デッドラインヒーローズ・キャンペーン

アポトーシス・ザ・ビースト

【全体事前情報】

■全三話(内一話前後編)

■登場ヴィラン:多数

■オリジナルヴィラン要素:有

■世界観の独自解釈要素:強

■傾向:シリアス・哲学・クエリー重い系

■GMに要するルールブック

・基本ルールブック(以下R1)・学園マッドネス(以下R2)

■ストーリー理解にあると便利なサプリメント等

・ファインド・ウィークネス(以下D2)・ブラック・オア・ホワイト(以下D3)・ブラックジャケットRPG(以下BJR)

■キャンペーン概要

 セカンド・カラミティから数カ月~1年の間の時系列を舞台とした、死の意味と生の価値を巡る物語。
 オリジナルヴィラン『A-Z』をメインに据えつつ、多数のヴィラン達が組織の枠を超えて、個人として登場する群像劇としてのスタイルを取っている。後半は独自解釈を交えたDLHの世界観設定がメインストーリーに絡んでくる為、GM・PL共にDLHの世界観に慣れた人向けのキャンペーンと言えるだろう。 キャンペーンを通して、全体的に描写が長く、登場NPCの台詞も多い。GMは適宜要素を取捨択一しながら、シナリオ文に捕らわれず、ゲームを進めて欲しい。 また、シナリオのテーマとして「人間の生死」が深く関わってくる為、あまりにも人から解離した精神を持つハービンジャーなどはストーリーへの関わりが難しくなる可能性が高い。GMはPLとよく相談してPCを決定して貰うと良いだろう。

第一話「賽の目は嗤う」

【事前情報】

 チャレンジ:2 クエリー:4 初期グリッド:3 リトライ:3

【主な登場ヴィラン組織】

・ゴッズ・4・ハイア

【あらすじ】

 セカンド・カラミティから数カ月後。 未だ復興の最中にある世界にて、ゲーム・マスターと名乗るヴィランにより、ロックウェイブ島の超人種囚人たちの大規模な誘拐・虐殺が発生。 同時期、科学者たちによる、奇妙な生体改造事件が相次いでいた。 ゴッズ・4・ハイアのAI・ガラテイアの協力のもと、PC達が調査の果てに辿り着くものとは?

▼シナリオ本文

第二話「アポトーシスのゆりかご」

【事前情報】

 チャレンジ:2 クエリー:5(内バトル1) 初期グリッド:3 リトライ:3 バトル:2

【主な登場ヴィラン組織】

・アーガット・オン・ザ・ゲーム・メイヘム

【あらすじ】

 セカンド・カラミティから半年後。 世界全土に「死者蘇生」事件が発生。喪われたはずの命が次々に蘇ってきた。 A-Zと呼ばれたAIの行方を探る中、NASAが観測した大いなる存在の接触を知ったヒーローたちは、恐るべき「リランチ」の正体を知る。

▼シナリオ本文

第三話・前編「ハウス・オブ・A」

【事前情報】

 チャレンジ:2 クエリー:3 初期グリッド:3 リトライ:2

【主な登場ヴィラン組織】

・アーガット・オン・ザ・ゲーム・百寄夜會・フォーセイクン・ファクトリー

【あらすじ】

 セカンド・カラミティから1年後。 超人大国日本に於いて、「ヒーロー活動資格登録制法案」が議決。 ヒーローの形が取り沙汰される中、G6のミスティック代表、エターナル・ウィドウがヒーロー達のもとへと現れた。 暗躍するヴィラン達、不審な動きをするA-Z、謎の人物Sの接触。 陰謀と奸計が渦巻く世界に、今、変化の時が訪れる。

▼シナリオ本文

第三話・後編「ハウス・オブ・Z」

【事前情報】

 クエリー:3(内バトル1) チャレンジ:2 初期グリット:3 リトライ:3 バトル:2

【主な登場ヴィラン組織】

・フォーセイクン・ファクトリー・ゴッズ・4・ハイア・ネクロポリス・ナイツ・鏡面迷宮

【あらすじ】

 再起動は為された。 滅びを迎えた世界の中から、未来人バスカの手によって拾い上げられたヒーロー達。 戦いの舞台は世界線へと移り、未来を手にする為、ヒーロー達は過去へ飛ぶ。 死の意味、生の価値、ヒーローたちの選択と責任。 数多の問いかけを超えた先、A-Zとの決着の時が来る。

▼シナリオ本文

■キャンペーン途中でのロスト発生時のおすすめ処理(GM情報)

 このキャンペーンは全話を通して同一のPCを継続することを想定しており、また物語としてもそれを前提としたストーリー構成となっている。しかしTRPGである以上、キャンペーン半ばでのロストは必ず発生し得る。そういった場合どう対応するべきか? 最終的には各卓のGMとPLの自発性にゆだねることを前提として、シナリオ側からは以下の2パターンを推奨例として提示する。
①ロストPCの友人・血縁関係といった親しいPCを製作する②ロストPCがA-Zによって甦らされたという設定のPCを製作する
 ①②どちらのパターンでも、経験点は二枚目のキャラクターシートに引き継いで構わないだろう(他のPCとの差を作りすぎないためにもだ) ①の場合、そのPCの行動方針は、シナリオ上で発生している事件を解決することのみならず、ロストしたPCの足跡や残した想いを辿る事も含まれてくるだろう。それはこのシナリオのテーマにも合致した命題になるはずだ。 ②の場合、そのPCは第一話「賽の目は嗤う」のA-Zの不死化技術や、第二話「アポトーシスのゆりかご」で登場した蘇生請負人リアニメーターの力などを用いて、死を許さないA-Zによって強引に蘇生させられたとして良い。その場合、まるっきり同じデータのキャラクターを使用することはゲームとしては非推奨だ。あくまで新しくキャラクターシートを作り、経験点を引き継いだうえで、設定として取り込んでいくことをおすすめする。 ②のPCはA-Zの問いにどう答えていくべきか、己自身の存在を天秤にかけながら答えを探していくことになるだろう。それもまた、このシナリオのテーマに合致した命題になるはずだ。