第73回 演劇教育夏期大学(2025年8月5日,6日)の様子を掲載いたします 。
第3分科会「関係をつくる」報告
担当者:森公洋・杉原貞圭・今井洋助
◎参加者 一般 19名 会員 13名 計32名
昨年同様、テーマは「相手に本心を伝えてみようかな、と思える関係<NEXT>」
2日間を、学級開きから学期末になぞらえて「リラックス・コミュニケーション・クリエイティブ」の段階を踏みながら、
演劇的手法を活かした集団づくり・仲間づくりについて参加者の皆さんと一緒に考え、実践した。笑顔あふれる2日間の様子を紹介します。
~・~・ 参加者の様子 ・~・~
【1日目の活動 】
1 アイスブレイキング(自己紹介を兼ねて)
・インパルス(参加者全員で輪になって、拍手送りゲーム)*初回22秒 ⇒ 最後7秒
・ちょっとパーさんグーしてチョーだい(じゃんけんゲーム) ♪ちょーっとパアさん〜のリズムに合わせてじゃんけんのジェスチャーをしながら
・おーちたおちたNEW →落ちるもの:雷、りんご、隕石、お金、などに合わせて、受け手としてジェスチャー
・リズムで自己紹介(一定のリズム乗せて、ジェスチャーを付けながら、名前、所属、好きな食べ物などを一言で言っていく。)
・よろしく接着剤
はじめは、ペアで好きなものと苦手なものを伝え合う。次に、ペアを代えて対話する。
もう一人、ペアを代えて対話する。自分が対話した3人と順番に接着していく。(1人目は右手、2人目は左手、3人目は右足のように…)
すると、会場全体がくもの巣のようにつながる。その一体感を感じる。
2 劇活動①「シャッターチャンスBEFORE」
例えば、「驚き」のジェスチャーにたどり着くために、その前に起きた出来事で静止画を考える。
「[1]考えた静止画 [2]その後の動き(5秒だけ) [3]驚きのジェスチャー」のように発表し合った。
ここからグループでの活動がスタートした。教師として活動をファシリテートするポイントとして、「グループが一列で待機し、
ローテーションして舞台に上っていく」ルールをはじめに作っておくと、子供たちはその後も枠組みの中で見通しをもって参加できる。
また、グループワークでは、時間より早く出来上がったグループに対して、より良い発表になるように工夫するように促して、
空白の時間を作らないことにも留意したい。
3 劇活動②「エアで劇活動」 言葉は無いが、体全体や物、空間を十分に使って、表現する活動を楽しむ。
「見えない大縄」⋯ 8の字跳びの要領で、縄の回し手2人が回すジェスチャーをする。
その他の人たちは、見えない縄に集中し、実際に跳ぶ動作をしていく。すると、まるで縄が見えてくるような感覚を体験できる。
みんなで空間を作っているという一体感が感じられる。
「見えないアドベンチャー」⋯ 最近、沖縄某所に開業したテーマパークからヒントを得て、アドベンチャーに出かけた様子を表現する。
ジャンバラヤ!の決めポーズ。綱渡り、ターザンロープ、危険な動物との遭遇、など、トキワ松学園アフタースクールの子供たちも加わって、
アドベンチャーワールドの雰囲気を会場いっぱいに表現した。
4 劇活動③「身体を意識した視点から」講師:山本留実さん
自分のニュートラルポジションを意識して、音楽に合わせて様々なステップを踏む。
ときに、音楽のちからも借りながら、イメージをもって対象物に向かって歩いてみる。
5 劇活動④「シンクロ劇場」
「シンクロバス」⋯ ファシリテーター(教師)がバスの運転手になり、乗ってきたお客(子ども)の様子と同じ演技を乗客みんなで真似する。
感情や動き、表情の共感を味わう。
*お客の感情 ⋯ 彼女ができて嬉しい、お腹が痛い、蚊に刺されてかゆい、笑う、など
ファシリテートするポイントとして、表現することが苦手だったり、考えが思い浮かばな かったりしたら、前の人を真似してもいいことを伝えておく。
順番を配慮しても良い。
【2日目の活動】
6 アイスブレイキング(外国語の授業で5分で出来るWarm up activiry)
・かぶっちゃイヤよGAME
How are you? ✕2 ⇒ fine, happy, hungy から1つをジェスチャー付きで英語でリアクションする。(3年生向け)
リーダーのジェスチャーと被ったら座る。しかし、ジェスチャーを続けて被らなかったら復活できる。
How is the weather ? ✕2 ⇒ sunny, rainy, cloudy, snowy から選んでリアクション。(4年生向け)
・Where is this ? 手遊び歌 (5年生向け)
♪ on, in, under where is it ? ✕3 ⇒ It is (on, in, under) the hand, yeah!
