人魚とは
人魚とは
大和大帝国の各地域には様々な人魚伝説が存在しています。以前の大和大帝国では、人面魚と呼ばれる人魚が一般的でした。
しかし、この天ノ海学園周辺に伝わる天ノ海伝説をはじめとし、西洋の文化も流れてきたことで、上半身が人間、下半身が魚の姿をした人魚が定着しはじめました。それと同時に、人魚というのは海域によって様々な形態を持つことが発覚しています。
また無害な人魚もいる一方、セイレーンのように歌声で人を呼び寄せ、海に沈めるような人魚もいます。
これは人魚という大きなくくりの中でも、種族によって異なる生態を持つという見方が強いです。そのため種族ごとによって、生活の方法や価値観も大きく異なっているようです。
共通しているのは、各国で見られる人魚の姿の多くが女性であるということです。
とある学者は「人魚は、女しかいない。ゆえに子孫を残すべく、地上に攫いに来る」と語りました。それほど、男の人魚の目撃例は少ないです。
しかし、とある地域には、人魚の男の記録も残っていることが確認されています。
曰く、「人魚の男は臆病なくせして高慢故に、ほとんどは海から出ない。大半が地上の者たちを見下して、海の中でその生涯を終える」という記述と「だから、女の人魚の多くはそんな人魚の男たちに愛想をつかして地上の男と恋をしたがる」という記述が見受けられます。
地上で生活がしたいという羨望を抱いた少女たちも少なくはないようです。が、その一方で先述した要因から海を窮屈に感じていた少女たちもいるようですね。