世界のこんにちは
Hi friends!の実践
Hi friends!の実践
3年生の4月は「外国語活動が楽しい!」と思えるような授業をしたいです。
楽しいアクティビティをしながら、だんだん英語表現を覚えていく活動です。
以下は、ハイフレンズ時代に初めて外国語活動をする5年生で行っていた実践です。
Sakari (2015年5月10日
「世界のあいさつを広めよう」
いろいろな国のあいさつを再生できるようにPCやデジタル教材で準備する。
英語の曲「Head,Shoulders,Knees and Toes」,「Hello Song」,「 Hello Chant」などの曲を準備しておく。
(Youtubeで探して、TVに繋いで流すと音量が大きく出せるかもしれません。)
世界のあいさつ定番アクティビティを紹介します。
この単元は、たくさんの国の挨拶があるのでなかなか覚えられません。
英語活動に対して興味津々、不安もいっぱいの5年生なので、楽しめる活動を目指して行いました。
大切にしているポイントは、聞かせる活動です。
よく知っている挨拶もありますが、簡単だと考えずに、じっくり聞かせる活動を意識します。
しつこく何度も聞かせる活動を、夢中になる活動の中に盛り込みます。
4月のこの時期は、交流の意味もあるので仲間作りに繋がる外国語活動になります。
ヘッド&ショルダーの歌を流す。(手を動かす)
歌と動作で和んだ後、
1 ヘッド星人、ショルダー星人
まず、英語を使って遊びましょう。頭はヘッド、肩はショルダー、膝はニー、つま先はトゥ。
みなさんは、地球に迷い込んだエイリアンです。
1組はヘッド星人です。ヘッド星人は手を頭に当てます。
2組はショルダー星人です。ショルダー星人は肩に手を当てます。
3組はニーズ星人です。ニー星人は膝に手を当てます。
4組はトォズ星人です。トォズ星人はつま先に手を当てます。
曲がなったら、歩き回って別の格好をしているエイリアンを捜します。
曲が止まったら手をふってペアをなり、じゃんけんをする。
ただし、サイレントでじゃんけんをする。(しゃべらないで1、2、3でじゃんけん)
勝った人がヘッド星人なら、相手に「ヘッド」と命令をし、自分のエイリアンを増やします。他のエイリアンを見つけたらまたじゃんけんをします。
つまり、ジャンケンをして勝って仲間を増やしていく活動です。
曲がなったら、また歩き回ります。これを繰り返します。
様子を見て終わりにし、最後の星人を覚えて、その場に座らせます。
何星人が一番多いかを調べます。
「ヘッド!」と言ったらヘッド星人がその場で素早く立ちます。
見た目でだいたいの人数を確認します。
次に「ショルダー!」「ニーズ」「トォズ」を順に確認。一番シェアを広げているのは◯◯星人!
※これは次の活動で使うための布石になっています。
2 外国人に変身 (上の活動を挨拶でアレンジ)
最後の星人ごとに体育館を十字で4分割し、4グループに分かれて座らせる。
地球に入り込んだエイリアンは、仲良くなるために外国人に変身して友だちを増やします。
ヘッド星人の人たちは、韓国。ショルダー星人は、フランス。ニーズ星人は中国。トォズ星人は、インド。
覚えさせるために、素早く立たせて遊ぶ。
「韓国!」と言ったらすぐ立つ。指差すアクションをつけて「フランス」「インド」とテンポよく言って立ったり座ったりして楽しむ。
フェイントや、指差しを別な国に向けて「中国」と言ったりして間違わせて楽しむ。慣れたら、「インディア」「チャイナ」「コリア」を入れて楽しむ。
3 外国人のあいさつアクション
地球人と友だちになるには、その国のあいさつを覚えます。
韓国、コリアは、キムチを食べて辛いので、口をあけて手であおぐアクション。立ったら、辛いよ〜!のアクションを素早くする。
では、やってみます。「韓国」立つ、辛いよ〜!(口をあけて手であおぐ)
フランスは、たったら長いフランスパンのアクション(パンを持つ手を上と下に広げる)
では、やってみます。「フランス」立つ、フラーンスパン(長〜いアクション)
中国は、熱々の肉まんを両手で動かしながら持っているアクション。
では、やってみます。「中国」立つ、あっちっちで手を動かす。
インドは、お坊さんが両手を胸の前で合わせるアクション。
では、やってみます。「インディア」立つ、両手を合わせる。
※文化的なところには一部の偏った動作になっているので、もう少し配慮が必要かもしれません。
4 外国のこんにちは
今度は、それぞれの国のこんにちはが聞こえます。
自分の国だなと思ったら、立ちます。そして立ったらアクションをします。ではやってみます。
「アンニョンハセヨ」韓国グループが立って、アクション。
「ボンジュール」フランスグループが立って、アクション。
「ニーハオ」中国グループが立って、アクション。
「ナマステ」インドが立って、アクション。
デジタル教材であいさつを鳴らし、立ってグループごとにアクションをする。
ランダムで、あいさつ音声を流す。何度も同じあいさつで動作をして忙しくさせたりして楽しむ。
今度は、アクションの時に声に出してあいさつを言います。
デジタル教材では2回あいさつの音声が流れます。1回目で立つ、2回目で発話。
「アンニョンハセヨ」韓国グループが立って、アクションしながら「アンニョンハセヨ」と言う。
5 あいさつを世界に広げよう
今度は、このあいさつを世界中に広げます。違う国の人を捜します。(動作が違う人)
ペアになります。自分の国の挨拶を互いに動作付きでします。
じゃんけんをします。「1、2、3」
勝ったら相手に自分の国の挨拶を命令します。(動作付きで教える)
あいさつが移ります。バーイ!
あいさつを忘れないように、ぶつぶつあいさつを繰り返しアクションをしながら歩いて次のじゃんけんの相手を捜します。違う動作をしている人を見つけてペアになりあいさつ、ジャンケン。
(終わりの曲を教えておき、曲が流れたらやめて座るように指示しておく)
その場に座らせる。
「どの国の挨拶が多くなっているか見てみましょう」
「最後にどの国の挨拶になっているか、挨拶が聞こえたら立ってアクションをします」
デジタル教材で外国の挨拶の音声を流す
大体の人数を確認し、一番多くなったあいさつに拍手。
この活動に慣れたら、次回に他の外国のあいさつを入れて楽しみます。
フィンランドやロシアのあいさつは、ただ聞かせてもなかなか覚えられません。
サンタクロースが荷物を担ぐ動作や毛皮の帽子をかぶる動作などを入れて聞かせて楽しむと覚えやすくなります。音声と動作はとても大切な要素です。
ポイントは、
動作をしながら曲や英語の発音を聞かせる、
前に行ったアクティビティの要素をその後のアクティビティに生かす・つなげる工夫をする、
終わりがなく続いていくアクティビティを使う、
アクションを入れて分かりやすく楽しめる工夫をする。