yeah!のところで、リーダーが言った位置 (on, in, under) のジェスチャーをする。
*どちらのアクティビティも、はじめは教師がリーダ役をするが、慣れてきたら子どもからリーダーを募集すると、さらに盛り上がる。
7 劇活動⑤「インプロゲームの視点から〜即興だから出来る関係性〜」 講師:木村大望さん
・キャッチボール
初めは、エアでキャッチボールをする。次に、擬音付きでキャッチボールをする。
さらにボールの大きさや転がり方、効果音などを自由に変えていきながら楽しむ。
・私は木です
3人1組で、一人目が「私は木です」、二人目三人目は即興で木に付随する「何か」になっていく。
一人目が「〇〇を残します」と言って、二人目三人目のどちらかが残る。
残った人が一人目となって、付随する「何か」を次々に表現していって楽しむ。
・プレゼント
相手に「何か」をプレゼントする。受け手は「何か」をもらった気持ちをこめてありがとうを言う。
たとえ苦手なものであっても、その気持ちでありがとうを言う。やり取りを繰り返すうちに、受け手がどんなプレゼントなら喜ぶか探るのを楽しむ。
8 劇活動⑥「グループ創作劇」
・絵本で劇あそび『大ピンチ図鑑』を使って
絵本を読み聞かせた後、本に出てきた大ピンチを選んでグループで表現してみる。
夏期大では「教師の大ピンチ」を思い浮かべて表現してみた。
・ことわざシアター
くじを引いて、自分たちが表現することわざの意味を確認する。
グループごとに、ことわざの内容を寸劇で表現する。観客グループは、ことわざの選択肢を見ながら、どのことわざを表現しているか当てる。
9 参加者提案リラックスゲーム
・ リーダー探しゲーム(提案者⋯かずくん) ねらい…全員で楽しく一体感を味わう。
①グループで輪を作って座る。
②鬼を一人決め別室で待つ。
③リーダーを決める。
④リーダーがばれないように、みんなで真似をする。
⑤鬼は3回までリーダーかもと思う人を指名できる。
⑥リーダーが見つかったら、鬼と交代してその場に座る。
*参加者全員で輪になって行ったので、なかなかリーダーが見つけられず面白かった。
大人数で盛り上がれるゲーム。
・宇宙人ゲーム(提案者⋯まいまい) ねらい…言葉以外のコミュニケーションをとる。
①宇宙人役を決める。(クラス4〜5人)
② 他は宇宙警察として宇宙人を探す。
ただし、歩く、目を合わす以外NG(話す、ジェスチャー等)
③ 挙手して容疑者を指して正解なら宇宙人追放、不正解→指名者追放
④最後に宇宙人が全員見つかっていたら、宇宙警察の勝利
*全学年にうけること間違いなし。
面白かったのは、宇宙警察が宇宙人を指名し、間違っていても「宇宙人じゃないと見 つけた人!!」と称えていたところ。
宇宙人役も他の宇宙人が誰か知らないので、宇宙人を見つけてもよく、追放されたグループの中に宇宙人が紛れ込んでいることも。
・UFOゲーム(提案者⋯あいさん) ねらい…関係づくり、体を動かす。
①5~6人でグループになる。
② 一人が操縦者となり、他のメンバーが提案者を囲むように丸くなって手をつなぐ。
③ 提案者が「すすめ」と言って指さししたら他のメンバーが手をつないだまま進む。
「とまれ」で止まる。
④「まわれ」「しゃがめ」など指示を出す。
⑤「スキップで進め」「おどれ」など段々指示を足していく。
*体育の最初などに、体を動かす遊びとして。操縦者が無茶ぶりすると輪になった人たちが何とかその指示に従おうとするのが面白い。
・イスとられないゲーム(提案者⋯佐藤さん) ねらい…周りを見て、協力し合う。
① 椅子を参加者の数+1脚用意する。
② 教師が鬼になりゆっくり空いている椅子に向かう。
③ 教師に座らせないように子どもたちは移動する。
10 劇活動⑦「つなげて発表劇活動」
第2分科会と第3分科会が集い、それぞれの活動の成果を発表し合った。
ジャンバラヤ!〜私は木です〜教師の大ピンチ〜シンクロバス〜ジャンバラヤ!
