Fcal-n.jsはその名の通りJavaScriptで書かれた構造因子計算プログラムです。「n」が付いているのは中性子用を意味します。
下記のURLのサイトを開くことでブラウザ上で各種計算を行うことができます。計算は閲覧者のPC上で行われるため、計算サーバーを必要としません。実験の計画に、簡単な解析に、ぜひ使ってみてください。
2025年2月現在、Fcal-n.jsは下記の機能を備えています。
CIFファイルの読み込みによる結晶構造の表示
Unit cell内の全ての原子について座標を表示
空間群で指定されたsymmetry operatorsを表示
特定の(あるいはQ範囲を指定して自動生成された)指数HKLに対する構造因子の計算
2つのベクトルで張られる逆格子空間内の面について、核散乱強度マップを表示
単結晶を用いた測定で得られた積分強度もしくは構造因子と、それらに対する計算値を比較
単結晶の積分強度/構造因子データを用いた最小二乗法(Levenberg-Marquardt法)による構造パラメーター最適化
粉末回折パターン(単色入射ビーム・角度分解型)のシミュレーション
CIFファイルに記述された原子から磁性原子を選択
Magnetic form factorのシミュレーション
Chemical unit cellの整数倍としてmagnetic unit cellを定義
磁気モーメントの設定、磁気構造の描画
特定の(あるいはQ範囲を指定して自動生成された)指数HKLに対する磁気構造因子の計算
2つのベクトルで張られる逆格子空間内の面について、核散乱強度マップを表示
単結晶を用いた測定で得られた積分強度もしくは構造因子と、それらに対する計算値を比較
単結晶の積分強度/構造因子データを用いた線形最小二乗法によるoverall factor for magnetic momentsの計算。
粉末回折パターン(単色入射ビーム・角度分解型)のシミュレーション
Magnetic modulationの設定、磁気構造の描画
特定の(あるいはQ範囲を指定して自動生成された)指数HKLに対する磁気構造因子の計算
2つのベクトルで張られる逆格子空間内の面について、核散乱強度マップを表示
単結晶を用いた測定で得られた積分強度もしくは構造因子と、それらに対する計算値を比較
単結晶の積分強度/構造因子データを用いた線形最小二乗法によるoverall factor for magnetic momentsの計算。
粉末回折パターン(単色入射ビーム・角度分解型)のシミュレーション
いくつかの機能についてはいまだ開発中です。
追加機能のリクエストなどは、中島 taro.nakajima_at_issp.u-tokyo.ac.jp までご連絡ください。