╋ 神をおそれることは知恵のはじめ ╋
(詩編111)
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【聖書のことば】
▶ 神の名は とうとく、おそるべきもの。
神をおそれることは知恵のはじめ。
これを行なう者は すべてをわきまえる。
(詩編111)
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イエスさまは、神さまとはどのようなおかたであるか、
わたしたちにはっきりと示してくださいました。今から2000年前のことです。
「神さまを信じる」というのは、いまの時代には、奇妙に思えるかもしれません。
科学が進歩し、人間は知識においても技術においても富においても豊かになりましたから。
しかし、どれだけ知識を深めても、技術が進んでも、富をたくわえても、
わたしたちひとりひとりの人生にどんな意味があるのかを知ることはできません。
人生に意味を与えてくださるのは、命を与えてくださった神さまだけです。
「神さまを信じる」とき、“あたり前”に思えていたことが“恵み”であったと気づきます。
今あるものが“恵み”であると気づくなら、心には感謝があふれます。
今あるものが“恵み”であると気づくなら、人はその恵みに応えて生きようとします。
人生をあゆむその道が、神さまの平和に満たされます。
しかし
今あるものを“あたり前”と思う人の心には、たびたび不平が生まれます。
他人と自分を比べてみては「わたしには足りないものがある」と不平をいいます。
人生は結果がすべてだと思うようになり、
結果を出せない自分を恥じたり、他人の成功をうらやんだりします。
「神さまを信じる」ことは、真の知恵の入口です。
わたしたちは皆、人生を生きるのは初めてです。
50歳の人には50年の人生経験がありますが、50歳の自分を経験するのは初めてです。
なぜ人は、「自分を信じて」生きようとするのでしょうか?
なぜ人は、自分で自分の生きる意味を決め、誇ったり、失望したりするのでしょうか?
神さまを信じて、歩みましょう。
感謝の人になりましょう。恵みに応えて歩みましょう。
与えられた人生の意味は、その歩みのなかに少しずつ示されます。
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英
▶ Holy his name, to be feared.
To fear the Lord is the first stage of wisdom;
all who do so prove themselves wise. (Psalm 110 [111])
羅
▶ Sanctum et terribile nomen ejus.
Initium sapientiae timor Domini;
intellectus bonus omnibus facientibus eum. (Psalmus 110, Vulgata)
スヌ校長
2025.05.17
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