古屋農園の主力品種です。
果実糖度は比較的高く、酸味も持ち合わせており、食べ飽きない味です。
(注 2022年は果実肥大促進のために3月に施肥してみましたが、食味が落ちました。また、若木は食味が落ちやすい傾向にあります)
果実は白ビワ界最大かとおもいます。
摘果しなくても平均70g程度まで肥大しますので、ビワ界でも最大級です。
樹姿はやや直立型ですが、多収品種のため、定植後6年目くらいから果実の重みによって開帳してきます。
ビワに詳しい農業高校の先生でも驚くほどのビッグな果実サイズです。
私の祖母(ヨシエ)が育種した、古屋農園オリジナル品種です。
2018年に育種を完了した古屋農園オリジナルの新品種です。果実は35~45g程度と小さめですが、酸味が少なく、糖度が高いので万人受けする味です。
白ビワ特有の芳醇な香りを他品種より強く持ちます。
樹姿は直立型で樹高が高くなりやすいため、定植後5年目に主幹をバッサリ切り、開帳するように仕立てると良いです。
結実率が優れており、1果房25果実以上になることがあります。極多収の品種です。一方で、摘果を行っても果実が大きくなりにくいようですので、当園では摘果していません。また、袋掛けしなくても果皮が比較的綺麗です。
本品種はがんしゅ病抵抗性を持っているようです。
果実が大きい土肥1号から、果皮の色が濃くなりやすく糖度の高い枝変わり個体を選抜しました。ミセスヨシエに近い味ですが、果実の形が違います。
白ビワ特有の香りを持ち、果実サイズはミセスヨシエに次ぐ55~65g程度(S~Mサイズの卵と同じくらい)、食味は比較的良いです。
樹姿はやや直立型です。
果肉がしっかりしており、白ビワの中では輸送性が比較的良好です。
果実は円形で在来種に似ますが、在来種より大きい果実になります。適度な酸味と甘みを持ちます。過熟させると甘味が強くなります。
この品種は冬季にカルシウムとカリウムを多めに施肥すると果実肥大が一層良くなることがわかってきました。
樹姿は開帳性で、樹形管理しやすい品種です。また、比較的耐病性にも優れているようで、育てやすいように思います。
果肉が柔らかいので、輸送痛みは土肥1号より多いです。白ビワ特有の香りは強く良好です。また、適度な酸味を持つため、柔らかい果肉と相まってヨーグルトのような味に感じることがあります。
樹姿コントロールのしやすさや優れた耐病性の観点から、初心者やご家庭でも栽培しやすい品種だと感じています。
土肥地区で最も普及している白ビワです。摘果しても果実が大きくなりにくいものの、白ビワ特有の香りや甘みは十分です。土肥地区の多くの摘み取り園(観光農園)に植えられている品種はこの品種のようです。
食味は良いので、この在来種を大手種苗メーカーが「白ビワ苗」として販売しているようです(知り合いがS社から白ビワ苗を購入したため、その果実を見てこの事実が発覚しました)。
ナシヒメシンクイやがんしゅ病の被害は出やすいように思います。