放送大学生の6月/12月は、「放送大学としての予定らしい予定がない」月です。そこで、6月/12月は、少し先のことを意識して、学習のモチベーションにつなげてみてはいかがでしょう。
少し先のこととは、「卒業研究」や「大学院進学」です。
(1) いつかは卒業研究にチャレンジしましょう
卒業研究とは、教養学部全科履修生のための「選択科目」
卒業研究では、自分で設定したテーマにそって、調査や実験などを行い、その成果を報告書にまとめる科目です。
選択科目ですので、履修しなくても卒業できます。ですが、教員から直接指導を受けることができる、同じ分野の研究テーマをもった学生と深い交流ができるなど、他の科目では得られない貴重な経験を得ることができ、履修者の多くが「履修してよかった」という感想をもっています。
ただし、履修するための条件、テーマの設定や指導教員の選択、履修登録、ゼミへの参加、報告書(卒業論文)の作成など、単位取得までにいくつもハードルがあります。興味のある方は、毎年6月ごろ学習センターで開催されるガイダンスに参加しましょう。
ガイダンスに参加しなくても、資料だけは入手可能です。下記を参照してください。「自分もこんな論文を書いてみたい」という論文に出会えたら、学習へのモチベーションが高まること、間違いありません。
《資料の探し方》
WAKABAで、「授業サポート」タブの「資料室」をクリックします。閲覧できる資料の一覧が表示されるので、検索ボックスに「卒業研究」と入力して絞り込みましょう。
本部の職員や教員が作成したガイダンス資料のほか、最近提出された卒業研究も閲覧することができます。
(2) 大学院進学を目指しましょう
放送大学の大学院は、教養学部と同じように、3つの学生種があります。
1つは「修士全科生」です。修士全科生は、教員に指導を受けながら自分の設定したテーマに沿って研究をし、修士論文を完成させて(もちろんその他の必要な単位も取得して)、修士の学位を取得するための学生種です。修士全科生になるためには、毎年8月に願書を提出し、10月以降に行われる筆記試験と面接試験に合格しなければなりません。
残り2つは「修士選科生」「修士科目生」です。お勧めするのは「修士選科生」です。これは、
在学期間が1年。
入学試験はなく、出願すれば入学できる(入学資格は「18歳以上であること」)
大学院の科目を履修できる。取得した単位は、修士全科生として入学した時に単位として認定される。
教養学部と同時に在籍することができる。
というわけで、「大学院に面白そうな科目があるから、1科目だけ取りたいな」、「大学院の科目ってやっぱり難しいのかな」などと興味本位で入学してみるのもOKです。出願する前に、放送授業だけ聞いてみよう、というのもOKですね。
履修科目の勉強の合間に、この科目の次は何をやろうか、来年は、2年後は何をやろうかと考えて、夢を膨らませてみるのも楽しいと思います。
《修士論文の閲覧の仕方》
WAKABAの「学内リンク」の「修士論文閲覧」をクリックすると、過去2年間分の修士論文を読むことができます。