第20回マクロファージ分子細胞生物学国際シンポジウム2012で修士2年の白石翼君がポスターアワードを受賞!(120616)

投稿日: 2012/07/30 5:12:10

6月15、16日に、東京大学の山上会館において第20回マクロファージ分子細胞生物学国際シンポジウム2012(MMCB2012)が行われました。本学会はマクロファージをはじめとし、特に自然免疫に関係する細胞の機能について、最新の研究成果を討論する国際学会です。本学会では約30演題ものポスター発表が行われ、当研究室修士2年の白石翼君がポスターアワードを受賞しました。発表の題名は「Characterization of 12/15-lipoxygenase-expressing macrophages in the resolution phase of acute inflammation」です。急性炎症が収束する時期にはマクロファージが炎症層へ集積することが知られていますが、この中に12/15-リポキシゲナーゼという脂肪酸代謝酵素を発現する、ある特殊なサブポピュレーションが存在することを見出し、その細胞の機能を解析しました。炎症の収束過程は癌や自己免疫疾患、生活習慣病などとの関連が指摘されており、その分子メカニズムに関する研究は現在非常に盛んに行われています。その時期に集積する新たなマクロファージのポピュレーションを同定したというユニークな研究内容が、免疫学の研究者に高く評価されたものと考えています。