11 ふり返り
最後は、自分たちの発表の様子を動画を視聴してふり返り、感想を述べ合った。
参加者の皆さんからいただいた一言感想を紹介する。
・新しい自分に出会えた。演技力が高まった。
・2日間で学んだことを、学校に戻って若手の先生たちに紹介したい。
・「本心を伝えてみようかな」と思えた2日間でした。
・演劇クラブを担当しているので、今回得たことを活かしてクラブ活動を盛り上げたい。
・やっぱり「演じるって楽しい!」が表現することのエネルギーにつながっている。
・昨年に続いて参加し、アドリブをつないで表現する楽しさを再確認できた。
・自分の殻を破って、表現することを思いっきり楽しんだ。
・子どもへの声掛けとして「困ったらマネすればいい」「困ったら助け合おう」を使って肯定的な雰囲気で劇的な活動を楽しみたい。
安心して言い合える関係がいい。
・すき間時間でできる表現のネタをたくさん知ることができた。
・教師のちょっとした声掛けで雰囲気もよくすることができる。「ワカメ〜大好き!!」
今年もたくさんの方に参加していただき、ありがとうございました!!
来年もまたお会いできることを楽しみにしています。ジャンバラヤー!!
(文責:今井洋助)
第2分科会「劇をつくる」 報告
担当者:中村俊英・西脇正治・野口祐之
◎参加者 一般 9名 会員 8名 計17名
~・~・ 参加者の様子 ・~・~
[一日目] 安心して笑い合える仲間づくり
①アイスブレーク・自己紹介ゲーム
・手の平の小人 ・セブンイレブンジャンケン ・拍手回し ・インパルス ・キャッチ
○テンポよくたっぷりとアイスブレークを行った。まずは1対全、それから1対1の活動を行った。
○サークル対話を行い、「マイブーム」や「見えない共通点」などを話題にして、楽しみながら、対話を重ねていった。
②絵本「どろぼうがっこう」作・かこさとし 偕成社
③アイスブレーク2
・ペアで変身 ・今夜は月夜だ ・宝さがしゲーム
○いろいろなゲームを「どろぼうがっこう」の授業の一コマとして行った。担当者がどろぼうがっこうの先生になって、リードした。
○「ヘーイ、ホーイ、わかりやしたあ」という返事をすることで、どろぼうがっこうの生徒の気分になっていく。
④上演につながる表現あそび
・どろぼうがっこうの一日 ・どろぼうさんがころんだ(~した)
・どろけい(宝さがしどろけい) ・宿題発表
○「宿題発表」では、一人一人どろぼうしてきたものを発表する。グループで一つ決めて紹介。
(例)「先生のお母さんを盗んできやしたあ!」
袋からお母さんが出てきて、先生を説教。先生、たまらず逃げ出す。
⑤グループで楽しむ創作活動
◎岡 信行さんがどろぼうがっこうの特別講師(オオド ロボ―先生)に!
・オリジナルソングに合わせて、いろいろなものに変身する遊びを楽しむ。
・牛乳パックでできるカズ―(声がおもしろくなる楽器)の作り方の実習。
○歌に合わせて、楽しく変身ごっこができた。
◎絵本「うえへまいりまあす」を使って短い劇の創作
○ハロウィン売り場やごくらく売り場など、おもしろい発想を楽しんだ。
⑥学童の子どもたちとの活動
・5人勝ち抜きジャンケン ・ぬきあし、さしあし、しのびあし ・今夜は月夜だ
・歩いてふやしおに ・歩いてどろけい ・劇参観「うえへまいりまあす」
○あそびの一部が上演の場面に活かされる。
⑦グループ創作を楽しむ
◎即興で「わらしべ長者」⇒事前相談はなし。その場でオリジナルわらしべ長者をつくっていく。
○そのものがほしい理由をひねり出すところが大変だが、奇想天外な展開も生まれておもしろかった。
◎グループ創作「オオカミと七ひきのこやぎ」
⇒ドアのかぎを開けさせようとするオオカミのアイディアとそれにだまされまいとするこやぎたちとの攻防合戦。
○いろいろなアプローチがある。
・宅配便 ・クリーニング ・友達 ・おじいちゃん
○こやぎは、「おじいちゃんは歌がうまいんだよ。」「おどりも上手なんだよ。」「ものまねもすごいんだよ。」など、ムチャぶり!
