の 19:00~21:00 になります。(祝日は、お休みさせて頂いております。)
ご報告が遅れて申し訳ありませんでした。
2025.04.02