昔々、とある老夫婦が海岸で女の子の赤子を見つけた。なぜここに赤子がいるのかと首を傾げた老夫婦だったが、この二人は子宝に恵まれずなかったため、神の思し召しとそのまま赤子を拾いあげ、大切に育てた。
やがて赤子は誰もが驚く美しい娘に成長し、彼女が店の赤い蝋燭に絵を描くとたちまち評判となった。
ある日、二人の男女が赤い蝋燭を買いに来た。
女は地主の一人娘で、男は河川敷に住む皮なめしを職とする村人から嫌われた男だった。
その二人は「一緒に添い遂げられますように」と二人で、灯篭を作り、火を灯し、空に浮かべた。
すると、男の下に大きな仕事が次から次へと舞い込み、いつしか村一番の働き手となった。
男はそのまま地主の娘を嫁に取り、二人で仲睦まじく暮らしたという。
二人を見届けた、蠟燭屋の娘はにっこりと笑った。そうして蠟燭屋は今日も繁盛、繁盛。
老夫婦も、娘も幸せに暮らしましたとさ。
これは、天ノ海学園が建つよりも以前から、ここの地帯伝わる昔話である。
そのため、昔話をなぞり、灯篭を飛ばす風習が天ノ海学園にも伝わっている。
今晩は、その二人が灯篭を空に飛ばした「秋灯の日」
――さあ、あなたは誰と共に何を願う。
学園内で7日間行われる「願灯祭」
最終日には灯篭飛ばしが行われます。
・期間限定のお菓子実物販売:7日間
空き教室で焼き菓子の実物販売が行われているようです。帝都で評判のあのお菓子も!
地方のあのお菓子も! はたまた男子生徒の故郷のあのお菓子も! 色々並んでいます。
実際に手に取り選んで購入できるのはこの学園では年に数回しかないので、甘いもの苦手
な生徒もぜひ足を運んでみてください。
・灯篭作り(ペアワーク):7日間
伝説に基づき、ペアワークで灯篭作りをすることができます。不器用さんでもペアワーク
ならこなせるかも!?
・灯篭飛ばし:最終日のみ(秋灯の日)
作った人と共に飛ばすもよし! 違う相手と飛ばすもよし! 1人で飛ばすも……
イベントロゴは素材配布より
【かさかさ、白いお化けの謎!?】
秋灯の日のみ、この学園に白いお化けが現れます。
驚かなかった人には、なぜか白椿の組み飴が渡されます。
ペア次第だね。それぞれ別々の灯篭を作りつつ、ペアの助力したりできるのはペアワークの利点だ。あるいは共通のお願いを持っているのなら、一緒に作ったりもするね。
好きな個数作れるよ。過去に最高20個作った女子生徒がいてね。そのときはなかなか灯篭飛ばしが終わらなくて、最終的にその子の友人と先輩たちみんなで手分けして飛ばしてたな。願灯っていう感じではなかったけれど。思い出としては、なかなか強烈だよね。
ただ生徒の中には1つに集中して願いを込めて作る子もいるよ。
同性ペアも組めるよ。学年も問わないね。
「あの人は不器用だから~」っていう理由で組む生徒もいる。
灯篭飛ばしのみ、私服が可能だよ。それ以外は、校内で行われるから制服だね。