クランタル自治区の旗。サイパオプの中心組織と連邦政府が共同で発案した。紺色は夜空、黄色はクランタルの土地、上三角はサイパオプ人の天文学への志、下三角はリパラオネ人の訪来を表し、緑と赤の九芒星はデュインの二連星を、水色の七芒星はサイパオプ人とユエスレオネの連携を表す。

クランタル自治区はデュインの端にある孤島であり、デュインを構成する自治体の内の一つです。リパライン語での名称はkrante-al(書く場所)を語源とし、先住民語であるサイパオプ語での名称uosukoは「地上」を意味します。この地にはデュイン総合府が設けられており、ユエスレオネ連邦によるデュイン統治の中枢を担っています。

この地にはサイパオプという民族が住んでいます。saipaopuとは現地の言葉で「星空の一部」を表しています。彼らは夜空に光る星々をデュインの3つ目の太陽が粉々になったものと考え、自らもその欠片の一部として考えています。その考え方により、ウェールフープによりやってきたリパラオネ人をsachioapasu(降りてきた星)として快く迎えたことからこの地にデュイン総合府がおかれることになったとも言われています。

リパラオネ人は彼らの一人称kua(私達)を聞き、それをパイグ語のkua(筆)と勘違いし、彼らをpergatte(パイグのような)と名付けました。そして翻訳者や現地調査隊としてパイグ人を招き入れました。この時のパイグ人による報告書や手記はサイパオプ人の文化を知る上で重要な資料となっています。