同人イベントで山のように名刺をもらった人が一言。
「これでデュエルできそう」
しかし実際に遊んだ人がどれほどいるだろうか。また、遊ぶといってもデュエルっぽく「生贄!」とか叫ぶだけの名刺の主の知名度勝負だったりして全くゲーム性がない。
そうなってしまうのも仕方がない。なぜなら名刺はゲーム道具ではないしゲームデータを何一つ持っていないから。
だがもうやりもしないのに「できそうできそう」という声を聞くのはうんざりだ!
この『名刺カードバトラー』は名刺に記載された連絡先種類=そのカードのコストとすることでゲームバトルの形にすることに成功した。
同人名刺に取引先の名刺、上司の名刺…連絡先さえ載っていれば全ての名刺がゲームに使えてしまうのだ!
【ゲームの準備】
それぞれのプレイヤーは自分の持っている名刺をよく切って重ね、山札にする。
適当な方法で先攻後攻を決め、お互いに自分の山札の上から3枚を引いて手札にする。
【名刺の扱い】
特別な記載がない限り、全ての名刺は「モンスター」または「魔砲」として扱う。
プレイヤーはカードの種類を宣言して使用する。
【ゲームの進行】
①自分の手番の開始時、山札から名刺を一枚手札に加え、自分のコスト上限を1つ解放する。
②手番のプレイヤーは名刺をコストの合計値が上限を上回らないようにプレイし、所定の場所に置くことができる。
モンスターカード
名刺はフィールドに置く。
召喚したターンは行動できず、原則1ターンに1度しか行動できない。
相手の場のモンスターカードか、相手プレイヤーを攻撃できる。
また、相手のターン中、相手のモンスターカードの攻撃対象を強制的に自分に変更して戦闘を行う(=ブロック)
攻撃やブロックを行う時、そのカードを90度回転させる(=タップ)。180度回転したカードは行動の処理を行ったのち、自動的に破壊される。
特別な表記がない限り、コスト=攻撃力とする。
< 攻撃 >
相手プレイヤーかモンスターカードを指定して行う。
相手プレイヤーを攻撃した場合、そのモンスターカードの攻撃力分の枚数、相手プレイヤーは山札からカードを引く。
相手モンスターを攻撃した場合、戦闘を行う。
< ブロック >
相手のターン中、相手モンスターが自分や自分の他のモンスターへ攻撃を行ったとき、自分の場のモンスター1体をタップしてブロックを宣言しても良い。
攻撃の対象をタップしたモンスターに強制的に変更させ、戦闘を行う。
< 戦闘 >
お互いのモンスターカードの攻撃力を確認して、値の小さいカードを破壊する。同じ値の場合は両方とも破壊する。
攻撃側が戦闘に勝利したとき、相手の攻撃力を上回っていた数値分、相手プレイヤーは山札からカードを引く。
呪文カード
コストを支払って直接手札から効果を発動する。
効果の処理が終わったあと、持ち主の墓地へ置く。
特別な表記がない場合、呪文カード「魔砲」として扱う。
呪文カード「魔砲」
呪文カード。
このカードのコスト以下の攻撃力を持つモンスターを相手の場から1体選んで破壊する。
複数枚の「魔砲」を合算して使用できる。
例:
・ コスト2の魔砲→攻撃力2以下のモンスターを1体破壊
・コスト3の魔砲→攻撃力3以下のモンスターを1体破壊
・コスト2+3の魔砲→攻撃力5以下のモンスターを1体破壊
【勝敗】
先に山札が尽きたプレイヤーの負け。
山札にカードがない状態でカードを引いたプレイヤーは敗北する。
ゲームルール『名刺カードバトラー』普及のためにゲーム内で使用できるカードが裏面に印刷された名刺を配布していた。
カードのコストや種類がすでに決定されていて、コスト以上の攻撃力を持つモンスターや強力なカード効果など、名刺そのもののレアリティから勝敗に大きく関わるような(あるいは面白さを追求した)カードが作られた。