1.企業の特徴
費用:データなら0円、書面なら1件1,000円前後
速さ:その日から半年以上~(速いか遅いかのどちらかでばらばら)
企業は欲しい情報によってはデータダウンロード式で無料ですぐに取得できるところが多いです。大抵企業が用意するマイページサイトから、ログイン履歴等自分の情報が確認できます。大体過去数回や遡って1年間分の情報です。それより過去であったり詳細情報を知りたい場合は問い合わせや書面での開示請求をします。
2.嘘をつきます
企業に限らず請求先が「情報を廃棄した。」等と色々嘘をついてお願いを断ることがあります。特に「ない!」は最強ワードです。そう言えば請求者は諦めるからです。でもよほど過去じゃなければ削除していないです。
私は様々な職場で働いたことがありますが、情報管理してないところは多かったです。名簿(個人情報)は使えますし欲しがる人は多く売るとお金にもなります。「適切」や「徹底」のような具体的じゃない表現を使って個人情報保護を強調するところほど建前です。だって管理していなくてもばれないです。開示は儲からないどころか面倒で対応する分マイナスです。全部正確に調べて請求者に開示するのも難しいです。部外者に見られたら都合の悪い情報もあります。こんなマイナスが多い手続きをもしすごく真面目に対応していたら、請求先は崩壊するとも思います。
警察署なんかも事件捜査で「情報をもらえませんか?」と企業にお願いすることもあるのですが、警察署でも後回しにしたり真面目に対応していませんでした。他人事ですし、警察署のお願いも結構多くて一般の要望なんか対応できないんだとも思います。
また、詳しくない新人さんなんかが応対すると、その場の自己判断でいい加減な案内をすることもあります。
じゃあ「捨てたわ。」言われたらどうしたら良いかと言うと、お願いをする前に、請求先が情報を残している証拠を保存しておきます。例えば住所情報を削除したと話していたのに、自宅に郵便物が届いたであったり、嘘をつけば必ず矛盾が出てくるので矛盾を探して文句を言います。正直に話してくれることがあるので、逆に慣れてない新人さんに尋ねるのもおすすめです。
これらのことから、もしできるだけ正確な情報を得たいなら、その職場で働くことが一番良いと私は思います。
3.保有個人情報開示請求と発信者情報開示請求
検索するとこの2つの請求がよく出てきます。保有個人情報開示請求は比較して手続きが簡単です。
そして大人気なのが発信者情報開示請求です。大抵企業の窓口に情報が欲しいとお願いすると、これと誤解されます。「SNSで誹謗中傷された!」、「不倫相手とのメッセージのやり取りが見たい!」、「高額請求がきた子供のスマホの使用状況を確認したい!」など、普通は自分以外の誰かの情報が欲しいものです。企業の問い合わせ窓口はいくつもの企業の窓口を担当する代行だったり、詳しくない新人さんだったりします。誤解されやすいので「”私”の情報を見せて欲しい。」ということを強調して説明します。あと、国税庁などの行政機関のサイトには案内つきの保有個人情報の請求書式が用意してあります。窓口のかたにそのサイトや書式を見せるようにすると希望を理解してもらいやすいのでおすすめです。
4.日本以外の企業
海外企業は多いのですが、海外だと日本の企業より大変です。嬉しいことに日本語を話せるかたや翻訳サービスはたくさんあるので、どの国であってもメールやチャットでやり取りすることはできます。ただ国によって法律や文化が違うためか、お願いしても連絡がなかったり、希望を理解してもらえなかったりすることが多かったです。
■電子マネー会社
費用:1回約1,000円前後 速さ:約2週間から3週間
電子マネーの利用情報の開示請求をしました。数か月前の過去の情報は、企業マイページ等で確認できます。数か月前より過去の情報や詳細は開示請求すると知ることができます。購入した物1つ1つのような詳細までは分かりませんが、利用日時や金額、場所は知ることができます。
電子マネー会社は大きめの会社が多いので、部門もサイトも大きく問い合わせ先が探しにくいです。請求書郵送からから開示まではスムーズなのですが、請求書にたどり着くまでにやや時間と手間がかかりました。
