プロジェクト内容
*現状と課題*
消防活動において、ドローンとして知られている無人航空機(UAV: Unmanned Aerial Vehicle)の導入・利活用への期待が高まっています。迅速かつ効果的な消防活動を行うためには、上空からのアプローチは非常に有用ですが、活動内容によって無人航空機の利用方法は多岐に渡ります。そのため、消防活動において、無人航空機を利活用するためには、どのような機能を無人航空機に組み込み、どのように実際の消防活動において活用するかが、重要な課題となっています。
*目的*
本プロジェクトでは、捜索活動を最初の対象として、高知市消防局との連携のもと、下記の研究開発に取り組んでいます。
- 無人航空機で収集した空撮映像(可視情報)と電波情報(不可視情報)の提示
- 実践的な捜索活動に無人航空機を用いるための運用方法の構築
以下では、これら2つの内容について説明します。
アプローチ1: 無人航空機で収集した空撮映像(可視情報)と電波情報(不可視情報)の提示
多くの人がスマートフォンなどの携帯機器を所持しています。本課題では、消防局での捜索活動を対象に、無人航空機を用いて、空撮映像(可視情報)に加え、スマートフォン等の無線LAN・Bluetoothの電波情報(不可視情報)を取得し、提示するためのシステム開発を行なっています。
アプローチ2: 実践的な捜索活動に無人航空機を用いるための運用方法の構築
個々の活動内容において、無人航空機の活用方法は異なります。図に示すように、「消防防災分野における無人航空機の活用の手引き」には導入・運用上の留意事項が記されていますが、無人航空機の導入・運用を推進するためには具体的な運用方法(手順)の策定が必要となります。本プロジェクトでは、タイムラインに沿って、UAVの保守・訓練、運用方法を構築します。
2019年8月22日更新