おじいちゃんも必死にそれに応える!
⑧「どろぼうがっこう」の制作過程の紹介 ⇒1年生120名による「どろぼうがっこう」の上演。
・1グループ20人にして、子どもたちにアイディアを出させていく。みんなで話し合いながら、ストーリーを決めていく。
・衣装、小道具なども、なるべく子どもたちが自分で作るようにした。
・各グループに一人ずつ教師がついて、同時進行で練習を進められるようにした。
[二日目]
⑨アイスブレーク3 ⇒参加者の方々のアイディアも聞きながら、いろいろなパターンを楽しんだ。
・拍手喝采ジャンケン ・復活ジャンケン汽車ポッポ ・椅子取りゲームネオ
⑩身体のコントロール⇒山本留実さんを特別講師に迎える。
・リズムに乗って、歩く、いろいろなステップをやってみる。
・イメージをつくって、それに合わせて動いてみる。「行きたくないけれど、引っ張られてしまう」など。
○短時間で、いろいろな身体の動きを体験。自分の身体に対して自覚を持つことの大切さを学ぶ。音楽も大事。
⑪どろぼうがっこうの「えんそく場面」をつくろう!⇒2グループで相談してつくって、見せ合う。
◎何をどろぼうするのか?どんなことが起こるとおもしろいか?どんなことをのりこえるか?どのようにつかまえられるか?
→決め言葉「ごめんなせえ!」
○「何を?」で、「ミュージカル女優の歌声」「すやすやとよく眠っている人のねむり」を盗むという設定がユニークでよかった。
⑫リハーサル(ブラッシュアップしていく)
○話し合って一つの劇に仕上げていく。「歌声」に決定。女優の推しが警察官であるという設定にする。
○自分たちが演じた映像を見て、よりよくするための意見交換を行う。
○キーワードを立てる。繰り返す。人物の位置や動きの整理。かけ声やきっかけ台詞の確認。
⑬交流発表会(第3分科会と)
○トキワ松小の学童の子どもたちが観客として来てくれる。その子どもたちに特別出演してもらう。どろぼうをつかまえる場面で協力してもらう。
決め台詞「歌声を返せー!」をいっしょに言ってもらう。子どもたちは、のりのりで参加してくれた。
⑭ふりかえり
・教員が楽しまないと、子どもも楽しめないと思った。楽しんで指導していきたい。
・本番の力を実感した。人に見てもらえることでこんなに力が出るなんて!演劇は対話だ!
・子どもは意表をつく反応をする。一人一人のキャラが生きるような劇にしたい。
・「演出のポイント」を子どもに教えると、子どもたち同士がお互いに教え合っていい劇をつくろうとする姿が見える。
・今回のワークショップでは、まず、円になってみる、拍手を送る、握手をするといった具合に少しずつ関係をつくっていった。
場を温めていった。最初から「さあ、つくりましょう!」となると、苦しかったと思う。
・反応がいいと演じる方も気持ちがいい。子どもの気持ちがわかった。
・教師が一方的に指示するのではなく、子どものアイディアや意見を取り入れながらつくることの大切さを学んだ。校内の先生方にも伝えたい!
・リハーサル途中で、メンバーみんなが声を掛け合って、「ここを合わせよう」「もう一度動きを合わせて!」など自主的に練習している姿が尊かった。
子どもたちもそういう気持ちになるように場をつくっていきたい。
・なりきることのおもしろさを味わった。本人たちが本気で演じることが大切!
・みんなと内容をつくっていくのがおもしろかった。遊び心がくすぐられた。
・動画を見返すと、演じているときはわからなかった「いいところ」や「ああ、もっとこうしたらいい」というところが見えてきた。
演技をつくり込んでいくおもしろさがわかった。
・みんながのびのびと、自分らしく安心して過ごせる雰囲気があった。だから、話すときも、安心して自分の思っていることを素直に伝えられた。
二日間だけだけど「仲間」になれた!
⑮1年生が実際につくって演じた上演の映像を視聴
○子どもたちの自由な発想に驚く。(マンマミーア星人にはまいりました!)