■ワオン→
費用:1,000円の郵便切手
期間:約3週間
方法:カードの裏にある連絡先に電話します。フリーダイヤルです♪請求書式はワオンさんの会社であるイオンさんのサイト内にあります。電話やサイトの案内に従い請求書と手数料を一緒に個人情報窓口に送ると利用履歴の一覧表が届きます。
情報:カード登録の情報や、利用日時と場所、金額、ポイントが確認できました。(※カード会員登録時に生年月日など登録するか選択できますが、私はしていなかったので登録情報はなしでした。)
■楽天Edy→
費用:800円の定額小為替(郵便局で購入します)
期間:約2週間
方法:電話で問い合わせると、利用履歴開示申請書や封筒を送ってくれます。ナビダイヤルなので無料になる楽天さん専用の通話アプリを使いました。為替を必要事項を書き込んだ申請書と一緒に郵送すると利用履歴の一覧表が届きます。
情報:利用日時と場所、金額が確認できました。(※申請書には過去1年までの利用情報を開示と赤字で強調されていますが、1年より過去でも問題なかったです。不安な場合は念のため電話で問い合わせてから申請書を書いた方が良いです。)
■ゲーム会社
費用:0円 速さ:半月~
利用していたモバイルゲームやPCゲームの利用情報の開示請求をしました。ある程度過去の情報は自分のゲーム画面で確認できます。全て0円で、速さはバラバラでした。開示請求すれば、インストール日やアカウント情報なんかは5年以上経っていても取得できましたが、ゲーム中に行った動作などの詳細情報は直近の情報だけということが多かったです。あと他の業界の会社と比べて会社が持つ情報が少なく「私」の情報というよりゲームに関する情報という印象は受けました。
■ポケモンGO→
期間:半月
方法:アプリのヘルプ画面かNianticさんサイトのお問い合わせページフォームから情報が欲しいとメッセージを送る必要があります。その後、案内に従いサポートさん宛に希望のメッセージを送ります。アカウント作成時のメールアドレスから送ると良いです。お願いするとデータダウンロードのメールが届きます。海外企業ですが、とてもスムーズでした。返信やデータの取得方法案内は英語ですが、メールなので翻訳できます。問い合わせもお願いも日本語で良いです。
情報:アカウント情報やログイン履歴、持っているポケモンなどが確認できます。過去全てのログイン履歴はなかったです。画像なしのテキストデータなので必要な情報が見にくいです。現在のゲーム情報をやや詳しくテキストデータにしたって感じでした。
■FF14→
期間:約4か月
方法:直近10回のログイン履歴であれば自分のアカウント画面から確認できます。最初はサポートに何度か問い合わせたもののデータの引継ぎなどと誤解され手続きができませんでした。プライバシーポリシー窓口に問い合わせたところすんなり案内がありました。案内先に郵送かメールで本人確認証を送ります。
情報:情報を探した結果についてエクセルに入力されたものがメールで届きます。エクセル3シート分でした。アカウント作成日は残っていましたが、ゲーム内の操作や会話ログといった詳細情報は取得できなかったです。最初はアカウントが見つからなかったみたいで情報を探すだけでも大変そうでした。あと90日以降前の情報は難しいかもしれません。
■PUBGモバイル→
電話の問い合わせ先があるのですが、何度かけても繋がりません。サイトにあった問い合わせフォームやアプリ内のヘルプから開示をお願いしましたが、ゲームの不具合や発信者開示請求と間違われたり、話が噛み合わないままでした。引き続きお願いしてみます。
■ソフトやインターネット会社など
ゲーム会社にゲームアプリをインストールした日を尋ねても教えてもらえませんでしたが、ゲームアプリがあるストアやブラウザなどにその記録が残っていました。なので情報を持っていると思われる該当企業がだめでも、インターネット会社など自分が利用したサービスをたどって調べてみると欲しい情報が見つかるかもしれません。
■Google→
費用:0円 速さ:即日
