自己紹介

ご挨拶

“護心館”は、合気武術を極めんとする為の私設道場です。
道場というと聞こえが良いですが、僅か15畳程の 稽古場です。

日本古来の伝統的武術である古流柔術を、現代において如何に護身術として活かせるのか?をコンセプトに、稽古する人たち相互の技術・精神・体力の向上を目的に設立いたしました。

子供の頃、強さへの憧れから柔道を習い始めました。巷では、ブルースリーや空手バカ一代が格闘技業界を席巻し始めた頃です。中学生になり、フルコンタクト空手の道場に通うようになり、世界を股にかけるような空手家を夢見ました。高校を卒業と同時に、世界への空手インストラクターを養成する国際的な空手道場、大山倍達館長の内弟子となります。3年間の寮での育成期間を経て、1年半近くブラジル・サンパウロ市を拠点とし、研修指導員としてチリやウルグアイなど南米を中心に活動させて頂きました。
空手選手として大会を目指しトレーニングも積んでた時期でしたが、稽古をするにつれ自分が求めていた強さとの乖離を感じ始めます。ウエイトトレーニングでパワーアップして、ランニング・ダッシュをしてスタミナを養い、道場稽古で突く蹴るの技術を高める。アスリートとしては当然のトレーニングだったのかもしれません。ですが、子供の頃描いていた武術のイメージからは離れていきました。

帰国して国際空手道連盟の本部道場で、職員として働きながら空手の稽古を続けました。その中で、自分の求めた「強さ」について模索し始めていました。他流派空手は勿論の事、合気道、中国拳法、太極拳、柳生心眼柔術、大東流合気柔術等 著名な道場、先生の下に教えを乞いに行きました。

その中で、今の師匠と呼ばせて頂いてる方に出会いました。ご指導頂き始めた当初は、凄いのは解るのですが、何が凄いのか理解出来ていませんでした。師匠は、道場を構えてる方ではなく、仕事場でもあるワンルームマンションで指導する形態をとられていました。

指導を受ける人数は2~3人で、ほぼマンツーマン形式で指導でした。師匠の指導が少しづつ理解出来始めた頃、これは大変な事を学ばせて頂いてると感じ始めます。一般的な道場では、指導は受けても「見て学べ」的な雰囲気が強いです。其れには其れの理があるのは十分解っていますが、師匠はキッチリとした理論の下、何故その技が出来ないのか、何故ダメなのか説明し、正しいやり方を見せてくれるといった稽古・指導方法でした。

約10年指導を受けながら他道場にも通うような生活が続きましたが、家の事情で故郷弘前に帰るのを機に、1999年に私設道場「護心館」を立ち上げました。師匠の技術と理論に少しでも近づきたいという想いからです。

脱力することで得られる武術体の養成、「技が至れば、無心にして正に神技と成す」
護心館の目指すところです。