○子どもたちは、楽しく堂々と演じていた。先生方が子どものサポートに徹していた。
○子どもの手作りの衣装や小道具が子ども創作の世界にとても合っていた。
<夏期大を終えて>
・脚本や物語のどの部分・場面を切り取って遊ぶか?どういうお題を出すかが大切。
・上演の機会がある方が多く参加してくれた。その方々のニーズに応えることも大事。
事前アンケートで、上演の予定の有無やニーズを聞いておいてもよかった。
・脚本を使った上演指導の在り方も考えて、取り入れたい。
・岡さん、留実さんの特別講座がとてもよかった。「どろぼうがっこう」の発表に生きた。
・ワークごとにふりかえりを多くとった。頭が整理されてよかった。
・毎日、「拍手送り」と「インパルス」を行い、かかった時間をホワイトボードに書いておいた。だんだん記録を更新していくことがうれしかった。
文責 野口祐之
第1分科会「脚本をつくる」 報告
担当者:長谷川安佐子・金平純三・山本茂男・千野隆之・岡信行・木村たかし
◎参加者 一般 3名 会員 3名 <残念ながら少し寂しい人数でしたが充実した会でした。マンツーマンでの脚本検討という贅沢の時間でした>
書いた脚本を見て欲しい人」から「書きたいものがあるがどうしたら良いか分からない人」「初めて書いてみたい人」「脚本を書く経験をしてみたい人」
どなたでも参加できる分科会のコンセプトで開催されました。
参加者のどの様なニーズにもこたえる担当者6名が、2日間延べ10時間参加者とお付き合いしました。
そして、例年の様に夏期大終了後、参加者の脚本が出来上がるまで担当者と参加者の関係は続きます。
何度でも連絡し合って作品を完成させる予定です。
~・~・ 参加者の様子 ・~・~
★Y・Aさん
2年生用に書いた脚本「ドン・キホーテ」を持参しての参加。久々に事前に脚本を書いて来た参加者が登場しました。
秋の発表会の上演時間は充分に時間が保障されているそうです。上演に向けて脚本の完成を目指して参加されました。
頼もしい新人登場です。
★Y・Nさん
2年連続の参加です。昨年の上演は低学年。今年は4年生用の脚本の完成を目指します。
考えてきたプロットの検討から始まり、再構築を目指して、ひたすらパソコンに向き合っていました。
子どもたちに見てもらいたいものです。先生たちは子どものために隠された苦心をしているのです。
★E・Kさん
市民劇団で活動されている方です。学校の先生ではありません。いろいろな方が参加できるのも夏期大学の特長です。
なんと「どろぼう学校」の老人版を書こうとしています。
子どもが演じる泥棒も可愛いですが老人が演じる泥棒は面白くなりそうです。
★T・Kさん
今年も英語の朗読劇に挑戦です「毒の壺」「落語・まんじゅうこわい」の朗読劇台本を。
第1次原稿はほぼ整えましたが、これから担当者と細部を検討します。担当者が早速、主題歌を作詞・作曲してくれました。
目の前に直ぐにでも作曲してくれる担当者がいる贅沢な環境がある分科会なんていいと思いませんか。
★H・Hさん
記念公演を2年後にして早くも準備に取り掛かる会員の方です。
何本もの企画をお持ちですが、今回は、歴史の史実を動物の世界に置き換えて、構成劇に取り組みます。
上演時間もある程度自由にとれて、会場も自校の講堂で出来るという夢のような幸せな条件をお持ちです。
★Y・Kさん
かわいそうに事務局の仕事をされながら参加です。皆さんより少ない時間、懸命にパソコンに向き合っていました。
3年生がクラス毎に学習発表会を校内でする計画が・・・まだ未決定のものに向かって準備をされている姿に頭が下がります。
●なんと初日午後、子どもたちが見学にきてくれました。先生方の真剣な、苦しんでいる様子を神妙な顔で見ていました。
その後、別室で30分間、即興で劇創りをしました。1年生から3年生、14名でしたが、見事に短時間で仕上げました。
課題は「鉛筆と消しゴム」「ゴキブリ対コオロギ」という課題でした。低学年でも十分に劇創りは出来るのです。
環境を整え、その気にさせるおまじないをかければいいのです。どんなおまじないかは・・・また後日に。
●担当の岡さんがご自身の手づくり楽器で演奏してくれるというおまけもありました。気分転換になりうっとりと聞きほれました。
※右側の画像
以上、今年も分科会会場は図書室でした。
贅沢に分かれて相談・創作出来ました。図書も参考に出来て、能率のよい環境でした。
昼食は、ここでとれませんから、本部に移動して頂きました 。
文責 木村 たかし