方法:自分のGoogleアカウントからデータエクスポートページに行きます。Googleさん関係のアプリが並んで表示されているので画面の案内に従い、Chromeやマップなど欲しいデータがあるサービスにチェックをしてデータをダウンロードするだけです。問い合わせもでき、とてもスムーズでした。
情報:情報多くテキストデータなのでやや見づらいです。直近の情報が多いですが、Youtube情報なんかはかなり過去でも見ることができたりバラバラでした。スマホデータをまるごとバックアップしたい時に便利です。
■Apple→
費用:0円 速さ:7日~
方法:自分のアカウントからデータとプライバシーページに行きます。データのリクエストがあるので、そこで画面の案内に従い欲しいデータを選ぶだけです。7日後にメールで情報が届きます。また、電話やプライバシーに関するお問い合わせフォームでAppleさんにお問い合わせができます。ただ返信はメールで1か月後だったり今のところ返信がないです。
情報:テキストデータな上にマトリョーシカ式で多めのフォルダに入っていて探しにくく見にくいです。iCloudに保存しているデータは見れました。ログイン日時や利用時の通信環境なんかも見れますが、もっと利用したことがあるはずなのにほんの少しの情報しか見当たりませんでした。iCloud以外の情報はほとんどないか、あっても情報がかなり少なめでした。
■Yahoo!→
費用:0円(データダウンロード)1,000円(開示請求した場合) 速さ:3カ月~
方法:自分のアカウントからパーソナルデータの管理ページに行きます。サイト閲覧や位置情報などの過去1年のデータが見れたりダウンロードできます。また過去1年より前は、カスタマーサービスさんに開示請求をお願いします。プライバシーセンターにお問い合わせフォームがあるのでそこから送信すると、メールで返信が来ます。請求書や案内はサイトに用意されていますが、欲しい情報が取得できるかどうか問い合わせてからの方が良いです。メールの案内に従いプライバシーセンターページに請求書PDFがあるのでその請求書を書いて身分証のコピーを一緒に情報開示係に送ります。届くと銀行振り込み先の案内が入ったメールが届きます。開示料を振り込むとデータ抽出作業が始まり、結果がメールで届きます。データダウンロードは手軽ですが、開示請求の場合はこんな感じでやや時間も手間もかかります。
情報:データダウンロードでは、ほぼ過去1か月や1年の情報が確認できます。Yahoo!さんはショッピングサービスもありますがそれでも7年前までの購入履歴情報でした。情報が見つからない場合もありますが、開示請求すればデータダウンロードページの期限より過去の情報でも探してはもらえます。
■通信機器やサービス会社など
■HUAWEI→
Wifiルーター製品を使用していたので情報開示ができるか問い合わせしてみました。サイトのプライバシーポリシーページにメールフォームがあるので、そこから送ります。3日以内に返信が来ましたが、個人を特定しない情報しか取得していないとのことで情報の調査や回答はできないとメールが届きました。正直に欲しい理由を伝えてお願いしましたが、HUAWEIさんからの返信を見ると私の希望を誤解した感あります。問い合わせた時期が悪かったかもです。気分を悪くさせたみたいで何だかすみませんでした。
■ドコモ→
たらい回し案内と問い合わせ電話先が繋がりにくくてやや時間がかかります。開示請求書関係や案内がいっぱいあってサイトもわかりにくいです。通信履歴は明細発行サービスの申込が必要な上に過去4か月分のみです。しかも発信のみで着信履歴や通話内容は見れません。サイトに開示請求書がありますが、それも発信履歴のみで過去情報は取得できませんでした。開示料は携帯料金と一緒に請求されます。
応対の人が言っていただけなので何とも言えないのですが、ドコモさんは過去でも申込をしてなくても情報自体は持っているものの、警察や裁判所のような事件関係の理由でないと開示しないとのことです。なお、電話番号や会社名が入った使える証明書類もオンラインで即時発行できますが、サービスの申込の手続きが必要だったり見つけるのにちょっと大変ではあります。
■OCNモバイル→
