研究内容

福川研究室のテーマ

福川研究室は、健康心理学に興味を持つ人たちが集まるところです。健康心理学は、心と身体の健康をともに扱う点、予防的アプローチを重視する点などで、(狭義の)臨床心理学とは区別されます。この認識をベースに、ストレスへの効果的な対処や社会的ネットワークの健康維持機能、高齢者の長寿や生きがいなどをテーマに研究を進めています。

研究方法は調査や実験などから得られたデータの解析ですが、進化や適応の考え方を理論的背景においているところが特徴です。ヒトという種が長い年月をかけて身に着けてきた生存や繁殖上の戦略と,現代の私たちの健康や行動との関連について、性差や年齢差などに配慮しながら検討しています。福川研究室への所属を希望する学部学生には、ものを考える楽しさをぜひとも味わってほしいと思います。大学院に進む場合には、研究室の運営に積極的に携わりながら、専門知を扱う力を鍛えていくことになります。

関連書籍

人間関係の生涯発達心理学

大藪 泰・林 もも子・小塩真司・福川康之 著
A5判 192ページ ISBN978-4-621-08859-3
定価 本体2,400円 +税
2014年9月発売      発行元:丸善出版(株) 

心理学叢書第4巻: 無縁社会のゆくえ―人々の絆はなぜなくなるの?

日本心理学会 監修・髙木 修 編・竹村 和久 編 
福川 康之【第8章】著
A5・206ページ   ISBN 9784414311136
定価  本体2,000円+税
2015年01月10日発売        発行元:誠信書房(株)

心理学叢書第4巻: 超高齢社会を生きる ―老いに寄り添う心理学

日本心理学会 監修・長田 久雄 編・箱田 裕司 編 
小野口 航【第6章】著・福川 康之【第6章】 著
A5・206ページ   9784414311181 
定価  本体1,900円+税 
2016年12月10日発売      発行元:誠信書房(株)