自然地理学(地形学)を基盤に、地理情報科学(GIS)と高精細地形計測(UAV写真測量・レーザ測量等)を用いて、河川・斜面・沿岸域を中心とした地形変化の形成過程について研究しています。観測・計測によって得られた微地形や地表変動のデータを解析し、環境変化の実態を定量的に把握するとともに、地域の防災・減災や環境保全に資する知見の提示を目指しています。 また、得られた地形データや研究成果を、学校教育やアウトリーリ活動に活かす研究にも取り組んでいます。3Dデータを基盤とした3Dプリンタ、VRなどを活用した教材開発と学習効果の検証を通して、わかりやすく地形のかたちやうごきを可視化し、探究的に理解できる地球科学教育(地理教育・防災教育)を実践しています。
石川県・手取川扇状地(UAV)
滋賀県・愛知川扇状地(UAV)
滋賀県・桐生水文試験地(TLS)
学類生時代からUAV(Unmanned Aerial Vehicle)とSfM-MVS(Structure from Motion-Multi stereo View)による高精細地形情報の取得・解析に取り組み、河川地形(扇状地・礫床河川)を中心に、土砂移動や地形変化のプロセスを定量化してきています。河川に留まらず、共同研究を通して、里山・森林、表層崩壊跡地、沿岸地形などへ対象を広げています。
令和5年度河川情報センター研究助成(FY2023-2025)「Eco-DRRデジタルデータベースを利用した水害伝統知の教育普及」研究代表者
白山手取川ジオパーク友の会 平成27年度助成事業(FY2015)「手取川扇状地区間の河道内における網状流発達の定量的研究」研究代表者
科学研究費助成事業・基盤研究(C)(FY2024-2027)「侵食地形におけるロックコントロールの体系的理解」研究分担者
科学研究費助成事業・基盤研究(B)(FY2022-2024)「表層崩壊のライフサイクルー人為的インパクトの評価を含む時空間分析」研究分担者
山陰海岸ジオパーク学術研究奨励事業(FY2022)「山陰海岸における海食地形の体系的な理解」研究分担者
高校地理Aにおける地形用語と
他の単元との連携性(小倉ほか 2017より)
3Dプリンタで作成した地形模型に
触れてもらう(西堀榮三郎記念探検の殿堂)
大型地形模型に災害の被災状況と
ハザードマップの浸水高をマッピング
高精細地形情報(UAV写真測量・レーザ測量等)から作成した3Dデータは、地形の「かたち」を立体的に理解するだけでなく、「どのように変化したのか(うごき)」を直感的に捉える手がかりになります。そこで、研究で得られた3Dデータを基盤とした教材開発と学習効果の検証を行っています。例えば、3Dプリンタによる地形模型、VRによるバーチャルフィールドワークと観察、WebGISを用いた地図化・比較学習などを組み合わせ、学習者が視点やスケールを切り替えながら探究的に理解できる学習活動を設計しています。また、教材の有効性を検討するため、理解度・関心・空間認知などの観点から評価を行い、学習過程の特徴を明らかにしています。さらに、教員研修や地域アウトリーチの場で教材を運用し、現場のニーズに応じた改良と普及を進めています。
科学研究費助成事業・若手研究(FY2022-2025)「地形プロセスの理解を促すための3Dプリントの活用と効果検証」研究代表者
新技術振興渡辺記念会調査研究助成(令和6年度上半期)(FY2024)「令和6年能登半島地震の海岸隆起地形における多次元高精細アーカイブと教育的活用」研究代表者
科学研究費助成事業・研究成果公開促進費(ひらめき☆ときめきサイエンス)(FY2024)「兵教で学ぼう!STEAM教育―3Dデータを学校現場でどう活用する?―」代表
科学研究費助成事業・基盤研究(B)(FY2024-2027)「先端研究・技術と教育の連携によるデジタル防災地形学の構築」研究分担者
科学研究費助成事業・基盤研究(B)(FY2021-2023)「地理情報科学のオンライン実習教材を用いた自然地理・防災教育の展開と効果の分析」研究分担者