発信のみですが、履歴は過去6カ月見れます。特に申込は必要ありません。電話番号が入った利用明細画面も印刷できます。画面内に余計な情報は入っているので明細に表示できる項目が選べると良いです。特に問い合わせしなくてもサイトだけで解決できるところが良いです。
■OCN→
利用していたインターネットサービス会社にもお願いしてみました。サイトに書式や案内がありますが、とてもわかりにくいのでサイトからお問い合わせしました。問い合わせに関する回答はなく、質問と案内先が入ったメールが届きましたが、メールにあった案内先が利用できませんでした。仕方ないのでメールなどに返信しましたがそれ以降3か月近く連絡がないのでおそらく返信来なさそうです。引き続きお願いしてみます。
■楽天モバイル→
旧楽天モバイルさん(赤)のデータ通信を利用していたのでお願いしてみました。電話もメール窓口もあるのですが、現在新楽天モバイルさん(ピンク)に新しく変わってますし、部門も多く複雑です。なので仕方ないのですが時間はかかります。(現在問い合わせしてから約3カ月~)案内のたらい回しも多かったです。情報の取得方法は保有個人データの開示等の求めの手順ページの案内に従い、請求書を送ります。手数料は銀行振込で1,000円です。メールで度々進捗などの連絡は届きます。
■メッセージアプリ会社
■LINE→
方法:サイトの問い合わせフォームでお願いすると開示請求案内のメールが届きます。身分証のほかラインのアカウントは電話番号で作るので、電話番号に関する証明書の送信が必要です。提出書類が比べて多めなのですが、関係のない本人確認書類を求める請求先があるなか、意味がある本人確認をしているとは思いました。
情報:エクセルにまとめた情報がメールで届きます。自分の利用履歴ほか、LINEさんが推測した「〇歳で〇〇に興味がある人」といった情報も見ることができます。ライン関係のアプリ使用履歴やスタンプの購入履歴なんかは5年以上前でも知ることができますが、おそらく多くの人が欲しい「トーク履歴」の取得は難しいです。まずトーク相手の許可がないとだめで、許可があってもletter sealingをオンにしている(※2016年からはデフォルトでオンになってる)とだめです。
LINEさんですが、利用者が多いですし、引き継ぎに失敗したりデータが消えたりすることが多く、データが欲しいと希望する人がとても多いです。でもサイトやヘルプにあまり情報ないんですよね。せっかくなのでLINEさんに尋ねてみましたがどれくらいデータを保存しているかなどは秘密みたいです。あと、仕様やサービスがわりと短期間で変わるのでその都度LINEさんに確認した方が良いかもしれません。
■その他WEBサイト会社など
■Amazon→
費用:0円 速さ:1週間から
方法:自分のアカウントからマイデータをリクエストするページに行きます。画面の案内に従い欲しい情報を選びます。ダウンロードの準備ができたら(7日間くらいでした)メールで通知が来ます。繋がりやすい電話での問い合わせや請求もできますが返信がなかったり間違った案内もあったのでおすすめしないです。
情報:テキストデータな上にフォルダや情報多くて探しにくいです。年10回利用しないくらいの頻度での利用していましたが、20年以上前の購入情報やこれ捨てていいんじゃないの?って思うような通知情報までありました。kindleや検索履歴などのほか、結構情報量多いです。ほぼ毎日のようにAmazonさんで購入したりサービスを利用する人とかどうなっているのか不思議です。
■Weblio→
費用:0円 速さ:4カ月
方法:百科事典サイトの英単語テストや復習ができる単語帳サービスを利用していました。テスト機能などを利用していれば、自分のアカウント画面で利用日時などある程度は確認できますが、より詳細がわかる利用履歴詳細を知りたいとお願いしました。メールでサポートさんにお願いします。本人確認書類や署名をメールで送り、結果はメールで届きます。
情報:登録名やメール、最終ログイン日などA41枚に余裕で入る分の少ない情報がメールで届きました。あと、最終ログイン日が違ってはいました。サイトを利用する時は自分側である程度自分の情報を相手に知らせる設定(クッキーを許可)にしていないと正確な情報を得ることができないかもしれません。