RESEARCH
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線維化関連疾患の発症・進行機序の解明
線維化は、細胞外マトリックス(ECM)が細胞外に過剰に蓄積する状態であり、肝臓、肺、心臓など多くの臓器で生じることが知られています。また、固形がんにおいて、がん間質の硬化は主に細胞外マトリックス(ECM)の変化によって引き起こされます。この変化は、がん細胞の活性化を促進し、薬剤の送達を妨げるだけでなく、免疫療法の効果を阻害する要因ともなります。本研究所では複数の線維化関連疾患の発症および進行機序の解明を目指しています。
細胞外マトリックス制御を可能にする創薬研究
以前 ECM は単なる物理的な足場か,細胞間を繋ぎとめる結合材のようなものだと考えられていました。しかし現在ではECMそのものが,接触している細胞の生存,発生,移動,増殖,形態,機能などを調節する生理活性物質であることが明らかとなっています。このECMと細胞間の相互作用に重要な役割を果たしているのが,インテグリンを軸として形成される細胞接着斑(focal adhesion:接着斑)装置です。私たちはこの接着斑装置の中に局在する1分子について、過去に類を見ない創薬ターゲットとしての可能性を探っています。
細胞外マトリックス研究所
昭和医科大学
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