研究内容
卵の形の進化と多様化
動物の卵の形は真球形が祖先的と考えられますが,現存する動物の卵の形は極めて多様化しています.いかなる要因が動物の卵の形の進化と多様化を駆動してきたのでしょうか?親が卵を保護する動物は多く,卵の保護は卵形の進化に影響する重要な要因の1つと予想されます.そこで私は,卵の保護を行うカメムシ類を対象に親の卵保護と卵形の進化的関係性の解明に取り組んでいます.
研究内容
卵の形の進化と多様化
動物の卵の形は真球形が祖先的と考えられますが,現存する動物の卵の形は極めて多様化しています.いかなる要因が動物の卵の形の進化と多様化を駆動してきたのでしょうか?親が卵を保護する動物は多く,卵の保護は卵形の進化に影響する重要な要因の1つと予想されます.そこで私は,卵の保護を行うカメムシ類を対象に親の卵保護と卵形の進化的関係性の解明に取り組んでいます.
ツノカメムシ類4種の卵の写真.細長いものや先端の尖ったものなど,卵の形は非常に多様である.
植食性昆虫における繁殖戦略と寄主植物の関係
植食性昆虫において,寄主植物は繁殖戦略の進化と多様化を導く鍵となる要因と考えられます.異なる寄主植物上では,卵や幼虫を取り巻く環境条件は大きく異なると予想され,親はそれぞれの寄主植物に適応した子への資源配分様式を進化させてきたはずです.そこで私は,様々な寄主植物を利用するカメムシ種を対象にして,親から子への資源配分様式と寄主植物の進化的関係性の解明に取り組んでいます.
過去の研究の詳細はコチラ.
寄主植物の果実を吸汁するヒメツノカメムシの2齢幼虫とそれに付き添う母親.